笑う仔猫〜本象牙の根付

亡き母も猫好きだったので、我が家にはちょっとした猫グッズが結構残っております。こちらはその中のひとつで、笑う仔猫の根付です。

江戸時代の浮世絵に登場する猫の妖怪を思わせるような、ちょっと不気味な笑いです。なぜ笑っているかと言うと、なんと背中をトカゲが這い上がっているから。３.５cm程の幅に、丁寧な細工が施されております。

私なら絶対に買わない（買えない）ような、本象牙の高級品。生前に母が「見て、見て、かわいいでしょう？」と、携帯に付けたこの根付を見せてくれた日を思い出します。正直な娘は「え〜かわいくない」と素っ気なく応えて「あら、そぉ？」と、優しい母をがっかりさせたものです。

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すすのおもちゃの鳥は、もはや無残な姿に。