2013年9月30日月曜日

ハンス・ウェグナーの椅子展

先週、一泊2日で東京へ出張でした。2日目の金曜日の打ち合わせは11時半頃終わり、渋谷からいそいそと表参道へ向かいました。紀伊国屋インターナショナルで、食材の探し物をするためです。あれこれと見て回り、少し買い物をしただけで、鞄がずっしりと重くなってしまいました。その荷物を引きずって遠くまで行く気にはなれず、紀伊国屋から通りを渡ってすぐの、スパイラルへ入りました。


スパイラルの現代的でユニークな建物は、建築物として国際的に知られているそうです。広々としたエントランスホール、ゆったりとした空間にお洒落なカフェ、その横と奥にギャラリーが広がり、スロープが3階へと続いています。レストラン、バー、多目的ホール、オフィスなども入っています。ああ、都会へ出て来たと実感させられる場所です。

カフェでランチにパスタを食べた後、その横で開催されていた展覧会へと進みました。デンマークの家具デザイナーの巨匠である、ハンス・ウェグナー(1914年~2007年)の椅子展です。


 
ハンス・ウェグナーは、生涯に500脚以上の椅子をデザインし、時代を超えて愛される数々の名作を生み出したそうです。会場にはその中から、60脚程の椅子が展示されていました。いろいろな椅子に出合うことができ、とても楽しかったので、いくつかご紹介したいと思います。
 
1948年 シェルチェア
 
1951年 イージーチェア
 
1958年 ダイニングチェア
 
1984年 イージーチェア
 
中には、座り心地を試すことのできる椅子もありました。私もいくつかに腰を下ろしてみたのですが、どれも驚く程心地良く落ち着きます。
 
 
私が一番欲しくなってしまった椅子は、背もたれがハンガーになっているこちらです。とても愛嬌があり、ひとつ置くだけで元気が出そうです。
 


 
その他にも、まだまだ展示されていました。撮影禁止の椅子が結構あり、撮れずに残念でした。


 
 
 
 
ハンス・ウェグナーは、技術的に優れたデザイナーですが、その技術や見かけの美しさのみを追い求めるのではなく、時代の流れに柔軟に適応し、機能的に優れ、なおかつ美しい椅子を生み出したというところが素晴らしいです。
 
さて、ハンス・ウェグナーの椅子と比べることは出来ませんが、Douce Franceにもお客様をお迎えするために、椅子が2種類あります。フィリップと選んだ飛騨・高山の家具です。素材はくるみで、木の素材感とぬくもりを感じることのできる椅子です。手触り、はんなりとしたフォーム、そして座り心地で選びました。
 
 
 
早いもので、今日で9月も終わりですね。10月から、いよいよDouce Franceの活動開始です。どんな人たちがこれらの椅子に座ってくださるでしょうか。新しい出会いを楽しみに思う朝であります。
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2013年9月29日日曜日

第2回陽だまりフェスタ

昨日はフィリップと、イトーヨーカドー八戸沼館店で開催中の「陽だまりフェスタ」へお邪魔して来ました。会場のセンターコートと北口の入口屋外ブースに、子供からお年寄りまで、たくさんの人が集まっていました。

 
 
まず初めに目に飛び込んで来たのが、中央でバルーンアートを楽しむ親子たちでした。
 
 
Beans Blloon(ビーンズ・バルーン)さんの指導の下、集まった親子たちが「お散歩ワンちゃん」を作っていました。以前、Douce Franceの陽だまりさん取材時にお世話になった、陽だまりガールズの百香ちゃんも、マイクを片手にお手伝いをして活躍していました。出来上がった風船のワンちゃんのリードを引っ張り、嬉しそうに一緒に歩く子供たちの姿が可愛かったです。
 
住まいの業者7社と、人気のショップが7社、それぞれのブースで商品を紹介していました。全部のブースの写真は撮れなかったのですが、いくつかご紹介します。
 
ネイルサロン ティアラさん
 
ティアラさんは西白山台2丁目だそうです。Douce Franceが1丁目なので、すぐご近所です。
 
友好カイロプラティックセンターさん
 
国際基準のカイロプラティックだそうです。私はパソコンの前に座っていることが多く、腕や肩が痛くなるので、ちょっと気になります。
 
 サトー洋菓子店さん
 
サヴァランがとても美味しそうでした。フランスでは「ババ・オ・ラム」(ラム酒漬けのババ)とも呼ばれ、人気のあるお菓子です。帰宅してからちょっと調べてみると、もともとは18世紀頃のポーランドのお菓子だったそうです。フランスロレーヌ地方の公爵が、ナンシー市で「クグロフはぱさぱさし過ぎるので、ポーランドのサヴァランのようにお酒をかけてしまえ。」と命じたのが始まりらしいです。なんともフランス人らしい発想で、笑ってしまいました。
 
TDホーム八戸北
有限会社 風穴住工さん
 
フィリップの出身地であるボルドー産の床材や、フランス瓦を住宅建材として扱っていらっしゃると聞きました。意外なところでフランスと繋がっていることを知り、なんだか嬉しくなりました。
 
オムツケーキと布ナプキンのお店
プティ・ラ・ドゥさん

 
写真の左から、陽だまり編集長の中野さんと関川さん、そしてプティ・ラ・ドゥの久美さんです。久美さんのように可愛い商品がたくさん並んでいました。久美さんはワインやフランス料理がお好きだそうで、Douce Franceへも近いうちに、お友達と参加してくださるかもしれないそうです。とても楽しみです。
 
この陽だまりフェスタは、今日も10時から18時まで開催される予定です。日曜日ですから、ますます盛り上がって楽しいイベントとなることと思います。陽だまりガールズの百香ちゃんが、CDデビューに向けて、今日の10時半からと15時からの2回、歌う予定だそうですよ!
 
 
今日も気持ちの良い秋晴れとなりました。風に揺れるアスパラの葉を眺めながら目をこすり、まだちょっぴり寝ぼけ気味な日曜日の朝です。 

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2013年9月28日土曜日

三沢で本格フレンチ North 40-40 

昨夜、東京からの最終便で無事戻り、母、フィリップ、友達のディディエと合流して、4人で一緒に晩御飯を食べました。場所は、三沢のレストラン「North 40-40」です。すでに何度か行ったことがある、私たちが大好きなフレンチレストランです。

三沢が北緯40度40分であることから、この名前がついたのだそうです。この機会に、今朝、座標系で目をこらして緯線を眺めてみました。ちなみに、ニューヨークが北緯40度42分なのだそうです。


さて、「North 40-40」のお食事のメニューはいろいろとあるのですが、今回はディナーコースの中から、Aメニューを選んでみました。食前の軽いおつまみ、オードブル、ポタージュ、お魚あるいはお肉料理、パンまたはライス、デザート、珈琲または紅茶で、なんと2,835円という格安のお値段です。

 
軽いおつまみは鶏肉でした。とろけるような美味しさで、さっぱりとした味わいと白ワインがぴったりマッチし、ますます食をそそりました。このような食前のお楽しみを、フランス語では「アミューズ・ブッシュ」と呼びます。直訳すると「口を楽しませるもの」というような意味となるのですが、この鶏肉はまさにそんな感じでした。
 
次のオードブルは、いくつかある中から鮮魚のカルパッチョにしました。新鮮なお魚と、色とりどりの何種類もの青森野菜の組み合わせが抜群でした。母が、にんじんの輪切りがお花のように見えると感激していました。
 
 
次のポタージュは、色からするとかぼちゃのように見えますが、にんじんでしたよ!
 
 
メインは迷うことなくお魚料理の中から鯛を選びました。なぜなら、平林シェフが陸奥湾で鯛を釣ったばかりであることを知っていたからです!6人で43枚の鯛を釣り上げたそうですから凄いですね。
 
平林シェフと釣り上げた鯛
 
そしてこちらが、その鯛の一皿です。あまりの美味しさに、みんなで唸りながら食べました。

 
 

ディディエが仕事で初めて日本へ来て、約一ヶ月が経ちました。久しぶりにフランス料理を味わうことができて、とても喜んでくれたので嬉しかったです。日本でこんなに美味しいフランス料理を食べることができるのなら、フランスへ戻る必要がないと笑っていました。

さて、お楽しみのデザートがこちらです。抹茶のムースや果物、アイスクリームなどの嬉しい盛り合わせです。紫色のソースは、健康・美容食品としても人気の紫米だそうで、そのお米の粒も入っていました。縞の焼き菓子は、抹茶と、なんとごぼうの組み合わせだそうです。常に新しい発想でお料理の幅を広げていらっしゃる平林シェフに脱帽です。


カジュアルでリーズナブルでありながら、本格的で独創的なフランス料理を味わうことのできる北緯40度40分のレストランは、平林シェフをはじめ、従業員の皆さんがいつも笑顔で迎えて下さいます。通わずにはいられないレストランです。

North 40-40
〒033-0031
青森県三沢市桜町2丁目7-14
TEL:0176-58-7091
FAX:0176-58-7092

フィリップと写真を見ながら、思い出して舌なめずりをする土曜の朝であります。

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2013年9月27日金曜日

別々に晩御飯

ひとりで東京へ出てきています。昨日11時過ぎに羽田空港に着き、横浜へ出て仕事を済ませ、満員電車に揺られて赤坂見附のホテルへ戻って来た時には、へとへとになっていました。せっかく東京へ出て来たのですから、晩御飯には女友達を誘って、何か美味しいものを食べに行きたいところでしたが、どうがんばっても無理でした。重い腰を上げ、ひとりで向かった先は、ホテルのすぐ目の前のラーメン屋さんです。


この「黒椿屋」は、際(きわ)コーポレーションという会社の系列で、チェーン店なのだそうです。久しぶりに、あつあつのラーメンを食べるつもりで入ったのですが、メニューに「つけ麺」という踊るような文字を見つけるなり、気が変わってしまいました。先日「ラーメンの思い出」を読んでくれた友達から、最近つけ麺が流行っていると聞いたのを思い出したからです。

黒椿屋赤坂店のつけ麺には、スペシャル、海老味噌、坦々辛味、鶏ゆず、鶏白湯の塩・醤油と6種類あり、私にしては珍しく、選ぶのにとても迷ってしまいました。疲れていると決断に時間がかかるものですね。

10席ほどはありそうなカウンターの他に、テーブルがあり、15人くらいは入りそうなお店です。席はほとんど埋まっており、一人でやっていらっしゃるので、とても忙しそうです。いつ注文をしたら良いかとタイミングを見計らいつつ、カウンターの向こう側の、無駄のない動きをしばらくの間、ぼんやりと目で追っていました。


結局、さんざん迷った末にお願いしたのは鶏ゆずつけ麺です。初体験のつけ麺は、麺がもちもちとして、なかなか美味しかったです。食べながら、トッピングとスープを麺のどんぶりの方に全部入れてしまいたい衝動に駆られましたが、つけ麺ではなくなってしまうのでがまんしました。

 
つけ麺を平らげると少し元気が出て、すぐそばのローソンに寄り、デザートを買いました。ここでもかなり迷ったのですが、抹茶のプリンに決めて、ホテルの部屋で楽しみました。
 
 
さて、お留守番のフィリップからは、こんな晩御飯の写真が届きましたよ。
 

 

ブランジュリーTAKAさんのバネットに、庭のルッコラと黄色いチェリートマト、ピクルス、チーズ、ハムなどをはさんだサンドイッチ、デザートはチョコレートだったそうです。昨夜の電話で、いかに美味しかったかを話してくれました。日本で初めてのお留守番を、結構楽しんでいるようで安心しました。
 
四六時中ふたり一緒なので、別々に晩御飯はちょっと新鮮な感じでした。それにしても、お互いに、相手が食べるものが気になって仕方がなかったのが、なんとも可笑しかったです。
 
今日は渋谷でもうひとがんばり仕事をして、夕方の便で三沢へ戻ります。昨夜のつけ麺を思い出し、やっぱり麺とスープは同じどんぶりに入っている方がいいなと思ったりする朝であります。
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2013年9月26日木曜日

ズッキーニ

昨日のフランス人を魅了する「弁当」で、Bento&coの今年のパスタ弁当コンクールにおいて第8位に選ばれたオレリーをご紹介しました。彼女はベジタリアンだそうで、「私のベジタリアン弁当」というブログをやっており、会ったこともない人なのですが、何となく親しみを感じています。いろいろな野菜を工夫してお弁当箱に詰め込んでいて、写真を眺めているだけでもとても楽しいのですよ。

先日のこちらは、クルジェットのタルト入りのお弁当だそうです。なんとも愛嬌があります。


このフランスでポピュラーな野菜を、日本でもフランス語風に「クルジェット」と言うこともありますが、「ズッキーニ」の方が馴染みのある呼び名ですよね。10年ほど前は、日本で買うのは結構大変で値段も高かったと思います。今はスーパーや朝市などでよく見かけられるようになり、値段も安いので、ズッキーニ好きな私たち夫婦にとっては嬉しい限りです。

ズッキーニは見た目はきゅうりに似ていますが、ウリ科カボチャ属なのだそうです。原産地は北アメリカと考えられているそうです。16世紀頃にかぼちゃが欧州に伝わり、19世紀後半にイタリアで選抜・改良されたものの中からズッキーニが生まれたと読みました。

ズッキーニに含まれる成分のほとんどが水分ですが、特にカリウムを多く含んでいるのだそうです。カリウムは塩分を排泄し、高血圧に効果があるそうですよ。その他にはビタミンCも多く含んでいるらしいです。油との相性が良いので、オリーブオイルで炒めたり揚げたりすると甘みが増して美味しいですよね。ラタトゥイユには欠かせません。

さて、ズッキーニの種類をいくつか見てみましょう。

緑色のズッキーニ



黄色のズッキーニ


丸いズッキーニ

 
 
そしてこちらがズッキーニの花で、中に詰め物をして揚げて食べたりします。大昔にアヴィ二ョンの小さなレストランで、初めてそのお料理を食べました。その時の感激は忘れられません。その後、ノルマンディでフィリップにも作ってもらいました。
 
 

また、日本でズッキーニの出荷量が一番多いのは宮崎県なのだそうです。みちの駅とわだへ行くと、さまざまな種類のズッキーニを豊富に見つけることができるので、青森県もたくさん生産しているのではないかと思っているのですが、どうなのでしょうか。
 
 
オレリーのユニークなお弁当をきっかけに、ズッキーニにちょっと注目してみました。これからも、フランスで人気のある野菜について、このブログで時々つぶやいてみたいなと思う朝です。

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2013年9月25日水曜日

フランス人を魅了する「弁当」

フランスでは近年、日本のお弁当が大人気です。"Bento" とそのままの言葉を使って、日本人の作るお弁当を絶賛しています。アジア食材店や、雑貨屋さんなどで、日本のお弁当箱やグッズなどを扱い、売れ行きが好調なようです。

あるお弁当関連グッズのネットショップを覗いてみると、あります、あります!
お弁当箱やお箸、アクセサリーなど、種類も豊富です。
どんな商品が売られているのか、いくつかご紹介しますね。


 


 
この夏、フィリップの娘のマリオンとエマがフランスから遊びに来ていたのですが、親戚や友達へのお土産を、お弁当箱やお箸にしようかとお店でいろいろと見ては、可愛いと歓声を上げていました。
 
京都大学留学中に日本のお弁当に魅了され、フランスをはじめ、世界にそれを広めようと、2008年に京都でお弁当箱やグッズのネットショップを始めたトマ・ベルトランというフランス人が居るそうですよ。当初はフランス語だけのサイトだったのですが、人気が世界中に広まり、2010年からは英語も追加したのだそうです。
 
そのベルトラン氏のBento&coでは、毎年お弁当コンクールを開催しており、世界各国からたくさんの弁当愛好家たちが応募しているようです。例えば、今年のテーマ、パスタ弁当への参加者総数は349名で、その内訳はフランスからは134名、アメリカ53名、ドイツ20名、イギリス15名などとなっており、合計37ヶ国が参加したとのことですから凄いですね。
 
お弁当のテーマがパスタというところがなんとも言えませんが、選ばれたお弁当の写真を見ると感心してしまいます。下の写真の向かって左側が、Bento&coの選んだ国際グランプリ弁当、インドネシアからの応募だったそうです。そして右が日本応募者のお弁当の中からBento&coが選んだ大賞作品です。
 
 
これらの大賞の他に、Bento&coが20個のお弁当を選び、ファン投票によって順位を争ったそうです。その中から、フランス人参加者のお弁当をご紹介したいと思います。
 
第一位に選ばれたマリーのお弁当
 
 
第3位 オレリーのお弁当
 
 
第7位 カロリンのお弁当
 
 
第8位 オレリーのお弁当
 
 
第11位 コレットのお弁当
 
 
 第15位 リズ・マリーのお弁当


第18位 ロールのお弁当

 
食べたいかどうかは別として、どのお弁当も個性的で楽しいと思いませんか?
 
これからもますます、日本のお弁当文化が世界に広まりますようにと思う朝であります。

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