みなさん、だらだらと続いている「黄金週間小旅行記」にお付き合いくださってありがとうございます。
私たちの小旅行後半の5月3日、それはフィリップ60歳(!)の誕生日でありました。おめでたい還暦を二人でひっそりと祝うべく、向かったのは箱根です。箱根と言えば、子供の頃は家族や親戚たちと出かけたり、フィリップと一緒になってからは母に案内してもらったりして、結構馴染みのある温泉地ですが、今回は二人きり。私が連れて行かなくてはならなかったので、気が張りました。なにしろ私は大変な方向音痴な上、電車の乗り換えが苦手で仕方がないのです。間違えてとんでもない方向へ行ってしまい、フィリップのお祝いを台無しにしてしまったらどうしようと不安でしたが、無事に行って来ることができて良かったです。
まずは銀座から新宿へ出て(ここまでは簡単)、小田急電鉄のロマンスカーに乗って(これは緊張感あり)。予約したのはパノラマビューを楽しめる展望席です。一番後ろの席だったので、進行方向とは逆向きに流れて行く景色を、まさにかぶりつくようにして観ることができて愉快でした。酔いやすい人は要注意でしょうね。
黄金週間だけあって、箱根に近づくに連れ、道路がかなり渋滞しているのが見えました。もちろん、私たちを乗せたロマンスカーは、申し訳ないほどスイスイと進みましたよ。
終点の箱根湯本から小涌谷までは、箱根登山鉄道に乗り換えです(これが難関)。人の流れに付いて行ったら、案外簡単に乗れました。その小さな車両はあっという間に満員となり、立ちっぱなしの半時間でしたが、なんとも楽しかったです。世界屈指の急勾配を、3度のスイッチバックを繰り返しながらジグザグ走行して行くのです。フィリップも、子供の様に目を輝かせていました。
小涌谷駅に着くと、宿の方がお迎えに来てくださっていて、やっと安心できました。
さて、私が選んだのは、白檀(びゃくだん)という名の、去年の夏にオープンしたばかりの温泉宿です。全部で16室のみ、全て源泉かけ流しの露天風呂付きです。なんと、以前は三鷹市の保養所だった建物を改装したのだそうです。三鷹市は、私が小学生の頃から15年間ほど家族と暮らしていた町ですが、当時はそんな保養所があったとは知りませんでした。今回ネットで偶然見つけ、惹かれて予約したのには、なにかご縁があったのかもしれません。HPからイメージしていた通り、素晴らしい宿でした。
特筆すべきは、なんといってもこの露天風呂です。大自然の中、ゆっくりと寛ぎ、贅沢な時間を過ごすことができました。
お食事は驚きはなかったものの、上品で美味しかったです。
実はこのフィリップの誕生日の晩のために、自宅からシャンパングラスを、そして銀座でシャンパンを選んでいそいそと持って行ったのですが、疲れが出たのか、二人ともお食事を最後まで頂くだけで精いっぱいでした。シャンパンを飲まずに終えてしまった還暦のお祝いだなんて・・・ああ、全く年は取りたくないものです。
翌日の朝食は、軽めでちょうど良い塩梅でした。
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