2022年5月16日月曜日

雨〜灰色の空からの涙

先月末くらいから一日置きに、ウォーキング・シューズに履き替えて、二人で近所を1時間程歩いていております。汗ばんでちょうどいい運動で、気分も爽快になります。少しは痩せるといいのですが!

日曜日の空は分厚い灰色の雲に覆われており、もしかしたらと思いながら出かけたのですが、やっぱり小雨に降られてしまいました。

恨めしく空を見上げては明るい方へと向かって足を進め、雨宿りもせずに、なんとか大して濡れずに戻って来ることができました。

そんなわけで、今日ご紹介させて頂くのは、フランス在住時代の2007年に作った « La Pluie » (雨)の額です。小さな立体額の中に、着物のハギレとビーズで雨の字を型取って遊んだものです。白木の額を和紙で覆い、雨粒の様な同様のビーズを散りばめてあります。今から見れば、小学生の夏休み工作かなにかの様で笑ってしまいます。

この小さな額と共に当時作った詩もどきがこちら。

Marchons tous les deux sans parapluie,
Ce ne sont que quelques gouttes,
Les larmes du ciel bleu.

Parlons d’autre chose que du temps,
Ce n’est que de la pluie fine,
Les larmes du ciel gris.

Mettons-nous à l’abri de cette pluie,
C’est une sacrée averse,
Les larmes du ciel noir.

Que faire sous cette pluie battante ?
J’ai envie de pleurer,
Les larmes du ciel sombre.

傘を差さずに二人で歩こうよ、
少しの雨粒だもん、
青い空からの涙。

お天気以外の話をしようよ、
霧雨だもん、
灰色の空からの涙。

雨宿りをしようよ、
とんでもない通り雨、
黒い空からの涙。

いったいどうする?土砂降りの雨、
もう、私泣きたい、
陰鬱な空からの涙。

冷たい雨降りが続くノルマンディーでは、悪天候に飽き飽きしていました。それでも、自然豊かなフランスの港町での暮らしは実に素晴らしく、その思い出はなにものにも代えられない宝物です。
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