今年の3月、八戸市のホテルに3週間程滞在して家探しをしていました。その時に見つけて何度か通った小料理屋さんです。カウンターに陣取って、大将が調理場で忙しく動き回るのを目で追いながら、その日に内覧した家の賃貸物件についてや、立ち上げたばかりのDouce Franceのこと、揃えなくてはならない電化製品のことなど、あれこれ二人で話をしたものです。
短い滞在中に決めなくてはならないことが山ほどあり、悩みは尽きませんでしたが、ここに座って美味しい小皿料理をあれこれ頂くのはとても心地良く、大将の笑顔を見ていると細かいことはもうどうでもいいやという気になって来ました。
お料理はあくまでシンプルですが、青森の新鮮な食材をそのまま頂くことができます。
二人とも小食な上、お酒を飲む量も少ないので、あまり良いお客さんとは言えませんが、大将はいろいろと親切に気を配って声をかけてくれます。
テーブル席の方は、いつもサラリーマンを中心としたお客さんで満席です。常連さんが多いようで、時折客席の方から、「おい、大将、まだ?てんぱってんじゃないの?」などと言った野次が飛んだりします。
大将は何でも食べるフィリップを見て面白がり、「ちょっと食べさせてみる?」と、カウンターの向こうからあれこれサービスをしてくれました。
例えば、ぷりぷりとした白子や
鮮やかなオレンジ色のほやなど・・・
どれもこれもフィリップが喜んで食べるので、変なフランス人だと大将は大笑いでした。
店にはお客さんたちが海外出張から戻って来るとくれるのだという、さまざまな国の紙幣が飾られています。初めて行った時、いろいろサービスして頂いたお礼にとフィリップが10ユーロ紙幣を渡しました。次に行ってみると、それがちゃんと額に収まっていましたよ!
しかも「心」の額の中です。言葉は通じなくとも、大将とフィリップの心が通ったような気がして嬉しかったです。
ちょっぴりご無沙汰をしているので、また近いうちに是非大将の顔を見に行きたいと思います。
八甲田
〒031-0075 青森県八戸市内丸1丁目6−24 Nビル 1F
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