数日前から、今日は雪になるとの予報だったので、今朝は恐る恐るカーテンを開けました。ちょうど先ほどから小雪が降り始め、現在の白山台の外気温は3℃位です。
雪で思い出すのは、今年の3月にノルマンディ地方を襲った暴風雪です。私達がこちらへ引越して来たのは6月ですが、3月にはフィリップと八戸市に来ており、ノルマンディの家をひと月留守にしていました。不動産屋さんを巡って賃貸物件を見て回ったり、フィリップの入国ビザの手続きをしたり、車や電化製品を予約したり、Douce Franceを立ち上げる準備をしたりしている時でした。気分がとても高まっていたのですが、私達の暮らすマンシュ県に史上初の大雪警報発令とのニュースが飛び込んで来るなり、心配でいてもたってもいられなくなりました。海に近く、冬でも比較的温暖で、雪が降ることは珍しい所なので、寝耳に水でした。
早速、数軒隣に住んでいるブリジットが、留守宅の様子を知らせるため、写真を送ってくれました。見ると、風雪に耐えかねた一本の木が見事に倒れてしまっていました。
普段はこの木の倒れている場所にフィリップの車を停めていました。ひと月留守にするので、私の車をいつもより奥に停め、その前に縦に並べるようにして駐車させて来ました。それが幸いして、車が無事で本当に良かったです。
実は、留守にする前に隣の大家さんが、「泥棒が心配でしょうから、うちで車を預かりますよ。庭に停めておくだけですから、ご遠慮なく。」と親切に提案してくださったのですが、ご高齢の大家さんにご迷惑をかけるのも申し訳ないので、丁重にお断りしたのでした。この暴風雪で、大家さんのお宅では、大きな木々が随分と倒れる被害がありました。もしお願いして停めさせて頂いていたら、フィリップの車は木の下敷きになっていたと思います。
こちらは、ブリジットからの連絡の翌日、やはり近所に住む友達のフレッドが送ってくれた写真です。
フィリップの娘たちや、友人たちからの連絡によると、断続的に降り続いた雪が止んでからも、地元ではさまざまな混乱が続いているそうでした。長時間吹雪が続いたため、1メートルを超す吹き溜まりがあちこちに出来、交通が大混乱したそうです。また、停電や断水が数日間続いた家庭も随分あったそうです。あるデータによると、道路で遭難した人は約1200名、海上で身動きの取れなくなった人が500名、停電・断水に見舞われた家庭は約4400世帯だったとのことです。
ノルマンディが大混乱となったものの、大惨事には至らなかったのが本当に幸いでした。
さて、いつの間にか白山台の小雪は止んだようです。この冬の降雪量はどうなることでしょうか。フィリップと初めて二人で迎える日本の冬です。窓越しに灰色の空を見上げながら、「どうぞ、お手柔らかに。」とつぶやく、月曜日の朝であります。
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