すす「自分で振っても面白くないにゃん!」
2022年9月7日水曜日
煤(すす)と暮らす〜猫じゃらし自分で振るのはつまらにゃいにゃん
すす「自分で振っても面白くないにゃん!」
2022年9月6日火曜日
昔話「コアラのひょうたん売り」最終回
すす「昔話、やっと終わったにゃん。それにしても松ぼっくりって最高にゃん!」
コアラは、ひょうたんメーカーの海外営業担当として7年間、週末も祝日も関係なく、朝7時から晩まで自宅でパソコンに張り付いて、どの国の動物からの問い合わせや希望などにも即座に応対していました。
国によって、動物によって、仕事の仕方や習性や好みが違うので、柔軟に接客してがんばりました。でもコアラ、いささかがんばりすぎていたようです。自分がちっぽけな、ただのコアラに過ぎないということを忘れて。
その後、タヌキの強引なプロジェクトにより、華やかだったひょうたん会社は経営不振に陥り、たちまち傾いてしまいました。
お調子者のタヌキはコアラに「困難な時期なので、しばらく無給で続けてもらえませんか。みんなで協力して、がんばって乗り越えましょう。」なんてメールを送って来ましたが、冗談じゃありません、コアラは丁重にお断りして、さっさとおさらばしました。
いくらやり甲斐のある仕事でも、やはり信頼できる動物のもとでなくては続きません。まして無給では。タヌキは、最初から最後まで、あまりにも不誠実で、自分勝手な上司でありました。
でも、世間知らずだったコアラは、この仕事のおかげでたくさんのことを学ばせてもらいました。そしてたくさんの動物たちに出会うことができたのです。
嫌なことはすぐ忘れるコアラ。振り返れば楽しい思い出ばかりと、ご機嫌でしたとさ。めでたし、めでたし。
みなさん、長い長い昔話に最後までお付き合いくださり、どうもありがとうございました!
おまけ: コアラ時代、特に楽しかった香港とベルギーへの出張の思い出については、このブログの下記に綴っております。
ベルギー出張の思い出
2022年9月5日月曜日
昔話「コアラのひょうたん売り」その17
すす「カモシカさんって、カワウソさんより強烈にゃん。」
その後もタヌキはご機嫌でじゃんじゃか新ひょうたんを発表、今月は合計9商品になりそうです。そんなことをされても、ヨーロッパはすっかり夏休みムードですから、注文数はそれ程のびません。
それに比べてアジアの勢いは違います。アメリカも最近盛り返して来たのでしょうか、注文が定着、数ものびて嬉しいコアラです。
フランスのライオンは10日ばかり夏休みです。メールを送ると自動不在メッセージが返って来ますが、その後携帯からきちんと返信してくれます。夏休みとはいえ、立場と性格上メール・チェックを怠れないのでしょう。不憫に感じながらも遠慮なくメールさせてもらっています。
そのライオンの洞穴でちょっとした事件がありました。ライオン傘下、スイスのカモシカが突然首になったのです。
カモシカは日本に住んでいたことがあり、日本語が流ちょうでした。スイスのショップを仕切り、ライオンの受注とりまとめ(フランス、スイス、ドイツ、北欧)と流通も担当していました。
温厚な動物ではあるのですが、なにしろ忘れっぽくてのんびりしていました。スイス産はたいていそうだという噂もありますが、本当でしょうか。受注期日を守れない、急ぎの書類をもらえない、電話をしても居ないなど困ることが多々あったので、以前ライオンにどうにかならないかと相談したこともありました。
(写真と登場人物とは一切関係ありません)
8月初めのいくつかの商品の受注数連絡も、いつものことながら期日にくれず、いらいらとしながら携帯電話にかけました。
カモシカはかなりご機嫌で悪びれもせずに、
「あー、コアラさん、元気ですかー。今ねー、ぼくねー、ちょっと出先なんでねー、あとで送ってあげますよー、心配しないでねー」と日本語で。数時間後に届いたは良いものの、これもいつものことながらミスがあり、再送してもらわなくてはなりませんでした。
「どうにかならないかしら、あのカモシカ!」とゾウに愚痴っていたコアラの唸り声が天に届いたのでしょうか。その後すぐに首になったのですから。
カモシカ、なんと内緒で勝手に別会社を作り、そこでライオンの石鹸などを売って利益を懐に入れていたそうですよ。どういう小細工をすればそういう裏技が可能であるか、コアラにはさっぱり見当もつきません。今から思えば、ある意味あっぱれなカモシカでありました。
何しろいろいろな動物模様があり、飽きることがありません。タヌキは相変わらず。忘れたころにメールをよこしました。自分がいかに忙しくて大変であるかがだらだらと書かれており、コアラの質問は後回し。どろんと化かしているつもりになっているようですが、コアラには葉っぱを頭に乗っけた寝ぼけタヌキのまんまが目に映っております。
ここらでコアラも化けてみようかな、ユーカリの葉を頭に乗せて。つづく
2022年9月4日日曜日
昔話「コアラのひょうたん売り」その16
7月2日(木)、パリ郊外で開催されたJapan Expo 2009へ行って来ました。このJapan Expoは漫画とアニメを中心に日本の文化をテーマにしたお祭りで、その年に10周年を迎えました。前年はゾウと二匹で行きましたが、今回は仲良しのネコ・オオカミカップルと一緒だったので、何かと楽しい出張でした。
ゾウの運転でお昼前にホテルに到着。戦場へ乗り込む前に、ラウンジにてみんなでクラブハウスサンドで腹ごしらえをしました。ビールも飲みたいところでしたが、ぐっとがまん。前年は単なる偵察でしたが、今回はちゃんと働かないといけなかったので、ちょっと真顔なコアラなのでありました。
会場は予想通りの盛り上がりで、そりゃもう凄い賑わい。何はともあれ、まずはライオンのブースへ向かいました。ライオンは本業の石鹸や歯磨き粉などの他にいくつものブースを構え、その勢力を表していました。その中の一つのブースに、たぬき本社からDHLで送ってもらった新商品ひょうたん3点やポスターをはじめ、うちのひょうたんたちが並んでいてひと安心。他のいろいろな商品と一緒でごちゃごちゃしすぎではありましたが、文句は言いますまい。汗だくで接客していたひょうたん担当にお礼を言い、証拠写真を何枚か撮って満足。
次に向かったのはイタリアのトラブース。メールや電話でしか知らなかったトラチームの担当動物たち2匹に会えて嬉しかったです。イタリア産のオオカミが通訳として手伝ってくれました。いつも支払いが遅いトラチームは何かとコアラの悩みの種でありましたが、今回直接会って話をすることができて良かったです。
ライオンとトラという2大ひょうたん問屋の後は、2つのアニメの人気度調査です。これらのアニメのDVDを販売している問屋や同漫画の出版会社などへ行くことを考えていました。
とてつもなく広い会場にプロのブースは200余り。会場入り口で手に入れた案内図にそれらのブースの場所がちまちまとアルファベットと数字で示されています。方向音痴のコアラには自分の居る位置さえ定かではありません。そんなコアラが「次はなになに」とブース名を挙げると、ネコが地図上の出展者リストから出展場所記号を探してくれ、その記号からゾウが地図上で場所を確認後、会場内を嬉々として誘導してくれました。通訳、アシスタント、ガイドおよびボディーガード付き出張・・・素晴らしい!
移動中すれ違うコスプレ動物たちにも感心しきり。写真を撮る余裕がなかったのが残念です。本当にアニメの世界から抜け出して来たのではないかと思えるような動物が何匹か居ました。
(上の写真はブリュッセルのJapan Expo で)
また、あんな広い会場内で、携帯で連絡を取り合わずに友達のキリンと遭遇できたのは奇跡的です。再会を喜び合い、みんなでちょっと休もうということになり、カフェに腰を下ろしました。ここでもビールはぐっとがまん。アメリカのペンギン社長との待ち合わせ前で、かなり真顔なコアラなのでした。
ペンギン社長とのミーティングは1時間余り続きました。アメリカ在住の日本種ペンギンは気さくで礼儀正しく楽しい動物でした。アメリカ在住のフランス種を一匹採用してしまい、これが働かなくて困るとの話には大笑いでした。うだうだと言い訳ばかりするので、どういう対応をして良いのかわからないと仰るので、「相手がフランス種ならば、言い訳をほうほう、そうか、そうかと聞いて、『おまえの言いたいことはよくわかった。それなら明日から来なくてよろしい。』と笑顔で言ってやれば、翌日から真剣に働くようになると思います。」と教えてあげたコアラであります。
そんなこんなで終わった初日。翌日、オオカミとネコはパリ市内へショッピングにでかけました。前日に大半の宿題をほとんど終えることができたので、2日目はゾウと全ブースをゆっくり見て回りました。とはいえ、さらに入場者が増え、会場内はものすごい熱気でした。最後にはへとへとになり、早めに戻ってホテルのプールで水遊び。
そして夜にまたオオカミとネコと合流し、お互いの一日を報告し合いながら、美味しくビールを飲み交わしたのでありました。
翌日帰宅し、週末にレポートを作成してタヌキに送りました。ペンギンからの問い合わせやリクエストなどもあったので、急いで送り、返事を待ちましたが、数日経っても返事がありませんでした。
ライオンが約束を守って残金をきちんと振り込んだ旨も報告しましたが、何の返事もありませんでした。
だいぶ経ってから「こっちは暑くて忙しくててんてこ舞いです。近いうちにまた返事しますね。」とメールが来ました。そういうわけで、コアラの待遇の件は何の進展もなしです。ふざけています。馬鹿にしています。
その後もタヌキはじゃんじゃんひょうたんを売り出し、忙しい毎日が続きましたが、約束どおり6日間夏休みをもらいました。休み前にアライグマがパニックに陥り、あれはどうする、これはどうすると騒ぎましたが、もう知ったこっちゃありません。つづく
2022年9月3日土曜日
煤(すす)と暮らす〜彼氏いないし、でべそでもいいにゃん
(ちょっとでべそがわかるかにゃん?どうせ彼氏もいないし、でべそくらい気にしないにゃん!)
2022年9月2日金曜日
昔話「コアラのひょうたん売り」その15
「にゃんとライオンが代金滞納?そりゃ困ったにゃん!」
前回のライオンとの打ち合わせから3週間・・・コアラにとって、なんとも憂鬱な毎日でありました。というのも、ライオンがひょうたん代金を滞納し、タヌキ一族からやんやと催促の嵐が続いていたからです。
タヌキは薄目を開けて、くどくど長いメールを送って来ました。要約すると「なぜライオンは払わない?コアラさん、甘く見られてるんでないの?タヌキ一族で問題になっているので、早く何とかしなさい。」
ライオン、いつもの様にきちんと払いたいのはやまやまでしたが、彼の大口顧客が払い込みをしてくれないので、にっちもさっちも行かない状況にありました。「15日までに入金があるはずです。そしたらすぐ振込みますので、どうぞもう少し待ってください。最悪、7月の初めになってしまうかもしれませんが、それまでには必ず全額払いますからお許しください。」このライオンのメッセージを伝えましたが、「とにかく何日に払うか、きちんと約束させんかい。」と強引なタヌキなのでした。
忙しいライオンはなかなかつかまらず、経理やひょうたん担当動物たちに何度も電話をして、どうにかならないのかとプッシュするのは本当に気分の悪いことでした。
「払えない」という動物のお財布を取り上げ、本当かどうかしつこく逆さに振ってみるような仕事です。やっと連絡のついたライオンも、やはり同じ説明をするばかり。コアラとしても状況はわかるので、信じて待つしかなかったのです。
そんなある午後、アライグマから電話がかかって来ました。日本は深夜で、かなり酔っ払っていました。ライオンの話からタヌキ一族の話になり、「海外営業部長は使えない」「タヌキ社長はぬけている」「あのアシスタントは八方美人」など、さんざん社内の悪口を言いまくっていました。かなりストレスがたまっているご様子。翌日、電話で何を言ったか記憶がないと言うのには呆れました。きっと、言ったことを後悔して忘れたいのでしょう。実は録音していたと脅してみましょうか。
(写真と登場人物とは一切関係ありません)
そして先日のこと。またタヌキから嫌味メールが来ました。要約すると「取締役会でコアラの雇用継続決定、給与交渉はライオン問題解決後。」です。首がつながることになったのはめでたいですが、こんな風にコアラ給与交渉にかかるたぬき。「がんばってくれていて感謝している」などと書きながら、たまたま今回滞納してしまっているライオンのことを論って、何とかこのまま安くコアラを使い続けようという魂胆が見え見えです。
その後ライオンは3分の2の支払いを済ませました。これでタヌキ一族からの執拗な催促は一旦収まり、やれやれほっとしました。残金も近いうちに振り込まれることでしょう。
そうこうしているうちに、ひょうたん業界大イベントJapan Expo が近づいています。参加するライオンだけではなく、イタリアのトラからも新作ひょうたんの貸し出し依頼があり、PRしてもらう予定です。また、アメリカのペンギンからコンタクトがあり、会場で落ち合うことになりました。実は近いうちにライオンは、このペンギンのクールミント業界にも乗り出すことになっています。狭い業界なので、あちこちごちゃごちゃといろいろなつながりがあります。なんだか面白いことになって来ました。
Japan Expoへはコアラの夫、ゾウの運転で向かいます。友達のネコとオオカミ夫妻も一緒なので、仕事とはいえ、賑やかで楽しい2泊3日になりそう。パリの友達キリンも仕事をさぼって会場へ来てくれるそうです。さて、オタク動物たちの大巣窟で、どんな冒険が待っていることやら。つづく
2022年9月1日木曜日
昔話「コアラのひょうたん売り」その14
3月31日にタヌキから首切りメールを受け取ったカワウソ、コアラへ「残念な結果になりました。お世話になりありがとうございました。」というメッセージ。「どうぞお元気で」と返し、意外にもすんなり収まったように見えたのですが、動物界もそう甘くはないのでした。
諦めきれぬカワウソ、いまだにたぬきチームへメールしたり電話しているそうです。その度にアライグマが嬉々として、コアラにああだ、こうだと報告して来ます。これがなんともうっとおしい。
アライグマ、オスのくせに、こういうところが実におばさんっぽいのです。一度洗ったものを、また取り出して何度も何度も洗うくせがあるんですね。コアラ「いいですよ、もうあの動物のことは。気持ちを入れ替えてがんばりましょうよ。」と言ったものの・・・アジア、アメリカのクライアントたちとのやりとりをするにつれ、カワウソを今すぐ海から引きずり出し、火あぶりの刑にしてやりたい気持ちになってしまいました。
(写真と登場人物とは一切関係ありません)
表面化したカワウソの失態
1.アメリカのクジラとアメリカのカバ、両者の注文数を取り違えていた。
クジラから、ひょうたん数が足りないけれどどうなっちょるとの問い合わせが来て発覚しました。申し訳ないと平謝りしましたら「きっとカワウソが間違ったんでしょう?」ですって。クジラは賢い、わかっていらっしゃる。
2.カワウソ担当時に6つのひょうたんの受注キャンセルをしたアメリカのカバ、カワウソは「経営が苦しくなったのでキャンセルしたいそうだ」と報告していたが、実はカワウソのせいだった。
このキャンセル騒ぎから、カバは当社のブラック・リストに載り、取引は停止していました。もちろん新商品情報も送っていなかったのですが、もしかすると上記クジラとの注文数間違いなどと何か絡んでいるかもしれないと思ったコアラ、一応メールを送ってみました。
すると、どうでしょう。あのキャンセルは経営のせいなどではなく、カワウソのやり方に不都合と不快感を感じたからで、お宅のひょうたんは是非欲しいのだとの返事が来ました。電話で話をすると、カバは「カワウソの動物性そのものに問題があった」とまで断言しました。これには恐れ入りました。いったい何をするとクライアントにそこまで言われてしまうのでしょう。
(後日談 その後のカバからの打ち明け話で、カワウソがカバから3%のマージンを巻き上げていたことが発覚しました。お人よしのカバは、みんな払っているものだと思っていたようです。ちょっとカバもおバカだと思いますが、カワウソ、それじゃ詐欺です。名前も鷺に変えましょうか。)
そんなわけで、このカバとは様子を見て取引再開の見通しです。
3.香港にはツルとカメが居るが、カワウソはツルに「香港で直接取引しているのはお宅だけ。」と嘘をついていた。
やたら丁寧で手続き書類が多く、少々手間のかかるツルです。毎回、何もそこまでしなくてもと思ってしまうのですが、実に誠実なクライアントです。こんなツルに、電話であれこれ嘘情報を流して惑わしていたカワウソは許せません。疑い深くなってしまったツルへの信用回復に努めています。
実はまだまだあるのですが、全部書いていてはきりがありません。それに、コアラの血圧が上がり、眉間のしわが増えるのでやめておきましょう。つづく



