2013年9月5日木曜日

フランス人を魅了する「漢字」

欧米をはじめとする海外諸国において、漢字は人気がありますよね。フランスでも様々な漢字をあちらこちらで目にし、その人気ぶりを実感したものです。

特定の漢字が、文字として、意味を理解された上で使われていることがあります。例えば、「愛」という漢字がそうです。なにしろ愛の国フランスですし、ちょっと複雑な字形をしている「愛」という漢字は、彼らにとって、とても魅力的なようです。


こんなマグカップを売っているのを見つけました。反対側には「感謝」と書いてあるようです。職場で、このマグカップを片手に、大声で誰かを罵倒しているフランス人を思い浮かべて笑ってしまいます。

禅宗から、「禅」という漢字も人気が高いようです。こんなステッカーを貼っている車を、時々見かけることがありました。


言葉として「ZEN」と使うフランス人も多く、いらいらしたり、パニックに陥った時に、目をつぶって息を大きく吐き、「ぜん・・・」と言ったりしていました。

フランスには親日家が多く、日本語を話すフランス人が結構居ます。ひらがなやカタカナを書ける人もそう珍しくありませんが、漢字を書くことができるフランス人に出会うと感動してしまいます。こんな本で勉強したのでしょうか。


一方で、漢字を文字としてではなく、まるでデッサンか何かのように見て、意味も知らずに好む人も居ます。おそらくそういうフランス人の方が多いかと思います。

シェルブールの町で、胸に大きな漢字一文字のあるTシャツを着た若者とすれ違い、大笑いをしたことがあります。目を疑いましたが、確かにそこには「痔」という文字が書かれていました。

漢字入りのTシャツはかなり人気があるようです。「日本」「京都」「東京」「原宿」など、地名の書かれた色とりどりのTシャツを着たフランス人を見かけます。あまり上品とは言えない、こんなTシャツも売られているようです。

日本語で、人をののしったり、自分の気持ちを励まし奮い立たせたりする時、「くそっ!」と言いますが、フランス語でも全く同じ意味を持つ単語"Merde"が同様の使われ方をします。若くて綺麗な女の子の口から「メルド!」という言葉が発せられると、ちょっぴりがっかりするものです。

こんなキャップも売っています。いったい何を考えているのでしょうかね?



こんなちょっと物騒なキーフォルダーも売っています。こんなものを彼氏にプレゼントされ、漢字の意味もわからず、大喜びして使っている女の子が居るのかしら・・・と思っていたら、友達が、これは日本で人気のアニメのタイトルであることを教えてくれました。このアニメのファンが買うのかもしれませんね。

 
 
そういえば、フランス語の姓名に、漢字を当てはめて書いてほしいと頼まれることがよくありました。長くてやっかいな発音の名前の人に頼まれ、頭を抱えてしまったこともあります。ロランという仲の良い友達に頼まれた時には、「老乱」と書いて、大層喜ばれました。練習もして、自分の名前を漢字で書けるようになったと胸を張っていました。その後、どこかで日本人に出会い、日本語で「わたしはロランです。」と自己紹介をして、名前を「老乱」と書いてみせたら大笑いをされたそうです。それを報告している時の、ロランの仏頂面を思い出して笑う朝です。 

このブログを多くの方に見て頂けるよう、ぽちっとご協力よろしくお願いします! にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログ 八戸情報へ

0 件のコメント:

コメントを投稿