全員が揃い、M子さんが、「友達に頼まれたので、フランスの塩の花をお願いね。」と私に言うと、みなさんから「あら、そんなものがあるの?他にもあるの?何があるのか見せて、見せて。」という声が上がりました。「それでは!」と張り切って、フランスから少し運んで来た塩、ワイン栓、ネイル、ハンドクリームなどをご紹介しました。みなさんが目を輝かせて、それぞれ、いろいろなものを買ってくださって感激しました。母が嬉しそうに見守って、「このミルはね、普段はもっと高いんだけど、いまなら特別にブログ価格になるそうよ!」などと宣伝してくれていました。商売とは縁遠い母がそんな事を言うので、笑ってしまいました。このブログもよく読んでくれているようです!
「ブティック」を閉めて、フィリップに準備OKのサインを送り、みなさんに食卓に付いて頂きました。まずはアミューズ・ブッシュに、小皿でちょっと珍しい食材をご紹介しました。みなさん、見るのも食べるのも初めてだそうで、とても美味しいと喜んで頂けたので嬉しかったです。その食材については、今は内緒ですが、近いうちにまたこのブログでもご紹介したいと思います。
前菜は栗のスープです。先日このブログの「田子村で栗拾い」で書いた、自分たちで拾った栗を使いました。エスプレッソをゼリー状にしたものと一緒に召し上がって頂きます。「栗と言えば、栗ご飯かモンブラン以外には食べたことがないので、これは珍しい!」と、とても好評でした。一つずつがんばって皮を剥いた甲斐がありました。
メインは鴨のオレンジ煮です。フランスではとても人気があるお料理で、さまざまなレシピがありますよね。フィリップが今回ご用意したのは、ガストリック・ソースで頂くものです。甘いお砂糖や蜂蜜に、酸っぱいビネガーを加えて煮詰めたものが「ガストリック」です。それをベースに作ったソースは、甘酸っぱくてとても美味しいのです。この鴨は高瀬物産の鈴木さん経由で、ジャパンフォアグラさんの青森県産フランス鴨を使わせて頂いています。焼き加減が難しい鴨ですが、フィリップによると、あるちょっとしたテクニックを使うと、とても上手に焼けるそうです。
ブランジュリーTAKAさんのパンと共に、柔らかくて味わい深い鴨肉を、フィリップのオリジナルなソースで召し上がって頂きました。柔らかくて美味しいとみなさんに満足して頂けて良かったです。
デザートは、半生焼のチョコレート菓子です。
器によっても焼け加減が違って来るので、うまく行くかちょっぴり心配でしたが、外側はかりっと香ばしく、中はしっとり、底の方はちょっぴりとろりと、美味しくできました。みなさんからも歓声が上がり、フィリップも嬉しそうでした。
実はこの2日前の晩御飯準備中に、フィリップはマンドリン・カッターでズッキーニをしゃかしゃかとやっていて、なんと、親指の先を見事にスパーンと切ってしまいました。かなりの出血で、それはもう大騒ぎでした。なかなか血が止まらず、私は救急車を呼ぶか、緊急外来へ行った方が良いのではないかと思った程ですが、フィリップはちゃっちゃと自分で応急処置をして、大丈夫だと言い張り、晩御飯の準備も最後までやりました。ところが夜になって、次第に口数が減り、真っ青な顔になってソファに寝転びました。出血はなんとか止まったようでしたが、かなり痛かったのだと思います。私は血、怪我、病気に弱いので、見ているだけで自分まで貧血でひっくり返りそうになりました。
そんなこんなで、左の親指が使えないような状態だったので(フィリップは左利きなのです)、前日の様子を見ていて、私としてはランチは延期した方が良いのではないかと思ったのですが、フィリップに大丈夫だからと反対に励まされ、実現した次第です。
どんな時にも心から応援してくれる母と、そんな母がとてもお世話になっているお友達のみなさんには、いつも感謝の気持ちでいっぱいです。そんな気持ちを、今回のお料理で少しはお伝えすることができたとしたらいいなと思います。
さて、このお料理のメニューは、Douce Franceの今月のお料理教室のメニューでもあります。
まだ少し空きがありますので、ご興味のある方は早めにご連絡くださいね。料理作りに少しだけ参加頂きながら、出来たお料理とそれにマッチするワインを楽しんで頂く会です。
10月23日(水)12時からのクラス あと3名様可能
10月28日(月)12時からのクラス あと1名様可能
参加費:それぞれお一人様4500円
10月28日(月)12時からのクラス あと1名様可能
参加費:それぞれお一人様4500円
Douce France
090-2887-4438
doucefrancemamiphi@gmail.com
090-2887-4438
doucefrancemamiphi@gmail.com
来週はどんな方たちにお料理とワインの魅力を楽しんで頂けるかと、楽しみに思う金曜日のお昼前であります。
このブログを多くの方に見て頂けるよう、ぽちっとご協力よろしくお願いします!
うぅ(^^ゞ、包丁の怪我はいやだなあ。 指先には神経が集中してるし・・
返信削除ただちょと気になったのは御主人が左利きだという事。 蕎麦包丁は片刃なので
使えるかどうか。 またお会いした時にお話を伺います。
コキアさん、ええ、かなり痛かったみたいです。その後も、何度か、冷蔵庫のフチとか、オーブンのドアとかにその指をがーんとぶつけたりして呻いています。
返信削除蕎麦包丁を使うのは無理かな~。あ、でも私に切らせてください!
では、明晩の寿司の会にて!