2022年11月8日火曜日

Le Serpent(蛇)〜2007年02月07日のフランス日記より

みなさん、おはようございます。本日ご紹介するのは、ノルマンディ在住時代のある日の日記でございます。

今日は我らが甘えん坊娘 煤(すす)の誕生日!お祝いしようね❤️

20070207

去年の11月末以来、ABSランプと警告ランプが点いたままだった愛車スマート。月曜日の朝、フィとカンのメルセデス修理センターへ納車。10時半の予約で、仕上がりは夕方5時頃だという。代車の赤と銀の派手な4人乗りスマートを走らせ、時間を潰すべく二人で街中へ繰り出した。 


まずはFnacCD、DVD、音響・パソコン製品を眺めた。特に大きく美しい画面のノート・パソコンの数々に見とれた。


それらに飽きて、ランチをしようと店を出て、最初はタイ料理が食べたいと中心街をうろうろしたが、そのうち港付近に和食レストランがあったはずとフィが言い出した。それじゃと方向を変えてひたすら探し回るが見つからず、諦めてまた中心街へと戻る。


気づくともう一時間も歩きまわっていた。そしてお腹も空いたしいい加減妥協しようと、以前一度入ったことのあるアルザス料理の店に落ち着いた。シュークルートが名物だが、全く違うものを頼み、ゆっくり食事をして、暖かくなったお腹をさすりながら店を出た。


まだ続いているソルド(冬の大バーゲン)を冷やかしたが、それでも時間はまだ2時半で、つぶす時間は2時間半も残っていた。こんな時は映画に限る。そして上映まであと5分とタイミングが良かったのが“Le Serpent”(蛇)。 


離婚協議中の写真家Yvan Attalが、彼に恨みを持つ中学の同級生Clovis Cornillacによる工作により、殺人、悪質な恐喝に巻き込まれ、警察に追われる身となる。さらには家族を拉致され、これでもか、これでもかと執拗な仕打ちを受け続けるという話。 


Yvan Attalといえば俳優であるだけでなく、監督、シナリオライター、そして何よりもまずシャルロット・ゲンズブールの夫として有名であろう。男前ではないので特に好きではないが、時間潰しとしては上等なスリラーであった。 


さて、映画館を出ると修理センターへ直行。当初の見込みではハンドルごと交換、しかも定期点検も重なったのでかなり費用がかさむだろうと覚悟していたのだが、何とか必要な部品だけを取り寄せることができ、しかもメルセデスの保障下で修理ということになったらしい。出費は定期点検分だけで済んだので有難かった。 


ところで日本語で「蛇」と言えば「執念深い人」を意味するが、フランス語の辞書を開くと“Le Serpent”にも「意地悪い人」「腹黒い人」「(悪への)誘惑者」とある。蛇も随分と嫌われたものだ。ふと、私の周りに「蛇」は居るだろうかと考えてみたが、幸い誰も思い浮かばない。私の様にのほほんとした奴は馬鹿らしくて相手にはしていられないと「蛇」も寄り付かないのかもしれないと、思わずにやけた。


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