Quand le chat
n'est pas là, les souris dansent.
「猫が居ないときは、ねずみたちが踊る。」
怖い人やうるさい人が居ない間に、くつろいで息抜きすることを言う、日本の諺「鬼の居ぬ間に洗濯」と同じですね。英語にも同様の「「猫が居ないとき、ねずみが遊ぶ」という諺があるようです。
でも、フランス人の場合、ねずみたちは、猫が居ようと居まいと踊っている気がします。
怖い人やうるさい人にたとえられてしまった猫ですが、その猫が登場する諺がこちらです。
Chat échaudé
craint l'eau froide.
「やけどをした猫は、冷たい水を恐れる。」
これはまさに、「羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く。」ですね。
日本の諺同様に、フランスにも猫や犬を使った諺がたくさんあるようです。
Les chiens aboient, la caravane passe.
「犬は吠えるが、キャラバンは進む。」
キャラバンというのは商隊、つまり砂漠地方などで隊を組んで旅する商人の一団のことを指すのだそうです。脇から批判・中傷する人々のことは気にせず、自信を持って自分の道を歩みなさいということなのだそうです。
もう一つ、吠える犬が登場する諺がありました。
Chien qui aboie ne mord pas.
「吠える犬は噛まない。」
脅し文句を言ったり、騒ぎ立てたりする人のことは、あまり恐れる必要がないという意味ですね。 日本でも同じ様なことを言いますね。
次は、ちょっと笑ってしまうロバの諺です。
Chantez à l'âne,
il vous fera des pets.
「ロバに歌え、ロバはあなたに屁をするだろう。」
教養のない粗野な人にお世辞や心地の良い言葉を投げかけても、汚い言葉や不快な態度しかかえってこないものだという意味だそうです。頑固者や粗野な人にたとえられてしまうロバが、ちょっと可哀相な気がします。
次は牛の登場です。
Qui vole un œuf, vole un bœuf.
「卵を盗んだら、牛を盗む日も来る。」
日本の諺「小悪をなすものは大悪をなす」ですね。それにしても、牛を盗むのは結構大変そうですよ。
まだまだありますが、切りがないので最後にもう一つだけ。これは諺ではなく、単なる言い回しのようです。
Ménager la chèvre et le chou.
「山羊とキャベツの両方に気を配る。」
仲裁は両方を満足させなければならないという意味だそうです。もし山羊をキャベツの前に放っておけばキャベツは食べられてしまいます。キャベツを残したければ、山羊とキャベツ両方の世話をしなくてはいけないということだそうです。EU最大の農業国らしい諺ですね。
掲載しようと山羊の写真を探していて、フランスのあるサイトでこんな写真に出合いました。
この山羊につられて笑いながら、山羊のチーズが食べたいなぁなどと思う朝であります。
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