ノルマンディ時代にも西洋梨をよく食べたものです。スーパーや市場で、無造作に山積みになって売られています。生でそのまま食べるのも美味しいですが、私はお料理やお菓子として登場する西洋梨がたまらなく好きです。
そんなわけで今朝は、フランスでも人気のある西洋梨のいくつかをご紹介したいと思います。
日本では英語読みで「コンファレンス」と呼ばれていますね。なぜ「会議」などという堅苦しい名前がついたのかと調べてみたところ、1885年にロンドンで開催された西洋梨国際会議で、栄えある一等賞を獲得したからなのだそうですよ。
フランスのデュイラール氏が育成した品種で、1849年に最初の果実が収穫されたそうです。日本には明治時代初期に導入され、岡山県で早くから「好本号」として栽培され、それが和名となったそうです。なんだか競馬馬のような名前ですね。
フランスのアンジェ原産で、通常は「コミス」の名で親しまれています。日本には明治時代初期に入ったそうですが、害虫が付き易く栽培が困難なため、生産数が少なく、市場にはあまり出回っていないと読みました。
「ブレ」とは果実のやわらかい西洋梨のことを指すようです。この他にも、「ブレ・ジファー」「ブレ・デュロンドゥ」など、いろいろなブレ種があるそうです。ちなみに、これは"Hardy"ですが、フランスではHを発音しないので「アーディ」となってしまいます。
日本では「ウィリアムズ」の名で知られている洋梨ですね。このウィリアムズで私が思い出すのが、ちょっと面白いブランデーです。ヴィリアムズが丸ごとボトルの中に入っています。どうやって入れたのかと不思議に思いませんか?
そう、実はボトルをこんな風にかぶせて育てたのですね。
日本で人気で作付け面積も断トツで広い西洋梨は「ラ・フランス」です。ノルマンディで、このラ・フランスを探したのですが、どこにも見つかりませんでした。フランスが原産で、やみつきになる程美味しいのですが、なぜかフランスではほとんど生産されていないようです。
そういえば、西洋梨"Poire"という単語は、フランスの話し言葉では「間抜け」や「お人よし」を指すのに使われるそうです。美味しい果物に例えられたと喜んではいけないのですね。
さて、西洋梨の種類はまだまだあるようですが、この辺でおしまいにします。台風一過、今朝は気持ちの良い秋晴れとなりました。葉が黄色に色づいて来た庭の木々を眺めながら、甘い洋梨にたっぷりとチョコレートのかかったデザートを思い浮かべ、うっとりとする朝であります。
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