2013年11月26日火曜日

フェンネル(フヌイユ)

以前、ジャガイモカリフラワーキャベツズッキーニなどの野菜について書きました。今日は、フェンネルについて少し書いてみたいと思います。というのも、先日東京のとあるスーパーで売られていたフェンネルの値段があまりにも高く、印象的だったからです。欧州から空輸便で届いたようです。左隣のリーキことぽろ葱の方も、フランスでは考えられない程高かったです。


フェンネルはフランスではフヌイユと呼ばれています。和名はウイキョウですね。フランスでは、こんな形のものがごろごろと山積みでキロ売りされています。セロリの根元のような食感で、アニスの香りのする魅力的な野菜です。生でサラダとして食べたり、炒めたり、煮込んだり、いろいろな調理法があります。

 
セリ科ウイキョウ属の多年草だそうです。草丈はなんと、1~2mにも達するそうです。この緑鮮やかなフェンネルの葉はハーブとして利用されますね。
 
 
愛らしい黄色い小花が咲きます。
 
 
こちらは実です。
 
 
また、種にも強い香りがあり、香辛料としてよく使われます。魚肉の臭い消しに良く、「魚のハーブ」との呼ばれているようです。
 
8月に、月刊陽だまりさんに取材して頂きました。その際にフィリップが、夏のメニュー例として作った一皿が「鰯のフヌイユ焼、ゴルゴンゾーラとズッキーニのクラフティ添え」でした。
 
 
フヌイユをはじめ、いろいろなものを鰯にファルシするお料理でしたが、この時にはふじもり農園さんのフヌイユを手に入れることができました。青森で、新鮮なフヌイユを手頃な値段で買うことができて嬉しかったです。
 
そして、フヌイユで忘れてはならないものがこちらです。
 
 
フランスのリキュールのひとつ、パスティスです。スターアニス、リコリスなどと共にフェンネルで風味付けされているのだそうです。私達は、パスティスの中でもこのリカールという銘柄が大好きです。琥珀色のパスティスを水で割ると白く濁ります。氷を入れて、冷えたリカールは香りが良く、最高に美味しいのです。フィリップに教わったコーラ割りも、忘れられない不思議な味です。
 

この野菜の和名ウイキョウは、「茴香」または「回香」とも書くそうです。「回」は回教徒を指すと読みました。欧州からイスラム教の地域を経て、中国に伝来し、その後日本へ入って来たとのことです。
 
ウイキョウの花言葉は「賞賛に値する」だそうです。さまざまな楽しみ方のできるフヌイユを賞賛する、火曜日の朝であります。 

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