2013年8月31日土曜日

初めての取材

昨日、ドゥース・フランスで初めての取材を受けました。私たちの存在や、私たちが秋から始めようとしていることを、八戸や近郊に住む多くの方たちに知って頂きたいという思いからです。

編集部のお二人と、八戸のモデルクラブ所属の可愛い人気モデルさんが来てくださいました。フィリップの願いから、早速、お料理の写真から撮って頂くことにしました。

 
まずは前菜の、「ホタテのカルパッチョ、セロリとカレーのビネガーとゆずの酸味のあるクリーム仕立て」です。プロの方たちが真剣にお仕事なさっている横からお邪魔して、私もパシャパシャと撮らせて頂きました。
 
 
 
ホタテを緑に縁取っているのは、セロリのエキスです。たっぷり一束分のセロリの茎と葉っぱをミキサーにかけて作ります。新鮮な青森のホタテにセロリの香りが漂います。特製ビネガーとゆずのクリームをつけると、酸味とスパイスが調和して、口の中でホタテが美味しくとろけます。現在、日本のゆずは、フランス料理界でとても人気のある食材です。フランス人シェフたちが「Yuzu, Yuzu」と、こぞって料理に取り入れています。
 

メインは「鰯のフヌイユ焼、ゴルゴンゾーラとズッキーニのクラフティ添え」です。
 
 
 
みなさん、「フユイユ」をご存知でしょうか?日本では「フェンネル」や「ウイキョウ」とも呼ばれています。アニスに似た不思議な香りのする野菜で、フランスでは大きな塊がごろごろと野菜売り場に並んでいます。日本ではなかなか手に入らないのですが、幸い、ふじもり農園さんの新鮮なフヌイユを、道の駅とわだで手に入れることができました。聞くところによれば、フヌイユは芳香健胃作用があるそうで、美味しいだけでなく、身体にも良い野菜だそうです。
 
フヌイユをはじめ、いろいろなものをファルシした新鮮な鰯の美味しさは格別です。クラフティの方はふんわりと軽く仕上げています。ゴルゴンゾーラはくせのあるチーズですが、青森のズッキーニと仲良く調和して、ほど良い主張です。
 
飾りのミニトマトとルッコラは、私たちの家庭菜園から摘みたてです。トマトの方はフランスの「ポム・ダムール(愛の林檎)」をイメージして、飴を絡ませ、白ゴマをまぶしています。「愛の林檎」と聞くと大層ロマンチックな感じですが、何のことはない、「林檎飴」のことなんですよ。
 
モデルさんに、鰯のファルシの作り方を少し体験して頂きました。お料理はあまり得意ではないとのことでしたが、とても上手にファルシしていらっしゃいました。フィリップがフランス語で説明する横で、私が日本語に通訳します。
 
 

 
デザートは「スパイシーな赤ワイン漬けの桃」です。
 
 
 
重めの赤ワインを使いましたが、デザートとして頂くときにはもうアルコール分は飛んでいます。全部、ごくごくと飲み干して頂けます。シンプルながら、スパイスの利いた味わい深いデザートです。
 
これらのメニューに合わせた「本日のワイン」は、フランスのブルゴーニュ地方でがんばっていらっしゃるワイン醸造家、仲田晃司さんのクレマンです。ホタテや鰯にぴったり調和しました。
 
取材を無事終えて、ほっとしました。モデルさんを挟んで記念写真を撮って頂きました。
 
 
 


地元の新鮮な食材を、気軽に、楽しく、ひと工夫してちょっとお洒落に、そして美味しく料理するというのがフィリップの目指すところです。そのお料理に合うワインを一緒にご紹介しつつ、お料理の楽しさをみなさんと分かち合うことができたらと思っています。
 
フランス語日常会話教室の方もただいま生徒さん募集中です。詳細などはDouce France HPをご覧下さい。http://www.doucefrancemamiphi.com
質問やご要望なども、どうぞお気軽にお送りくださいね。
doucefrancemamiphi@gmail.com
 
取材をしてくださった編集の方々には大変お世話になりました。本当にありがとうございました。お料理を喜んでお味見して頂けて、フィリップがとても喜んでいました。
 
みなさんにお会いできるのを、フィリップと共に楽しみにしております。どうぞよろしくお願いします。  
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2013年8月30日金曜日

麗ちゃんからの着物で

麗ちゃんとは10年以上前、縁あって青森で知り合ったのですが、フランスでも家がご近所で、よく行き来をしていました。お互い夫がフランス人、家族環境も似ているので、いろいろと相談し合ったり、時には愚痴を聞いてもらったりした、ノルマンディの心の友のひとりです。

そんな彼女が、2008年に里帰りをした際に、ノルマンディへ一枚の着物を持ち帰ってくれました。親戚の叔母様の晴れ着だったそうで、「もう誰も着ないので、好きに使ってくれて良いから。」とプレゼントしてくれました。オレンジ色がとても鮮やかな、絞り染めの素敵な着物でした。

みよこさんの留袖と同様、はさみを入れるのに勇気が要りましたが、友達のイザベルとロラン夫妻の長女の誕生を祝って、この着物地で「ジュリエット」の額を作りました。「ジュリエット」は、二人の、とても愛らしい赤ちゃんの名前です。
 
 
 
「ジュリエット」に「寿理悦途」と漢字を当ててみました。絞りの柄の横線を活かし、線や点を加え、「寿理悦途」の最初のおめでたい文字「寿」を作ったつもりなのですが、おわかり頂けるでしょうか。
 
 
 
当時、この額に合わせて作った詩もご紹介します。 
 
Félicitations Isabelle et Laurent!
Nous sommes heureux de la naissance de votre bébé,
Juliette.

Tu as raison,
Juliette!
Ce n’est pas la peine de dormir si tôt,
Parce qu’il y a beaucoup de choses intéressantes autour de toi.

Tu es contente, Juliette!
Ce n’est pas la peine de grandir si vite,
Parce que c’est très agréable de rester dans les bras de tes parents.

Tu as un long chemin à faire, Juliette!
Ce n’est pas la peine de regarder si loin,
Parce qu'il y beaucoup de choses importantes autour de toi.

寿 (おめでとう!) イザベル、ロラン、
赤ちゃんジュリエットのご誕生、お喜び申し上げます。

 の当然、ジュリエット、
そんなに早くねんねすることないよ、
周りに面白いことがいっぱいあるからね。

んでいるのね、ジュリエット、
そんなに急いで大きくなることないよ、
パパとママに抱っこされているのはとても気持ちいいもんね。

は長いよ、ジュリエット、
そんなに遠くを見ることないよ、
周りに大切なことがいっぱいあるからね。
 
 
2013年の今、あれからもう5年も経つのかと驚いてしまいます。ジュリエットちゃんは健やかに成長し、もうパパのロランの手には負えない程のおしゃまさんなのだと聞いています。
 
さて、麗ちゃんから頂いた着物の残りの生地は、彼女の第二子アントナンくん(通称あん吉)ご誕生を祝い、ランプに使わせてもらいました。袖の部分を使って作ったことから、麗ちゃんに「お袖」という愛称をつけてもらいました。


 
2011年、生後6ヶ月くらいの時のあん吉とお袖のツーショットです。麗ちゃんの旦那さんのクリストフが作った和室にぴったり、ランプのお袖も幸せそうです。


 
「途は長いよ、ジュリエット、そんなに遠くを見ることないよ、周りに大切なことがいっぱいあるからね。」
そんなことをジュリエットに言っておきながら、自分では周りにある大切なことやものをいっぱい見落としている気がすると、ちょっぴり反省する朝です。 

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2013年8月29日木曜日

イタリア料理 カーサ・デル・チーボ

7月初めから約ひと月、フィリップの娘たちがフランスから遊びに来ていました。長女マリオン18歳、次女エマ15歳です。東京に1週間、八戸には3週間滞在しました。その間、パパの手料理ではなく、外食となる機会がたびたびありました。なにしろ好き嫌いの多い子たちなので、お店選びにはひと苦労しました。彼女たちとの八戸での最後の晩御飯を楽しんだのが、「カーサ・デル・チーボ」です。

「カーサ・デル・チーボ」は、以前から行ってみたいと思っていたイタリア料理のお店です。湊高台の住宅街の一角にある、とてもお洒落なレストランなのです。しかも、三沢の大好きなフレンチレストラン「North 40-40」の平林シェフが、美味しいと太鼓判を押して下さったお店です。パスタ好きのマリオンとエマを是非共連れて行きたいと思っていました。

メニューは、Aコース、Bコース、そしておまかせコースというボリューム満点なフルコースもあります。私たちは4人とも小食なので、Aコースを選びました。お値段は、自家製パン、前菜、パスタでなんと1500円です。

エマが選んだ前菜:シチリア風サルシッチャを詰めた奥入瀬ガーリックポークのロトロ とトマトのクーリ

 
 
マリオンが選んだ前菜:たっぷり夏野菜とトマトの冷たい食べるスープ と水牛のモッツァレラチーズ
 
 
 
フィリップと私が選んだ前菜:漁師「勝丸」さんの活け真ダコの厚切り冷しゃぶとそのテリーナ、ドライトマトのソース
 
 
 
自家製のパンと共に、それぞれ前菜を美味しく頂きました。
 

 
そしていよいよパスタです。
エマが選んだパスタ:グラニャネージ社スパゲッティ、イタリア産ラルド、リコッタチーズを乗せた
トマトソース




マリオンが選んだパスタ:ポレンタを練りこんだやや幅広手打ちパスタのタリアテッレ、ホロホロ鶏の煮込みと焼きとうもろこし

 
フィリップが選んだパスタ:バヴェッテ 八戸産燻製穴子、糠塚きゅうり、ドライトマトとスカーリア産のアンチョビソース
 
 
私が選んだパスタ:モッチリ太麺 トレネッテ、車海老とインゲンのペスト、ジェノベーゼ和え
 



全パスタメニューで違う麺を使っていらっしゃるのが凄いですね。私が食べたトレネッテは、メニューに記載されていた通りもっちりとして、しっかりとした噛み応えがありました。車海老などの素材の旨みを活かした、至福のパスタでありました。池見オーナーシェフのこだわりを実感しましたよ。

そして、一人300円追加するだけで、デザートも頂けてしまうところがまた嬉しいのです。エマ以外の3人はしっかり頂きました。

フィリップはメローネというメロンのデザート。気がついた時にはもう半分位食べてしまっていたので、残念ながら写真はありません。

マリオンが選んだデザート:ズコット。半解凍状態の冷たいケーキです。

 
 
私が選んだデザート:パイナップルのムース、 ジンジャーとライムの香り
 


落ち着いた雰囲気の中で、美味しいお料理を頂きながら、家族で良いひとときを過ごすことができました。本格的なイタリア料理を気軽に楽しむことができる、通いたくなってしまうお店の一つです。

イタリア料理カーサ・デル・チーボ
〒031-0823
青森県八戸市湊高台1-19-6
電話0178-20-9696
http://www.casa-del-cibo.com/

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2013年8月28日水曜日

竜舌蘭の花

私たちがノルマンディで暮らしていた家の庭に、ちょっと面白い植物が生えていました。


「リュウゼツラン」(竜舌蘭、Agave)という、リュウゼツラン科リュウゼツラン属の植物だそうです。手前のCDに比べ、かなり大きな植物であることがおわかり頂けるでしょうか?葉の先が尖っていてとても硬く、鋭い棘があるので触ることができません。確かに竜の舌という当て字がぴったりな感じです。「蘭」という文字が付いていますが、可憐な蘭科とはほど遠い植物です。

昨日、友達のナターシャとフレッド夫妻から一枚の写真が届きました。彼らはこの家の近所の住人なので、お散歩がてら、私たちが暮らした懐かしい家の前を時々通るそうです。現在は別の住人が暮らしているので、ちょっと遠慮しながらも、これは是非とも見せなくてはと撮ってくれたようです。その写真がこちらです。

 
竜舌蘭から、にょきにょきと茎が伸びています!茎からいくつも横に飛び出しているものが花だそうです。 竜舌蘭の開花は何十年かに一度だとのことで、一生にたった一度だけ花を咲かせてそのまま枯れてしまう「一回結実性植物」だそうです。
 
さて、ノルマンディのお庭を少しご覧頂いたので、その他の花をいくつかご紹介しましょう。
 
お隣の大家さんの庭から、悠然と伸びるミモザ。
 
 
家の横で、いつの間にか密やかに咲いていた菖蒲。
 
 
前庭で、変な時期に咲いては早々と散った椿。
 

 
裏庭で、季節はずれに怖くなるほど長々と咲いていた紫陽花。
 
 


家の横で、好き勝手に伸びていた藤の花。
 
 
日本でも見かける平凡な花たちばかりですが、ノルマンディではどれも奇妙な時期に開花し、まるで「なにか文句でもある?」とフランス人風に主張しているかのようでした。
 
竜舌蘭に思いを戻すと、それはまるで、私たちが居なくなるのを待って、「ああやれやれ、やっと居なくなった。これでやっと一安心だわ。」と開花したかのように思えて、ちょっぴり可笑しい気がします。
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2013年8月27日火曜日

美容院の思い出

昨日は午後から美容院へ行って来ました。先日フィリップが、白山台の住宅街に程近いところにある美容院へ初めてカットに行き、なんだか満足そうなので同じところへ行ってみました。髪型を変えたわけではありませんが、私も思ったような仕上がりにして頂けて嬉しかったです。頭から肩にかけて、念入りにマッサージをして頂けるのも魅力でした。

フランスでも美容院へはほぼ毎月のように行っていたのですが、果たしていくつの美容院を試したのか、もう数え切れないほどです。何ヶ月か続けて行ったところもあれば、一度で懲りたところもあります。

比較的長い間通っていたシェルブールの美容師さんは、ジャン・フランソワという名のゲイでした。他の美容師の女性たちが手を休め、無駄話に花を咲かせている中、黙々と仕事をこなしていました。小ぎれいで、真面目で、カットがとても上手でしたが、その後、南仏の美容院へ移ってしまいました。彼もまた、ノルマンディの悪天候に嫌気がさしていた一人だったのかもしれません。

男性の美容師さんの方が相性が良い気がして、「ジルのアトリエ」という店へも行ってみました。店長のジルは生まれも育ちもシェルブールで、一般の顧客の他に、家族や親戚、友達、同級生たちがこぞって通って来るので大繁盛です。ジルの腕が良いことは認めますが、何しろお喋りが絶えません。例えば、私をカットしている最中に、店の前を幼友達が通ったと手を振り、立ち話をしに店を出ます。しばらくして戻ってカットを続けていると、親戚が来て、「前髪だけちょっと切って。」と頼まれ、行ってしまいます。それが家族の近況報告をし合いながらとなるので「ちょっと」では済みません。私は濡れた髪のまま、長々と待たされることになるのです。日本では考えられないようなことですよね。

フランス人の友達に通っている店を教えてもらったり、ネットで人気店を探したりして、その後もあれこれ試してみました。

例えばこちらが「エリート」というお店です。ネーミングに抵抗を感じましたが、比較的人気があり、何度か行きました。値段が高いわりに今ひとつ満足できず、やめました。


こちらは「アトリエ・カトリーヌ」というお店です。店長のカトリーヌさんを指名予約していたのにもかかわらず、当日行ったら「カトリーヌは他のお客さんで忙しいので。」と、アシスタントの女性の担当となりました。とても高かった上、勧められて買ったシャンプーが良くなかったので、がっかりしてやめました。


フランスの美容院で驚いたことが、カットの後、シートや顧客やそこらじゅうに散らばる髪の毛をドライヤーの風で吹き飛ばす点です。隣に他の顧客が居ようが、そばに顧客のかばんがあろうが、気にせず豪快に、自分のテリトリーから吹き飛ばすのです。

日本人の髪質を知り、丁寧な仕事をしてくれるのはやはり日本人と、パリの日本人経営の美容院へ行ってみたこともありました。

 
ピラミッド駅からすぐの、Taeko FUJIIというお店です。「3ヶ月前にパリへ来て、フランス語は全くわかりません。」と爽やかに笑う若い日本人の男の子が、程良いお喋りの後、思った通りに仕上げてくれました。パリにはこの手の美容院がたくさんあります。日本人の仕事ぶりを慕って、日本人以外のお客さんも多いようです。

とはいえ、パリまでは列車で3時間、旅費をかけてまで通えるわけではありません。最後の半年くらいは、シェルブールのこちらの美容院へ通っていました。

 
先ほどから、担当の美容師さんの名前を思い出そうとしているのですが、いまだに出て来ません。とても大柄で、見かけ通りダイナミックな仕事をする美容師さんでした。仕上がる頭はなんだかいつもぼさぼさでしたが、新しい美容院探しはいい加減面倒になり、感じの良い美容師さんなのでまぁいいかと思うようにしていました。今日も元気に大胆にはさみを動かし、同僚たちと大声でお喋りをしながら、散らばった髪の毛をドライヤーで吹き飛ばしているかしらと、懐かしく思います。シャンプーの泡のように、ちょっとはかない思い出です。
 

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2013年8月26日月曜日

ブルゴーニュ地方のワイン醸造家 仲田晃司さん

仲田晃司さんの作ったワインとの出合いは、廿六日町の宮重酒舗の宮重さんのおかげです。宮重酒舗さんへは時々お邪魔して、宮重さんとワイン談義をしながら、その日の料理に調和するワインを選ぶのを楽しみにしています。そんなある日、宮重さんが「素晴らしいのがあるのだけれど、これはもう飲んだことがある?」と目を輝かせて出して来てくださったのが、仲田さんによる2010年のル・デュモン、ブルゴーニュの白ワインだったのです。

 
 

宮重さんの説明を聞きながら、そういえばフランスのテレビ番組で、「遠い日本からブルゴーニュへやって来て、素晴らしいこだわりのワインを醸造している日本人が居る。」と、家族で紹介されていたことを思い出しました。

また、同じ商品ではありませんが、フィリップと私の愛読書、亜樹直原作、オキモト・シュウ作画の「神の雫」でも、仲田さんのワインが紹介されていました。



仲田さんは、大学時代にフレンチレストランでアルバイトをし、そこで初めてワインに出合ったのだそうです。そこで「美味しい」「飲みたい」「買いたい」などで終わらず、「造りたい」となるところが違いますね。また、思ったり願ったりするだけに留まらないで、フランス語もわからず、頼るつてもないままに、あのフランスという国に飛び込んでしまったというところが凄いと思います。

仲田さんのワイン造りは、「周りがあきれるほど細部まで徹底的にこだわる仕事への執念」であることを知り、あっぱれ日本人!と嬉しくなりました。美しいオレンジ色のラベルの「天地人」という漢字によるメッセージにも惹かれます。「天候も土壌も自分ではどうにも出来ないけれど、人だけは違う。人は努力することでワインをもっと美味しくできるから。」という思いで、「人」の文字が少し大きめに書かれているのだそうです。私はとても単純なので、こういう話を聞くと心底感動してしまうのです。

さて先日、ちょっと久しぶりに宮重酒舗さんに寄って、宮重さんも一押し、仲田晃司さんのクレマンを頂いてみました。

 
フィリップの、海老とホタテの一皿とぴったりと調和して、それはそれは美味しかったです。暑い夏に、くせになりそうな魅惑の泡です。
 
仲田さんの目指すワインは、高級ワインではなく、みんなに飲んでもらえるような「飲んで美味しいワイン」なのだそうです。世界的に著名になった今でも、その信念は変わることなく、日々謙虚に努力なさっているとのことで、脱帽です。
 
「努力」という言葉はどうも苦手な自分ですが、せめて日々このブログの更新はがんばって行きたいと思っています。みなさん、今後ともどうぞよろしくお願いします。

宮重酒舗の情報はこちらです。
住所: 〒031-0044 青森県八戸市廿六日町20−3
電話:0178-43-0061  
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2013年8月25日日曜日

道の駅とわだ

新鮮で美味しい野菜や果物を求めて、道の駅とわだへ行って来ました。西白山台の自宅から、十和田湖方面へ50分ほど、山や畑を愛でながらの気持ちの良いドライブです。

特産品PRコーナー、農産物普及コーナー、レストラン・軽食コーナーの3つに分かれているのですが、時間がなかったので、私たちは農産物普及コーナーだけを回りました。とわだ産直友の会の運営だそうです。友の会のメンバーの農家ごとに仕切られた棚に、その農家で育てられた野菜や果物、その他の食料品がずらりと陳列されています。農家の代表者の方の写真と名前も貼られています。

全ての農家の方の棚を見て回りましたが、実は特にお目当てにしていたのが、ふじもり農園さんです。

みなさんもよくご存知のように、日本では手に入りにくい西洋野菜がいろいろとあります。スーパーや市場の野菜売り場で、あれもない、これもないとフィリップが嘆くので、どこで買うことができるだろうかと、よくネットで検索をします。海外から西洋野菜を直輸入している会社をいくつか見つけたのですが、何しろ値段が高すぎてお話になりません。しかも、注文してから八戸へ届くまでに5日間から2週間もかかってしまうようです。この近辺で作っていらっしゃる農家はないだろうかと、あれこれ探しているうちに、根セロリ、ルバーブ、リーキなどの西洋野菜を作っていらっしゃるふじもり農園さんに行き当たり、この道の駅とわだで買うことができることを知ったわけです。

ふじもり農園さんのリーフレタス、佐々木信二さんの小ぶりでしっかりとした赤キャベツ、山田とみえさんのみずみずしい人参、


ひろみ庵さんの形や色のさまざまなピーマン類、

 
そのほかに果物類を買って、大満足して帰りました。晩にはこれらの野菜を使って、フィリップが盛りだくさんのサラダを作りました。なんとも賑やかで、口の中でさまざまな味が広がり、お祭り騒ぎのようなサラダでしたよ。ブランジュリーTAKAさんのパンや、最近見つけてお気に入りな赤ワインとも相性抜群でした。
 
 
 お恥ずかしながら、私たちの素人家庭菜園でも、幸せなことに日々なんらかの収穫があります。この中の いくつかのチェリートマトが、このお祭り騒ぎのサラダに参加しました。
 
 
これからも、地元の新鮮な食材をどんどん活用して行きたいと、フィリップも張り切っています。
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2013年8月24日土曜日

第3回 国際交流フェスタ

先日、八戸の広報誌で、外国人のための日本語講座の生徒を募集しているのを見つけました。9月から毎週火曜の晩に2時間、クラスは5つに分かれているそうです。フィリップにとって良さそうなので、詳細について問い合わせをしてみました。

担当の方からすぐにお返事が来て、クラスについての説明の他に、「尚、今週24日は八戸のはっちにて、国際交流フェスタが開催され、我々も生徒さんと共に参加しますので、ご都合がよければ、お立ち寄りください。」とのことでした。そんなわけで、今朝はフィリップと、日本語講座の雰囲気を知るために、その国際交流フェスタの見学に行ってみました。

到着すると、オープニングのコーラスの歌声が美しく響き渡っていました。いろいろな国の国旗が掲げられており、期待が高まったのですが、会場内はなんとも閑散としていました。

 
歌声に耳を傾けながら会場入り口に貼られたちらしを見ると、八戸に住む外国人による踊りや音楽などのパフォーマンスや、中国・韓国・ロシア・インドのお料理を紹介する屋台、文化交流など盛りだくさんで面白そうでした。
 
 
コーラスの後、中国系アメリカ人の青年によるスピーチがありました。アメリカから見た日本という国というイメージや、日本へ来たきっかけなどを流暢な日本語で発表していました。

 
 
フェスタはこれから盛り上がりを見せるのでは?としばらく待ったのですが、見回してみても外国人はほんの10名ほどで、会場もますます人が減ってしまいました。
 
フィリップは、自分がイメージしていたものとちょっと違ったようで、帰ろうと言い出しました。こういうイベントを企画、運営する大変さや、人の集まらない辛さというものが少しわかるので、大変申し訳ない気がしたのですが、やむを得ず、途中で帰って来てしまいました。
 
八戸市の平成25年度の人口データの住民基本台帳人口を見ると、市内に男性288名、女性421名、合計709名、349もの外国人世帯が居るそうで驚きます。彼らはいったい何処にいるのでしょう?もしかするとアジア系の方が多く、日本人と見分けがつかないのでしょうか?
 
第3回国際交流フェスタは、午後からは人が集まって盛り上がっているかもしれません。自宅にて、雨の上がった空をぼんやりと見上げながら、そうだといいなと思ったりしています。 

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