2020年10月25日日曜日

気軽に懐石おまかせコース〜和食処 きく長

食欲の秋、フィリップと共に「快腸に」食べ続けております。昨晩は、家からてくてく歩いて、和食処 きく長さんの暖簾をくぐりましたよ。

カウンター席に並んで腰を落ち着け、お喋りをしながらわくわくと、前夜に予約した「おまかせコース」を待ちました。フィリップはいつもの通りまずは生ビール、私は残念ながらノンアルコールのなんちゃってビールで乾杯です。

まずは先付。
人参、アボガド、帆立などの上品な白あえ。

フィリップが美味しそうにお箸で食べる様子を見て、大将も奥様も「上手だねー」と褒めてくださいました。でへへ、ありがとうございます。

続いて、秋らしい前菜。

そして、お造り。マグロはもちろん大間から。アオリイカには、さりげなく三升漬(青南蛮・麹・醤油を一升ずつ漬け混んだ、めちゃ美味いたれ)が。

フィリップの食事のお供は、大将のお勧めで、田酒の山廃。

それから焼き物。好物の鮴(メバル)に国産牛、椎茸、ボタン海老のお頭揚げ。

毛蟹と毛豆。

金茸の土瓶蒸し。

食事は蕎麦かご飯を選ぶことができ、蟹雑炊。「雑炊とはこんなに美味いものだったか!」と、フィリップが感激していました。

津軽の郷土料理、人参の子和え。

最後のデザートは、実に濃厚なカシスのゼリー。カシスは、大将の畑から収穫したものだそう。

お腹いっぱい。またも魅力的で、通いたくなるご近所店を見つけてしまい、いやはや困ったことになりました。

ところが、こんなに良い店に、昨晩の客は私たちだけ。なんと残念な!新型コロナ禍にあっては、客足が遠のいてしまい大変だそうです。店内では、大将も奥様もマスクを着用、カウンターには透明のビニールシートが下がっているし、安心してお料理を楽しむことができましたよ。しかも、この充実ぶりでひとり5,000円と、値段もリーズナブル。

和食処 きく長
青森市青柳1丁目6の4
017-722-7608

大将とのお喋りも愉快でした。出身を訊かれて「東京です。」「へぇ、東京の何処?」「練馬区」「え、練馬の何処?」「中村橋ですよ。」「えー、中村橋かぁ、懐かしいなぁ、昔、練馬の店で働いてたんだよ!」

それにしても凄い偶然、ご縁があるのかもと面白がる、日曜日の午後であります。

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2020年10月19日月曜日

フィリップの「秋のヴルーテ(Velouté d’Automne)」

食欲の秋。一昨日はフィリップが、ふじもり農園さんのセロリアック(根セロリ)と、林農園さんの栗を使い、秋らしい一品を作ってくれました。それぞれの味わいが凝縮されていてうっとり、その美味しさに惚れ惚れしました。

セロリアックは、先日ふじもり農園さんにお邪魔した際、光枝さんがフィリップにと持たせてくださったもの。光枝さん、ありがとうございました!

我が家では、このセロリアックが大人気。夏は生サラダで、寒くなるとヴルーテやスープ、またはマッシュしたものを頂いています。

栗は、週末に林農園さんを訪れる機会に恵まれて。栗拾い、茸採り、貝拾いなど、自然と触れ合いながら山の幸、海の幸を収穫するのが大好きなフランス人。真剣に、厳選して拾っていました。それをフィリップが茹でて皮を剥がして。ほくほくで美味しい栗でした。

フィリップの、滑らかでまさにビロードのようなヴルーテの味わいが蘇る、水曜日の朝であります。

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2020年10月18日日曜日

本格鮮魚料理を満喫〜フランス料理ポミエ

昨晩は、フィリップとポミエさんへ。青森市に暮らし始めて2か月弱。初めて、試しに行ってみたそのフランス料理店は、想像以上に本格的で、気さくな桜田シェフとの会話も弾み、実に楽しく美味なる晩となりました。

予約の電話口で、シェフが「苦手なものはありませんか?」と訊いてくださったので、遠慮がちに「脂っこいお肉はちょっと・・・」とお伝えすると、なんと魚づくしのコースにしてくださったんですよ。ひゃっほー!

アミューズは、ホワイトアスパラのムース、トマトのクリアージュレ載せ。思いがけず、最近取材した「無井住職のドイツ苗ホワイトアスパラガス」を味わうことができて感激。

お次は、シェフが釣った鯛のタルタル。小川原湖のワカサギのフリット、何種類もの新鮮野菜(生やピクルス)、カラスミと共に。味わいはもちろん、一皿でサクサク、コリコリ、ポリポリと、いろいろな歯応えを楽しむことができるのが素晴らしい。

ちなみに桜田シェフの釣りの腕前はプロ級のようで、鯛獲得は150匹目を超えたとか!写真を見せてくださったのですが、その大きさたるや!

そうそう、フィリップの食事のお供は、シェフお勧めのポルトガルワイン。とても味わい深く、料理にぴったりと、喜んでおりました。
続いて、ホタテとキノコのプロバンス風。
桜田シェフは、1989年に一年間、パリのレストランで修行なさったそうです。当時、フランス人シェフが、ホタテのヒモを捨てているのを見て、もったいない!と食べさせて、その美味しさを知ってもらったと聞き、感心しました。

それから、イシナギとイクジ茸、ムール貝。
イクジ茸はナメコのようなぬめりがあり、ツルンと喉越しが良く。大好物のムール貝の出汁が効いたソースも、一滴残さず平げました。

メインはヒラメとアオリイカの一皿。付け合わせの野菜の火の通り具合が絶妙で、唸り通しでした。もうお腹ははち切れんばかり。

別腹デザートもまた、たまらぬ旨さのパンナコッタ。締めくくりにエスプレッソを頂いて大満足。
フランス語ができる桜田シェフとの出会いも嬉しくて。レストラン・ガストロミックでの魅力的な晩を振り返る、日曜日の午後であります。

フランス料理ポミエ
青森市堤町二丁目3の15
TEL 017-735-7057

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2020年10月10日土曜日

旬菜鮮魚を楽しみたいなら〜鮨ごん八

図らずも、新居から徒歩圏に魅力的なお店があって、大層喜んでいることをこのブログの「ぷりぷり香ばしい焼き鳥、徒歩2分」「濁ってるけど澄んだ味」でご紹介させて頂いておりますが・・・おぉ、また一軒発見してしまいました。以下は、昨晩てくてく歩いて行った「鮨ごん八」さんについての美味しい記録です~もう最高。

二人が選んだのは「夜のコース(お料理4品とすし8貫)」
鯵の南蛮漬けと鮎の山椒煮

大間のまぐろ他、刺身の一皿

椎茸のポタージュ(炒った玄米のせ)


焼き物(鱸の塩焼き他)


無花果の天ぷらと枝豆豆腐


鮨の一皿目


そして二皿目

予約したカウンター席でフィリップと並び、笑顔の爽やかな大将とお喋りを楽しみながら、青森市の鮮魚や旬の野菜をじっくりと味わうことができて、実に幸せな晩でした。フィリップは生ビールの後、青森の酒「亀吉」をちびりちびり。私はウーロン茶の後、緑茶をすすりながら、大将の繊細で丁寧なお仕事ぶりに感心しながら頂きました。小食の私たちには、量も程よく、大満足。

ごん八さんのお料理には、どこかヨーロッパのエスプリを感じます。聞けば、フランスに憧れて地球の歩き方を見たりしていたこともあったとか。また、ネットを見れば「野菜ソムリエ」だそうではないですか!

無花果が好物と知って、お土産までくださって。裏庭にいちじくの木があるそうです。羨ましい!


鮨ごん八
青森市青柳1丁目11-10
TEL 017-735-5844 

また行きたいなぁとメニューの写真を眺めている、土曜日のお昼前であります。

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2020年10月8日木曜日

エディ・ヴァン・ヘイレンよ、安らかに

毎晩、アペリティフ(食前酒)タイムには、テレビをつけて青森県の情報を追うようにしております。でも昨晩は、フィリップがどんよりと暗い顔で「今夜はこれを聴いて追悼しよう。」と、レコードをかけました。

そう、昨日、ギターの神様エディ・ヴァン・ヘイレンが逝ってしまったという、大変ショッキングなニュースが飛び込んで来ました。

私もファンとして、青春時代からよく聴いていたものですが、知識が浅く、よく知りません。でも、ロック通のフィリップは詳しいので、耳を傾けながら、曲についてやその他のアルバムについてなど、さまざま熱く語っておりました。

A面、B面、一度きりでは物足りず、二度続けて回しました。2度目には、レコードプレーヤがより温まって、音質がさらに良くなり、まるでヴァン・ヘイレンがすぐそばで演奏しているような臨場感でした。近年では、音楽を聴く手段が多様化しておりますが、こういうところがレコードプレーヤーならではの魅力だと思います。

今朝も食卓や車内でヴァン・ヘイレン。あぁ、早すぎる。偉大なるロッカーの死を悼む、木曜日のお昼休みであります。

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2020年10月6日火曜日

湿度計もスマイルで

青森市の新居はオール電化で、初めての蓄熱暖房システムです。先月、大家さんがLINEで、冬の過ごし方をアドバイスしてくださいました。

「暖房をやや低めに設定し、結露に気をつけながら湿度を上げる暮らし方が快適かと思います。気密性が高いので、暖房だけだと湿度が20%台になり、設定温度が高くても寒く感じます。」

また、個人差はあるものの「蓄熱暖房機の温度設定を23度、湿度を40%を切らない設定が結露少なく比較的快適な温熱環境で電気代も抑えられたと記憶しております。」とのこと。なるほど、湿度が大事なんですね!大家さん、ありがとうございます。

というわけで、ケーズデンキで湿度計を買って、各階に置きました。朝晩肌寒くなって来たので、日曜日には早々と暖房機のスイッチをオン。地元の方には、早すぎると笑われてしまいそうですね。

今朝の寝室〜よしよし、スマイル。

ネットで見る限りでは、理想的な湿度は40%から60%だとのこと。フィリップによれば、フランスでも、45%から65%くらいと言われているようです。

なにしろ、今までは湿度を気にしたことがなかったので、暮らしながら学んでいかなくてはね。これからやって来る長く厳しい冬を、スマイルで過ごすことができますようにと願う、火曜日の朝であります。

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2020年10月4日日曜日

濁ってるけど澄んだ味~港町ラーメン 寅屋

本日は一日中秋雨が降り続き、私にとっては誠に良いパジャマ日和でありました。おかげでのんびりと「ガラスペンで宛名書き」がはかどり、切手も貼って、あとは投函するばかり。

さて、昨日のランチは、久しぶりにラーメン。徒歩2分の港町ラーメン 寅屋さんへ行ってみました。外観の印象より店内はずっと広々として、遊び心のある感じの良いお店でしたよ。

こちらは、怖いもの知らずのフィリップが選んだ「鯖と鰹の濁りそば」

私も恐る恐る一口スープを試してみたのですが、魚のだしが良く出ているけれど臭みもクセもなく、まろやかで優しい味わい。味にうるさいフィリップも喜んで食べておりました。「唯一の難は、味付け卵が入っていないことだよなぁ」と、食べながら不満をもらしていましたが、実は知らなかっただけで、味玉もトッピングできるようです。

そして私の方は、辛味噌を選んでみました。個人的にはちぢれ麺が好みなので、慣れないタイプのラーメンでしたが、これはこれでいけるかも!

実のところ、よくわからなかったので、次回は、基本にかえって醤油ラーメンを試してみようかな。なにしろご近所なので便利です。そういえば、餃子もあったよな~と舌なめずりをする、日曜日の夕刻であります。

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2020年10月3日土曜日

ガラスペンで宛名書き

早いもので、母が亡くなってからあと数日で四十九日を迎えようとしております。

母のスマホに、他界を知らずに電話、メール、LINEメッセージをくださったお友達のみなさんには、電話をかけてお伝えしました。その度に相手を驚かせ、泣かれてしまうので、私にとっても大変辛い使命でありました。

あとは喪が明けるのを待って、はがきで通知させていただくつもりで、印刷を頼んだり、弔用の切手を用意したり、少しずつ準備しています。

なにしろ初めての事だらけなので、ネットで「常識」と言われていることを検索しては、ほう、そうなのかと学んでおります。

亡くなったことをお知らせするはがきの宛名ですが、筆、筆ペン、あるいは万年筆で書き、ボールペンは避けるのが好ましいそうですね。とはいえ、下手なので筆や筆ペンで書くのは気が引けるし、万年筆は持っていないし・・・と困りましたが、あ、ガラスペンがある!渡仏前に、友達の真理子さんと鳴子さんに、インク壺と共にプレゼントして頂いたものです。
フランスで買って使っていたインクも出て来たので、このガラスペンで宛名書きを始めました。慣れていないので時間がかかりますが、悪筆でもなんだか綺麗に見えるのが嬉しい。母を想いつつガラスペンを走らせる、土曜日の午後であります。

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2020年10月1日木曜日

ぷりぷり香ばしい焼鳥、徒歩2分〜佐々木精肉店

先日の晩は、帰宅後にフィリップとてくてく歩いて、酒屋の村久商店さんと、同じ通りにある佐々木精肉店さんへお買い物に。二軒ともすぐご近所で、引っ越して来た当初から気になっていたお店です。

佐々木精肉店さんでのお目当ては、焼鳥!こちらの「まるごと青森」の記事を見て、おぉ、これは!とひき寄せられてしまったのです。

初めてなので、あれこれ試してみましたよ。もう、お皿によそわずわしゃわしゃと。

左からタレの生肉とつくね、塩味のつくねと生肉、その下に隠れているのが牛串、そしてコロッケ。鶏肉はぷりぷり、味わい深くて香ばしく、噂通りの旨さ。牛肉も素朴なコロッケも好み通りで大満足でした。

フィリップは、村久商店さんで手に入れた田酒と共に。ご主人から「火入れが一度だけなので、生酒に近い」とお聞きして選びました。口に含んだ瞬間は甘味が感じられるけれど、その後は独特の味わいが口の中に広がると、興味深そうにちびりちびり楽しんでいました。お猪口ではなく、九谷焼の湯呑みで頂くのが最近のお気に入りのよう。(割らないでよ!)

翌日食べたこちらのチャーシューにも感激。さすが精肉店さんの商品は違います。

二軒とも、通ってしまうこと間違いなしとにやける、金曜日の朝であります。

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