2022年8月30日火曜日

昔話「コアラのひょうたん売り」その13


「え、もしかしたら、すすもある意味オタクかもにゃん?」

先週のパリでのライオンとの打ち合わせでは、タヌキと初対面の時の話で大いに盛り上がりました。アライグマのことを「なぜか僕より英語がうまい奴」と言うのには爆笑でした。アライグマが「ライオンのフランス語なまりの英語がわかりにくくて困った」と言っていた・・・と報告するのはやめておきました。 


ランチへ行く前に、ライオンが古巣のひょうたん雑誌社へ案内してくれました。学生の頃からここでアルバイトをし、めきめきと才覚を表し(ライオン談)今のせっけん会社を作って独立したのだそうです。この雑誌社はひょうたん業界ではフランスで一番の売上を誇るので(ライオン談)是非編集長たちに紹介しよう、僕って親切(ライオン談)。 


思った通り、そこはオタク動物の巣窟とでも言うべきか。道で会って時間を聞かれても、無視して通り過ぎたくなるような動物たちがいっぱいでした。ともかくうちのひょうたんを雑誌でどんどん取り上げてくれるというのですから、オタクだろうがなんだろうが知っちゃこっちゃない、いい動物たち、コアラ感謝です。 


その後ライオンとビストロへ。コアラはレンズ豆とベーコンの塊とサラダ、ライオンはチキンか何か。ライオンはいつも通り、わさわさとすごいスピードで食べながら喋るので、こちらは味わって食べるなんて至難の業です。結局半分くらいしか食べられませんでした。デザートにはサフランのクリーム・ブリュレ。これがたまらなく美味しくて、コアラ唸りまくり。 


ライオンにさよならしてから、今度は大好きなサン・ルイ島へ向かいました。タヌキチームの副業のかたつむり市場調査です。その目当ての店はとてもシックで、中にかたつむりや石ころが、ゼロのたくさん付いたチケットとともに綺麗に並んでいました。店員と少し話をして、かたつむり展覧会情報などを手にして、満足して店を出ました。 


シャーベットの美味しいベルティヨン前で10秒ほど心迷いましたが、やめておきました。一匹じゃつまらないし、雨だし、混んでいたし。 


そこから小雨の降りそぼる中「やっぱり食べればよかったなぁ」とシャーベットのことばかり考えながらてくてく歩いて、 


地図もなしにてくてく歩いて、 



どんどんどんどん歩いても 、あるはずのメトロの入り口が全く見つからず・・・。方向感覚ゼロなのですから、勘だけで歩いちゃいけません。 


曇っためがねで、通りがかりの親切そうなおばさん動物に道を訊いて、やっと地下にもぐることができました。 


駅に早めに着いたので、お気に入りのスターバックスへ。ぼんやりと外を眺めながらじゅるじゅるとマンゴー・パッションを。 


帰りの車内で時間かけてレポート作成。果たしてタヌキ族は読んでくれるのやら。


今週に入って仕事はますます忙しく、天気が良いのにパソコンにかじりつきの毎日です。目は相変わらずひくひく。 


そして、今度、スペインの新たな動物が取引をしてくれることになり、とても嬉しいコアラ。業界では有名な雑誌社なので、大変だけどがんばって良かったなぁとしみじみ。仕事は大変なのが当たり前、そうそう、前進あるのみです。 


カワウソは相変わらず、毎夕「おっは~」とスカイプに登場。ひとしきりコアラに愚痴って満足して、どういう神経の動物なんでしょうか。アライグマの話によると、月末を待たずに解雇されるそうですが・・・。あぁ、また一波乱ありそうな予感。つづく


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