2021年12月31日金曜日

2022年あけましておめでとうございます

みなさま、新年あけましておめでとうございます!

旧年中、お会いできた方も、機会に恵まれずお会いできなかった方も、Douce France(ドゥース・フランス)ブログをご訪問くださってありがとうございました。

さて大晦日の晩は、薪だらけの家でフィリップとアペロ

2021年の締めくくりのシャンパンは、少し贅沢をしてエグリ・ウーリエのロゼを。ワカサギの甘露煮、胡桃とクランベリー、子持ちままかりなどをつまみながらという渋さ。しかし、これらが妙にシャンパンと合って、二人ともご機嫌でありました。

晩ごはんのメインは、前日に八戸市で手に入れた活毛蟹(だけ!)

フィリップが程よく茹でた毛蟹を、自家製マヨネーズと共にわしゃわしゃと無言で頂きました。うまっ!ちなみに、こちらには砕くためのハサミがないので、大工道具のペンチでガシガシやりながら・・・凄まじい食卓でした。


デザートは、八戸市の本格パティスリー Le Plaisir (ル・プレジール)さんのサクサクで最高に美味しいガレット・デ・ロア!
フィリップは、今回もフェーヴを当てる気になっていましたが、もちろん私が女王の座を取り返しましたよ、おほほほほ!

と、相変わらずな二人ですが、呆れずに今年もどうぞお付き合いくださいませ。

2021年12月29日水曜日

読書三昧〜ハリー・ボッシュと事件を追う

前回、パジャマでのんびりブログを更新していると、フィリップが「マシェリ!どうも明日は大寒波が押し寄せるみたいでまずいから、ほら、今から出発しよう!」

あら、そうなの?それじゃあ・・・と、ぱぱぱっと身支度や荷造りをして(のんびり屋の私ですが、こういう時の素早さは我ながら感心してしまう程)車に飛び乗り、雪の舞う中、二人で慎重に三沢市へ移動して来ました。翌日、予報以上の大荒れとなり、青森市では1メートルを超える積雪、みちのく有料道路も閉鎖される事態となってしまったので、誠に冴えた判断でありましたな。それにしても、三沢市でもかなりの積雪で驚いております。

果たして帰宅できるのか、運良く帰れたとしても家に入ることができるかは不明ですが、予定があるわけでもなし、冬休み中にタイミングを見て戻るつもりです。

さて、ネットもテレビもないこちらでのお楽しみは読書。フィリップは村上春樹のIQ84をまた読み返し始め、私はマイクル・コナリーの作品の中で特に好きなボッシュシリーズを、本棚で目につくもの順に読み返しています。



薪ストーブの傍らで、時折炎に目をやりながら読書・・・至福の時間であります。


居心地が良すぎて動きたくなくなりますが、月曜日の晩は、大好きな裏町酒場さんへ。

毎回注文する刺身盛り合わせ。今回は、ブリ、シマアジ、マアジ、ホウボウ、サワラなど。

牡蠣フライ

カマンベールの天ぷら

揚げ出し豆腐などをつまみながら、

私は緑茶、フィリップは大将おすすめのこちらと共に。

新潟県の純米大吟醸「雪先花(せっせんか)」だそうです。気に入ったフランス人は、嬉々としておかわりしていました。なかなか手に入らない珍しいお酒を楽しむことのできる裏町酒場さん、最高です。

ちなみに、帰りはタクシーに電話が繋がらず、雪道をはあはあ歩いて帰宅しました。

おまけの写真は、先日高橋寛子さんが送ってくださったカレンダー!寛子さんによる写真と文章、まさに寛子さんの繊細な魅力が詰まった作品です。

三沢市で大事に使わせていただきます。寛子さん
本当にありがとうございました!

2021年12月25日土曜日

メリークリスマス!

青森市は昨夜から雪が約30cmくらい降り積り、外は一面真っ白です。まさにホワイトクリスマスとなりました。まだ小雪が舞っています。

昨晩、帰宅してから、自宅でフィリップとイヴを祝いました。クリスマス気分を盛り上げてくれたのがこちら、東京の兄夫妻が送ってくれた和歌山県の活伊勢海老!毎年ありがとうございます!


今年もフィリップが感謝をこめて、丁寧にお料理しました。名付けるとしたら « Queues de langouste flambées au whisky accompagnées d’une crème infusée au romarin et émulsionnée » だそうです。


伊勢海老の尾をウイスキーでフランベし、生クリームにローズマリーを浸し香りづけしてムース状にしたソースで頂くひと皿です。

フランベに使用したお気に入りのウイスキーはこちら。


フィリップ特製焼きたて自家製天然酵母のパンを至福のソースにひたして、ぷりぷりの伊勢海老と共に満喫しました。



シャンパンは大好きなロデレール。咳は全く出ませんでした!



そして、パンをお供にチーズ。先日SHE/SHOCK/CHEESE さんの出店で飛びついた、栗の葉で包んだシェーブルの美味さたるや!


最後のデザートは、グートロンさんのクリスマスケーキ。たっぷりのチョコレートムースとパリパリチョコレートが魅力的でした。


お楽しみのプレゼント交換は、いつもながら私はヴェルニでフィリップはレコード。



マイルス・デイビスのこのアルバムはCDで持っているのですが、やはり針を落として聴くと違います。


二人でお腹をさすりながら、のんびりと名曲の数々を楽しんだ良き晩でありました。

さて、私は今日から冬休みに突入で11連休!さっそくだらけてパジャマのまま書いております。

2021年12月19日日曜日

クリスマス気分が少し高まりつつあります

吹雪はおさまったものの、急激に気温が下がり、青森市の苦寒に身震いしている今日この頃。来週も寒そうなので、覚悟しなくては!


夏から毎週末、三沢市の薪だらけの家へ通っておりましたが、今週末は悪天候と疲れから、移動せずに青森市で大人しく過ごしています。

とはいえ、薪だらけの家ではなぜか熟睡することができるんですよ。先週末などは12時間近くも眠り続け、フィリップに心配されました。青森市では夢ばかり見て、寝た気がしないのです。この違いはなんでしょうか。

話は変わって。先程、クリスマスプレゼント(いつものあれ)を買ってもらいにさくら野さんへ出かけたら、なんと入り口にSHE/SHOCK/CHEESE さんの臨時スタンドが!弘前市のお店は、まさにフランスのフロマジュリーなので、行ってみたいと思っていたのです。出店は今日までだそうなので、お近くの方はぜひ!私たちは、クリスマス用に栗の葉に包まれたシェーブルを選びました。

実は今年も、クリスマスツリーや飾りなしの予定なので味気なく、今ひとつ盛り上がりに欠けるのですが、それでもグートロンさんのケーキを予約済み、シャンパンはすでに冷蔵庫に、そしてフィリップへのプレゼントは来週届く予定、こうして本物のシェーブルも買えたので、準備は整いつつあります。

さて、おまけの写真は、下川原焼高谷さんからお借りした土笛、妖怪シリーズを自宅で撮ってみた中から何枚か。





2021年12月4日土曜日

Le Plaisir(ル・プレジール)のクリスマスケーキ2021

クリスマスが近づいて来ましたね!
というわけで、今年も私たちの大好きなLe Plaisir (ル・プレジール)さんのクリスマスケーキのチラシをご紹介させていただきます!


フィリップと私の、他愛もない日常を気ままに綴っているこのブログ。毎日300人近い人たちが見てくださっていて、嬉しい限りです。みなさん、本当にありがとうございます!

最近の人気投稿トップ10を見てみると・・・


Le Plaisir (ル・プレジール)さんに関する記事が二つも!さすが人気店!
クリスマス検索でこのブログに行き着いた方々もいらっしゃるようです。

おまけの写真は、昨晩の食卓より

「ボーヌのプルミエクリュがさ、安くなっていたんだよー」と、フィリップが実に嬉しそうに味わっておりました。

それから、こちらのドバイの黒トリュフチップスの美味しかったこと!やみつきになりそう!

ワインはカブセンター、チップスはお気に入りのヤマイシ食専館さんで見つけたと満足気なフランス人でありました。これだけでもう、なんだかクリスマス気分になっちゃえます。

2021年11月28日日曜日

小雪とさんさ時雨と

めっきり寒くなりましたね。北海道上川地方の比ではありませんが、青森県でも先日初雪が降りました。こちらは、昨日の早朝、三沢市へ向かうみちのく有料道路の様子です。ぶるぶる。

寒さと共に、少し良くなっていた腕の痛みがぶり返して、いででで。さらに胸の手術痕も、しくしくと痛み出して参ります。

さて、母の押し入れの荷物から引っ張り出して来たこけしたち。おそらく全て宮城県のものではないでしょうか。

確か、右から二つ目は、仙台市に暮らしていた父方の祖母から私へのプレゼントだったような記憶があります。

晩年は優しくなった祖母ですが、私が子供の頃には会うたびに意地悪を言われて嫌でした。「みっだぐない、なんだってそんなに大きくなったんだべか。」と、大柄の孫を見上げてため息をつくので、子供ながらに傷つきました。

母によると、可愛い長男(父)を東京育ちの娘(母)に取られたような気がして、孫たちのことも素直に可愛がれないのだろうとのことでした。それでも、律儀な母は義父母に随分尽くしていました。

母が特に大事にしていた一番左のこけしは、かなり年季が入っています。良く見ると、胴体に詩のようなものが書かれていました。調べてみたら、宮城県の民謡「さんさ時雨」の歌詞でした!

さんさ時雨か 茅野雨か
音もせで来て 濡れかかる

おめでたい席で歌われる祝い歌だそうなので、もしかすると父との結婚の折にもらったものかしら。

2021年11月22日月曜日

から揚げ人生と碁盤と父の思い出など

久々の「から揚げ人生」!日曜日の午後、フィリップが押し入れの壁をリフォームしている間に、ひとっ走り買いに行ってきました。

「から揚げ人生」については、以前「美味しい鶏唐揚げが食べたくなったなら」に書いたことがあります。秘伝のタレに一晩漬けたから揚げが、香ばしくて最高に旨い!ポテトチップスと共に、キャンプ気分でわしゃわしゃいただきました。

そして今夜は、残りをフィリップが骨からほぐして、茹でた生パスタに投入し、パルメザンをがしがしとかけて食べました。

ところで、今日から二人の日常使い用テーブルの上に登場したのは、父が愛用していた碁盤!押し入れから発掘したので、こうして常設鍋敷きみたいにして使うことにしました。

振り返ってみれば、仕事一筋だった父の趣味は、カメラと囲碁だけ。休みの日には延々と囲碁番組を見たり、この碁盤の前に座ってひとりで黙々と碁石を並べていました。そういえば子供の頃、ねだって五目並べをしたんだっけ。

ラーメンが大好きだった父。私が中学生の頃に時々、三鷹市から荻窪や西荻窪のラーメン屋さんへ一緒に自転車で行ったものです。大抵はおじさんだらけの店だったので、女子中学生はやけに場違いな感じで恥ずかしかったのですが、父が喜ぶので付き合ったのです。懐かしいなぁ。

父のスライドフィルムなどもたくさん出てきたので、少しずつデータ化してみようかなと思ったり。何かおもしろいものが出てきたら、またご紹介させていただきますね!

2021年11月20日土曜日

母のスプーンコレクション

今週末も薪だらけの家で過ごしております。働き者の夫がせっせと庭仕事や大工仕事をしている間、妻はのんびりとスプーン磨きをしておりました。

母が残してくれたコレクションです。ほとんどが兄のお土産ですが、私がヨーロッパから運んできたものも少しあります。

建築文化史・修復デザイン、考古学、世界遺産などに関わって世界中を飛び回っている兄。飛行機が苦手だった母は、息子が日本を経つたび、無事帰って来るのを心待ちにしていたものです。

さて、このコレクションの中で、私のお気に入りを3本選んでみました。

3本とも兄のお土産であります。左の2本がエジプト、右端のものはイタリアですね。本当はもう少し綺麗に磨きたいものですが、なにしろ華奢で折ってしまいそうなので、いいことにします!

2021年11月13日土曜日

なんとなくアペロの場所が

金曜日の晩から薪だらけの家でまったり過ごしております。今回は、青森市からクラブチェアと丸テーブルを車に積んで運んで来ました。クラブチェアはフィリップがフランスで28年程前に買ったそうで、私も大好きな椅子です。

座り心地がすこぶる良く、いい具合に艶が出てきました。丸テーブルの方は昔、母が買ってくれた物。確かイタリア製です。どちらも私たち同様、なんだか古ぼけてきましたが、まだまだ大事に使いますよ!

今日、二人で絨毯を探しに出かけ、ボルドー色のちょうど良いサイズのギャべを見つけて飛びついて。それをいそいそと薪ストーブ前に広げて、椅子とテーブルを並べてみれば、なんとなくアペロ(アペリティフ)コーナーの出来上がり。

炎を見つめながら、わしゃわしゃとチョリソやナッツをつまみ、だらだら飲んで喋る嬉しさよ。居心地が良いので、晩ごはんもこの小さなテーブルで、となりました。

おまけの写真は、本日ゆるりと片付けをしていて見つけた万年筆・・・父のセーラーと母のモンブランです。まだ使えるかな。

2021年11月7日日曜日

薪割りくさびとやらも登場

薪だらけの家に、今週末こちらの薪割りくさびとやらも仲間入りしました。

 
前回ご紹介したキンドリングクラッカーに入らない、太い薪を割るのに欲しいとフィリップが言うので、いつだったか二人で三沢市の某ホームセンターへ行ってうろうろ探しました。店員の男性に尋ねると「アメリカではそういうものを使うかもしれないけど、日本にはないですよ。」なんて言われてがっかり。三沢市ではよく、外国の人=アメリカ人と決めつけられてしまうことがあり複雑な気持ちになります。

で、ネットで検索してみたらある、ある。ありましたよ、日本にも、店員さん!選択肢が多くて困るほどありました。そして、届いたくさびが大きくてびっくり。フィリップはまさにこれ!とご機嫌で、ガンガン叩いて薪割りを楽しんでいます。よかったね。


妻の方は相変わらず冴えません。腕の痛みのせいで寝返りするたび目が覚めて眠れず、金曜日は具合が悪くて仕事を休んでしまいました。前の週に診てもらったおいらせ町の整形外科へ行くと、ろくに調べもせずまた肩に注射をされ、痛み止めが出ておしまい(泣)薬はなるべく服用したくないのですが、諦めて朝晩だけは飲むことにしました。

ところで、睡眠不足が続いたものの、昨夜はよく眠れた気がしたのですが、フィリップに「寝言で 『ジェ マル、ジェ マル(痛い、痛い)』って言ってたよ」と聞いてびっくりしました。全く覚えていません。それに、私って寝言までフランス語なの?と、驚いてしまいました。それでは熟睡できないはずですね(笑)

おまけの写真は、フィリップが久しぶりに美味しいのに出合えたと喜んでいた赤。


2021年10月31日日曜日

薪だらけの家

土曜日の朝、三沢宅に薪が届きました。青森の自然乾燥ナラ300kg、本当は中位のサイズを注文したかったのですが、電話をかけた時にはすでに遅く、売り切れだったのでやむなく大になりました。来冬用には、中で長さも5cm短い30cmを特注させていただく予定です。

注文先はおいらせ町の斉藤興業さん。配送料込みで13,000円、この界隈では一番安いかも。プロ中のプロですよ。

そんなわけで、今冬は薪を割らなくてはなりません。そのためにあらかじめ、青森市の盛製材所さんで道具を揃えておりました。


青森市にこんな所が!と驚きますよ。詳細は先輩のブログ記事をどうぞ。

さて、フィリップがコンコンコン!と叩くと簡単に割れました。キンドリングクラッカー、素晴らしい!


私もちょっと試してみましたが、残念ながら、反対側の腕の痛みで力強く叩くことができず断念。

この左腕の痛みは一ヵ月程前からひどくなり、先週は痛みが肩から指先まで達して気分が悪くなるほど。我慢できずに、薪の到着を見届けてから整形外科へ行ってきました。MRIとレントゲンの結果、左肩が炎症を起こしているせいでした(しょんぼり)。大嫌いな注射を肩にブスッとやられました(泣)。上手にストレッチして動かして、かたくならないようにしなくてはならないそうですが、変に動かすと痛い!痛み止めをもらったので、なんとか凌いでいますが、へこみます。やれやれ、若いつもりでがんばると、思わぬところからしっぺ返しを食らいますね。

話は薪に戻って。届いた薪が家じゅうに積み上げられています。ある家具だけでは収まり切らないので、収納棚を作ったり。玄関にも薪収納の棚を備え付けるそうです。「あら、フィリップ大変ねぇ。」という母の呑気な声が聞こえてくるようです。

その母が大事にとっておいてくれた、子供の頃の懐かしきおもちゃ箱も登場!この中に入った子豚の妹(私)を、兄が引っ張ってくれたものです。

おまけの写真は台所から。