2013年9月8日日曜日

陽気なフランス人「オタク」たち

日本で「オタク」という言葉の意味するものはとても広いと思います。近年では否定的な意味合いは薄れ、何かの趣味に強いこだわりを持つ人物を指すのだそうですね。個人的には、「オタク」はいまだに少し否定的で暗い響きを持つ言葉で、そこからイメージするのはいくらか社交性に欠ける人だったりします。

フランスでも"Otaku"と、日本語のままこの言葉が使われているのですが、かなり印象が違いました。なにしろフランスの自称オタクたちは、とても陽気で、社交的で、オタクであることや、オタクと呼ばれることを誇りに思っているのです。

フランスでの日本アニメ・漫画人気は年々高まっています。オタクのブログや、オタク仲間で作るフォーラムの数は増え続け、DVDをはじめ、関連するフィギュアやゲーム、グッズの人気も高いです。

フランスのあるオタクサイトによると、現在人気のある日本アニメは、「劇場版Steins;Gate 負荷領域のデジャヴ」「Fate/Zero」「エルゴプロクシー」「ベルセルク」などだそうです。「ナルト」「デスノート」「GTO」「ワンピース」などの人気も息が長いです。

さて、フランスでの日本アニメ・漫画人気を象徴するものに、「ジャパン・エキスポ」というイベントがあります。パリ郊外の巨大な展示会場において毎年7月に開催される、欧州最大の日本エンターテイメントの祭典です。漫画、テレビゲーム、ファッション、音楽などの日本のポップカルチャーをはじめ、日本の文化、伝統芸能、スポーツ、観光などを紹介します。今年の第14回ジャパンエキスポ2013の開催期間中(4日間)の来場者総数は約23万人だったそうですよ。フランスやその他の国のショップブースが150以上、日本からも33社の企業が出展したようです。

ちなみに、ジャパン・エキスポはパリだけでは飽き足らず、マルセイユとオルレアンにおいても開催されています。フランス以外では、ベルギーのブリュッセル、そして今年初めてアメリカのサンフランシスコでも開催されたようです。

私もノルマンディに暮らしている時に何回か、このパリのジャパン・エキスポを見学にでかけたのですが、行くたびに会場の熱気に圧倒され、日本アニメ・漫画人気を実感しました。ふだんは無気力感の漂うフランスの若者たちが熱くなるのを見るのは嬉しいものです。陽気なコスプレオタクたちにもたくさん出会うことができます。

今年の7月はすでに日本に居たので、ジャパン・エキスポへは行けませんでした。そこでせめて、今年のコスプレオタクたちの写真を見てみたいと思います。みなさんもご一緒にいかがですか?

家族での参加だそうです。


 
母娘だそうです。
 
 

凄すぎます。

 
 
なんだかわけがわかりません。


なりきっています。

 
だいじょうぶでしょうか。


今年もフランスのオタクたちは健在だったようです。陽気なフランス人オタクたちをPCで見てにやにやとしながら、「あら、もしかすると、こんな自分もちょっぴりオタクかしら?」と思ったりする日曜の朝です。

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