2013年10月6日日曜日

ダリアの思い出

庭に見知らぬ花が健気に咲いています。昨日、植物図鑑でその花を探している時、別の花なのにこちらの写真が目に留まりました。


茎が太く、丈もかなり高くなる「皇帝ダリア」だそうです。ダリアにもいろいろな種類があるのですね。この「皇帝ダリア」はダリアの中でもツリーダリアと呼ばれる種類のひとつで、日の短くなる11月頃から咲き始めるそうです。

この「ダリア」で懐かしく思い出したのが、ノルマンディに暮らしていた時に訪れた、ルネサンス様式の美しいラヴァレ城とその庭園のことです。


14ヘクタールの庭園が気持ち良く広がっています。車で30分程の所だったので、お天気の良い日に気が向くと出かけ、のんびりとお散歩したり、白鳥や鴨にパンをやって楽しんだものです。


庭園の一角に、古ぼけた円屋根の温室があります。中には空の鉢や、半分枯れたようなわけのわからない植物があるだけに見えてぱっとしないのですが、建物としてはとても評価の高い温室だそうです。


9月のある日、友達のブリジットに誘われて、この庭園へダリアを見に出かけました。咲き誇るダリアにうっとりと見とれていると、オペラ好きなブリジットが突然、綺麗なソプラノで歌い始めました。


お天気に恵まれ、美しい花を愛で、良き友の歌声が心に響き、とても幸せな気分になりました。

 
 
 
 
数え切れない程の種類のダリアが咲いていましたが、中でも私が一番好きだったのは、この紫がかった赤のダリアでした。
 
 
調べてみると、「ダリア(Dahlia)」というこの花の名は、スウェーデンの植物学者アンデシュ・ダールの「ダール(Dahl)」にちなんで付いたものだそうです。

さて、私が「ダリア」で思い出してしまうものが他にもあります。

 
それは、ジェイムス・エルロイの原作に基づいて映画化した「ブラック・ダリア」です。ご覧になった方も多いのではないでしょうか。フランス語のタイトルは「ル・ダリア・ノワール」です。

黒い服を好んで着ていたことから「ブラック・ダリア」と呼ばれていた女優志望の女性が、何者かの手にかかって惨殺された「ブラック・ダリア事件」という、アメリカで実際に起こった殺人事件を題材とした犯罪ミステリ映画です。

結局犯人は見つからず、この悲惨な事件は迷宮入りしてしまったそうです。随分昔の恐ろしい映画ですが、なんだかちょっとまた見たくなって来てしまいました。

私は海外ミステリが好きなので、これは原作もどきどきしながら読みました。そういえば、日本へ帰って来てからは全く本を読んでいません。余暇に読書をする心の余裕が欲しいものです。

「ブラック・ダリア」の方のイメージを振り払い、思い出の写真を眺めていると、どこからかブリジットの歌声が聴こえて来るような気のする日曜日の朝です。
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2 件のコメント:

  1. ダリアの花、首都圏ではあまり見かけたくなっていました。 八戸に来てから
    この時期あちこちで咲いているのをよく見かけています。

    子供の頃ダリアには毒が有るなんていう話が有ったんですが今調べたらそうい
    う事は無いみたいですね。

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  2. コキアさん、五戸町扇田に「ひばり野ダリア園」というところがあることを知り、行ってみたいなと思っているところです。

    ダリアに毒がという噂(?)は知りませんでした。子供の頃はダリア自体を知らなかったような気がします(恥)

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