6月の終わり頃に数種類のトマトの苗を植えました。大して手をかけていませんが、ぐんぐん元気に育ち、今ではその一角がまるでジャングルのようになっています。
母も見て「もうちょっと切るとかなんとかしないの?」と笑っていましたが、フィリップにとって日本では初めての家庭菜園なので、今年はお試しで、野菜たちの自然な育ち方を観察しているのだそうです。なんだかもっともらしく聞こえる言い訳です。フィリップが毎朝トマトを収穫しているのですが、目を凝らして真っ赤に熟れたのを探しては、かがんだり、背伸びしたりして手を伸ばしています。
母とお喋りをしている間、フィリップが張り切って台所に立ち、自家製トマトのサラダを準備しました。
ルッコラとバジルも庭で摘みたてです。トマトの下に道の駅とわだ で手に入れた生のビーツの薄切りが敷いてあります。ブランジュリーTAKAさんのバネットと共に美味しく頂きました。母も喜んで、食べる前に携帯で写真を撮っていましたよ。
母は、我が家のトマトを褒めてくれましたが、実はフランスで食べた牛の心臓という名のトマトが忘れられないそうです。数年前、兄とノルマンディの家へ遊びに来てくれた時にご馳走しました。確かに美味しいのです!
誰かは知りませんが、「牛の心臓」なんて面白い名前を付けたものですよね。でも実は、フランスで一般的にその名で売られているトマトは偽の牛の心臓で、真の牛の心臓はこちらなのだそうです。
この牛の心臓トマトの中には、色や形の違う品種のものがさらにいくつもあるようです。
ネットで違う心臓トマトも見つけました。「鳩の心臓」という名のトマトだそうです。
鳩の心臓の方はどんな味がするのでしょうか。なにしろ、世界中には約8000種類ものトマトがあるのだそうです。フランスには400種類ほどあると聞いたことがありますが、本当でしょうか。
そんなわけで、昨日は母と美味しく楽しいひとときを過ごすことができて嬉しかったです。フィリップはすでに両親が他界しており、私の母のことをとても大切に思ってくれています。二人が日本語で会話することができるようになると面白いと思うのですが、それまでにはまだまだ何年もかかりそうです。
最後に、ノルマンディ時代に作った「母」の額をご紹介します。
「母」の漢字に、母のトレードマークの帽子とサングラスを加え、母が元気に歩いているところを表現してみた小さな額です。
陽のあたるトマトジャングルを眺めながら、母がいつまでも元気で長生きしてくれますようにと願う朝であります。
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パジル、虫は大丈夫ですか。 うちは昨年2株植えてたんですが虫食いで
返信削除全滅です。 あわよくばジェノベーゼなんて思っていたんですが・・
コキアさん、バジル全滅とは残念でしたね。
返信削除うちはなぜか虫がつかず、もの凄い勢いですよ!