八戸で暮らすようになって、仲間と賑やかに地酒を酌み交わす機会が増えました。しかも、一升瓶で豪快に注ぎ合います。量はそれ程飲めないのですが、お猪口でちびちびとやりながら、地酒の魅力を楽しんでいます。実は、一升瓶で飲むというのに憧れていました。
さて、「日本酒」で思い出すのが、2006年に作った「酩酊」という瓢箪の形のランプと、それに合わせて作った次のような詩です。
気がふれるまで飲もう!!
たとえ理屈に叶っていなかろうとも。
さめざめと泣こう !
たとえマドレーヌが誰か知らなかろうとも。
真っ赤になって怒ろう!
たとえそれがあたしたちの金魚のせいではなかろうとも。
勝ち鬨をあげよう!
たとえそれがあたしたちの勝利ではなかろうとも。
この瓢箪の中身を飲もう!
たとえ明日の朝あたしたちが阿呆になろうとも*。
たとえ理屈に叶っていなかろうとも。
さめざめと泣こう !
たとえマドレーヌが誰か知らなかろうとも。
真っ赤になって怒ろう!
たとえそれがあたしたちの金魚のせいではなかろうとも。
勝ち鬨をあげよう!
たとえそれがあたしたちの勝利ではなかろうとも。
この瓢箪の中身を飲もう!
たとえ明日の朝あたしたちが阿呆になろうとも*。
*瓢箪のことをフランス語では"gourde" と言いますが、これには「とんま」や「間抜け」という意味もあります。
以前ご紹介した「うかつな金魚」のランプ同様、「酩酊」も風船と和紙を使って作りました。当時は手に入れることが難しかった日本酒を恋しがりながら、酒器としての瓢箪をランプを作ってみようと思ったわけです。貼り付けた和紙を乾かしている時の写真がありました。
真剣に作っていたのでしょうが、今こうやって見ると、自分のことながらなんとも間抜けな感じがします。夜勤明けで帰宅したフィリップに大笑いされたことを思い出しました。
そして出来上がったランプはこんな具合です。明かりを点けると表情が変わるところが、二人のお気に入りでした。
このランプは、フィリップの5歳上のお姉さん、ドミニクにプレゼントしました。ドミニクはボルドー地方でジットを開いています。以前はアンティーク店を経営しており、アンティークの修復をしたり、金箔アーチストとしても活躍していたそうです。ジットやプライベート部分のインテリアは全て、彼女のセンスで統一されていて、とても素敵なのです。
大好きな義姉ドミニクの世界に、ちょっと不似合いながらも私の酩酊ランプが仲間入りしました。
ドミニクのジットからは、一面に広がる葡萄畑を見下ろすことが出来ます。ワイン好きな人が、フランスの田舎暮らしを体験するのにとても快適なジットですよ。
フィリップに良く似たドミニクの笑顔を思い出しながら、一升瓶をベースにしてランプを作ったら面白いかもしれないなどと考えたりする、ちょっと間抜けな金曜日のお昼であります。
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