2013年10月31日木曜日

手打ち蕎麦包丁切り体験の晩に

昨晩、ご近所のNさん宅へお邪魔しました。先日「手打ち蕎麦見学の晩に」でも書いたように、Nさんは手打ち蕎麦の名人です。「取り寄せた蕎麦粉がまだたくさん残っているので、また食べに来てください。今度はフィリップさんに蕎麦切りを試してもらってはどうでしょうか。」と、誘ってくださったのです。

約束の時間に着くと、あとは切るだけの状態にすっかり準備が整っていました。今回は、フィリップが作業しやすいようにと、台所で立ってできるように配慮してくださっていました。

最初にNさんが、折り畳んだ蕎麦の切り始め部分で、お手本を見せてくださいました。


「じゃ、やってみてください。」とNさんに言われ、フィリップは「はい。」と神妙な面持ちで蕎麦包丁を受け取りました。蕎麦の断面に包丁の刃を垂直に当て、左手で木の板を刃に寄せます。


包丁を左に傾けて板を少し押しやり、切って行きます。「僕は左利きだから、右手で切るのは難しいんだ。」とぶつぶつ言いつつ、Nさんに習った通りに左手で板を少しずつずらして、とんとんとゆっくり、ゆっくり切りました。


ある程度切ったら、蕎麦包丁の上の刃で掬って解してから、蕎麦の束を手でつかんで、他の蕎麦の束と一緒に置きます。


この繰り返しです。とても熱心に切っていました。



 
何度かやっているうちに、だいぶ細く切ることができるようになって来ました。Nさんと私に褒められて、かなり嬉しそうでしたよ。
 


蕎麦生地のおしまいの方は板が傾いて難しいので、Nさんがまた包丁を握ってくださいました。さすがにスピードが違いました。



こうしてフィリップの初めての蕎麦切り体験が終わりました。私は、学芸会で子供の演技を見守る親のような心持ちでありました。

楽しい蕎麦切りの後、Nさんのオーディオ・ルームでCDを聴かせて頂きました。持参したのは、私達が大好きなピンクフロイドの一枚です。フィリップが大昔にアメリカで買った、コレクターものだそうです。


Nさんの素晴らしい音響空間に、ピンクフロイドの演奏が響き渡りました。自宅のオーディオでは気づかなかった細かい音がリアルに聴こえ、感動的なひとときでした。


そうこうするうちに、他のお客様たちが集まって来ました。先日のワイン会に出席してくださったIさん、きのこ採り名人のIさんと奥さんのY子さん、元アナウンサーのM子さん、町内会長のYさん、初めてお会いする公民館にお勤めのKさんたちと、楽しい宴会でした。

Nさんのもつ鍋は、豆乳を使っているそうで、こくがあってとても美味しかったです。


Y子さんは、ポテトとツナを焼いたもの、アボガドとトマトの天ぷら、ごぼうのごま和え、しめ鯖など、いろいろなものを持って来てくださいました。どれも美味しくてお箸とお酒が進みました。


Nさんの赤ワインで、フィリップとM子さんの即席ワイン講座も始まりました。そのうちに即席フランス語講座も始まり、皆でフランス語の単語を使って冗談を言い合い、大笑いしました。

 
 
Iさん持参の大吟醸も飲みやすく、お猪口からお猪口へと注ぎ交わされました。


もちろん、メインの手打ち蕎麦も、しっかりとした味わいとコシで皆を魅了しました。フィリップが、太い麺をお箸でつまみ上げ、「ああ、これは僕が切った蕎麦だ。名人の切った蕎麦との違いがはっきりとわかる。」と笑っていました。

 

デザートには、フィリップの林檎のタルトを食べて頂きました。
 
 
こうして楽しい仲間との宴会は、遅くまで賑やかに続いたのでありました。少しずつ、地元でのお友達の輪が広がって来て、とても幸せに思います。
 
今日で10月も終わり・・・朝夕随分冷え込んで来ました。風邪気味なので暖かくして出かけようと思う、木曜の朝であります。 
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2013年10月30日水曜日

フランス語の数詞 1から5まで

昨日のDouce France フランス語初級会話グループのレッスンで、E子さん、Yさんと、数詞の勉強を始めました。フランス語の数詞は70以降がちょっぴりややこしいのですが、ゲームの様に楽しみながら、ルールさえ覚えてしまえばあとは簡単です。今日は、出だしの簡単な数詞と、それらの数詞で思うことなどを書いてみたいと思います。

1 - un, une (アン、ユンヌ)

まず、1だけは男性形と女性形の区別があります。男性名詞の前では"un"で、女性名詞の前では "une"となります。良い例が、1966年のクロード・ルルーシュ監督によるフランス映画のタイトル"Un homme et une femme" (男と女)ではないでしょうか。そう、ダバダダバダバダ・・・です。


2 - deux (ドゥ)

"deux" といえば、パリのサン・ジェルマン・デ・プレのカフェ・レストラン "Les Deux Magots" (レ・ドゥ・マゴ)を思い出します。


このお店の名前を直訳すると「2つの中国陶器の人形像」となり、こちらがその由来となった人形像なのだそうです。


観光客に人気で、いつもとても混み合っています。母が2011年に初めてフランスへ遊びに来てくれた時、パリ観光の合間に二人で休憩しました。


タルト・タタンと呼ばれる林檎のお菓子を食べました。とても美味しかったのですが、母には大きすぎて食べきれず、私が代わりに全部平らげたような記憶があります。


3 - trois (トロワ)

カタカナ表記にすると「トロワ」や「トルォワ」となってしまいますが、実際はちょっと違います。Rが入るので発音が難しい数詞です。でも、E子さんもYさんも、喉の奥を響かせるRの発音がとても上手で、フィリップが感心していました。

ここまでの"un", "deux", "trois" で思い出すのが、"Un, deux, trois, soleil!" (アン、ドゥ、トロワ、ソレイユ!)です。日本の「だるまさんがころんだ」とほぼ同じ、子供の遊びのひとつです。鬼が後ろを向いて「アン、ドゥ、トロワ」と言い、続く「ソレイユ!」で振り返ります。「ソレイユ」とは「太陽」という意味です。フィリップの娘のマリオンとエマも、幼い頃によく遊んでいました。

4 - quatre (キャトロ)

"quatre" と言えば、"Quatre-Quarts" (キャトル・キャール)を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?小麦粉、バター、卵、砂糖の4つを、全部それぞれ同じ分量ずつ使う、パウンドケーキのことですね。日本ではフランス語のまま「キャトル・キャール」あるいは「カトル・カール」と呼ばることが多い様です。


5 - cinq (サンク)

私は"cinq" を「サンク」と聞くと、どうしても「27」という掛け算の答えが出て来てしまいます。また"cinq"と言えば、パリの5つ星ホテル" Four Seasons George V" (フォー・シーズンズ・ジョルジュ・サンク)のことが頭に浮かびます。もちろん泊まったことはないのですが、仲良しのブリジットの次男アルバンが、ここでホテルマンの修行をしていたので、なんとなく親しみを感じてしまいます。


ここのカーブたるや・・・

 
なんとも、夢の様な世界です。現実に戻らなくてはならないので、今日はここまでにすることにします。6から先についてもまたいつか、思いつくことを書いてみたいと思います。
 
さて、今日はパティシエを目指すAちゃんのフランス語個人レッスンの日です。将来、フランスへ渡ったパティシエAちゃんとパリで再会・・・などということがあるかもしれません!そんなことを想像して、今日もまたがんばろうと思う、水曜日のお昼であります。
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2013年10月29日火曜日

Douce France 第2回フランス料理教室

昨日はDouce Franceにて、第2回フランス料理教室が開かれました。今回参加してくださったのは、Volkswagen 青森東のTさんの紹介がご縁でお知り合いになったJ子さんと、J子さんのお友達のT恵さんとN子さんの3人です。

偶然なのですが、みなさんと私には共通点がありました。みなさんが通っていらっしゃる八戸のステンドグラス教室の板垣先生に、実は私も習っていたことがあるのです。もう随分昔の話になりますが、今でも手元にランプが2つとテラリウムが1つ残っています。みなさんステンドを習っていらっしゃるので、Douce Franceに着くとすぐに、私の作ったランプに目を向けてくださいました。


 
 
2つとも、日本からフランスへ渡り、そして約10年後、私と共にフランスから日本へ、無事帰って来ました。帰りはフランスの引越し業者が梱包・運搬だったので、とても心配だったのですが、どこも壊れずに済んで良かったです。みなさんに褒めて頂いて、今まで大事に持っていた甲斐がありました。
 
さて、肝心のお料理教室の方ですが、お料理の内容は「第一回フランス料理教室」でご紹介したとおりの秋のメニューです。まずはワインのご紹介をしました。みなさんとても熱心で、メモを取ったり質問をしてくださったりしました。
 
 
次は前菜の「栗のヴルーテと珈琲ゼリー」のご紹介です。フィリップが栗をミキサーに掛けている時、突如ミキサーが動かなくなるハプニングがありました。ちょっと慌てましたが、すぐにご機嫌を直して動き出してくれました。フランスから運んで来たフィリップス社のミキサーで、変圧器を通して使っています。ミキサーはストライキを試みたものの、ここが日本であることを思い出し、すぐに観念したのかもしれません。
 
前菜の試食タイムには、ワインが進みました。J子さんは運転のため、残念ながら匂いを嗅ぐだけでしたが、N子さんとC恵さんが、食前、そして前菜を食べながらの、ワインの味の違いを楽しんでくださいました。
 
 
メインの「鴨のオレンジ煮」の作り方のご説明でも、いろいろな質問があり、フィリップが嬉しそうにお答えしていました。フィリップと二人で準備している何枚かのプリントの方も、とても熱心に読んでくださいました。
 

ご説明とデモンストレーションの後、メインの試食タイムに入りました。

 
最後のデザート、「クリストフ・ミシャラクの半生チョコ菓子」の方も、みなさんにとても好評で嬉しかったです。今回もあっという間に終わりました。
 
お天気に恵まれ、とても気持ちの良いお昼のひとときでした。みなさんに日仏交流をして頂きながら、お料理とワインのマリアージュを楽しんで頂けて幸せに思います。みなさんとの八戸の情報交換も楽しかったです。
 
さて、今日は初級フランス語会話教室です。フランス語は全く初めてという方もいらっしゃるのですが、毎回上達なさっているので感心してしまいます。みなさんの熱心さとがんばりに、私も元気と勇気を頂ける気のする火曜日の朝です。
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2013年10月28日月曜日

根城で本格パティスリー Le Plaisir (ル・プレジール)

フランス語の "plaisir"(プレジール)には「喜び」「楽しみ」「気晴らし」などの意味があります。近頃、根城のLe Plaisir (ル・プレジール)さんというパティスリーへ行くのが、まさに私達の楽しみとなっています。
 

外観も内装も、とても素敵なお店です。先週お邪魔した時には、ハロウィーンのデコがあちらこちらにお洒落に飾られていました。なにしろ、お菓子のその品揃えの豊富さに驚きます。









どれも美味しそうなので、何を選ぼうかと迷ってしまいます。先日買った栗のタルトとモンブランは、フィリップと唸りながら食べました。
 
 
嬉しいことに、週末にはパンも登場します!
 


 
実は、私達の楽しみは、お菓子やパンだけではありません。オーナー・パティシエの鈴木さんにお会いするのがお目当てでもあるのです。フィリップが鈴木パティシエと、フランス語で会話することができるからです。
 
この素敵な出会いに恵まれたのは、ジャム工房Otteのオーナーであり、私達のフランス語初級講座グループ・レッスンにも参加してくださっている栄子さんのおかげです。「フランスで修行経験があり、フランス語が流暢なパティシエが根城に居ますよ。」と栄子さんからお聞きして、早速ル・プレジールさんへ伺ってみた次第です。鈴木パティシエは月刊陽だまり9月号をご覧になって、忘れてしまいそうなフランス語をまた使いたいと思っていらっしゃったところだったそうです。私達がお邪魔すると、お仕事の手を止めて店先へ出て来てくださるので、とても嬉しいです。
 
 
鈴木パティシエは、フランスで3年間修行なさったそうで、栄子さんの仰る通り、とても流暢なフランス語で感心してしまいます。あえて日本人の多いパリは避け、地方都市3箇所で、一人でフランス人の中に飛び込んで修行なさったそうです。最初の一年は言葉がわからず辛く、二年目からだんだん聞き取れるようになり、三年目には会話を楽しむことができるようになったと仰っていました。
 
先日は、笑顔で鈴木パティシエを見守る、優しそうな奥様にもお目にかかることができました。フランスの香り漂うこの素敵なパティスリーに、これからもちょくちょく通ってしまいそうです。
 
Le Plaisir (ル・プレジール)
青森県八戸市根城5-12-22 
0178-22-5900 
 
さて、今日は第二回目のお料理教室です。3名の生徒さんがいらっしゃり、フィリップの秋のメニューを紹介させて頂きます。今日の新たな出会いが楽しみな、月曜の朝であります。
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