2013年11月9日土曜日

貴婦人と一角獣のお皿(後編)

昨日の前編に引き続き、貴婦人と一角獣のタピスリーとお皿の残り3枚をご紹介します。タピスリーの写真は、クリュニー中世美術館のHPに掲載されていたものなどを使わせて頂いています。

"L'Odorat" (嗅覚)のタピスリー
 
貴婦人は花の冠を編んでいます。とても穏やかな表情です。
 
 
この貴婦人と一角獣の一連のタピスリーでは、猿が重要な役割を果たしているようです。この「嗅覚」では、猿が籠の中からこっそりと一輪の薔薇を盗み出し、匂いを嗅いでいます。
 

 
 
"L'Odorat" (嗅覚)のお皿
 
 
"L'Ouïe" (聴覚)のタピスリー

貴婦人が演奏しているのは小型のパイプオルガンだそうです。「獅子と一角獣がまるでオルガンの縦材装飾のモチーフの様に登場している。」と、美術館のHPの中で読みました。


オルガンの下にはトルコ絨毯が敷かれています。侍女は何をしているのだろうと思ったら、オルガンのふいごを動かしているのだそうです。
 
"L'Ouïe" (聴覚)のお皿
 
 
"À mon seul désir" (我が唯一の望みに)のタピスリー
 

最後のタピスリーは、他の5枚とは少し様子が違っています。藍色のテントの上の帯に"À mon seul désir" (我が唯一の望みに)と金色で示されていますが、これは何を意味しているのでしょう。謎が多く、今でも様々な見方がされているようです。
 

 
貴婦人の首回りを飾っていた豪華なネックレスが、ここでは見られません。
 


どうやら、侍女の差し出す宝石箱に、そのネックレスやその他のアクセサリーをしまっているところであるようです。私の目には、彼女の物腰と表情が一層優雅に見えます。

"À mon seul désir" (我が唯一の望みに)のお皿
 
これらのお皿を、我が家ではデザート皿として使っています。フィリップの娘のマリオンとエマが大好きなお皿です。これからも大事に使って行きたいと思います。
 
さて、今日はフランス語個人レッスンの日です。新たな生徒さんとの交流が楽しみな、土曜日の朝であります。 
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2 件のコメント:

  1. これはママの大好きな物で、幾つかは昔、東京で見た。残念ながら、クリニューではエレベーターが無くて、2階に上がる事が出来なかったのよ。お兄ちゃんだけ見て来たの。
    プレゼントのカードが、残り少なくなり、箱ごと大切に仕舞ってあります。

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  2. ママ、
    せっかくあそこまで行って見る事ができず、残念だったよね。
    カード、まだ持っているんだ!?(笑)東京の展覧会の売店ではさまざまな「貴婦人と一角獣」グッズを販売していた模様!

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