2013年9月24日火曜日

フランス人を魅了する「漢字」 その2

先日、「フランス人を魅了する漢字」で、フランスでもいかに漢字人気が高いかを少しご紹介しました。漢字をデッサンのように見ている人が多く、漢字が本来持つ意味はあまり関係がないようです。フランスのネットショップで売られている商品を見ていると、いろいろとおかしなものがあります。

計算に強い赤ちゃんになりそうです。



日本滞在ビザがもう少しで切れそうな人のためのバックでしょうか。
 


漢字家具、逆です。



漢字トレーナー、これも逆です。



漢字クラフト、これも逆です。

 
 
もう、逆ですってば! 



なにかの呪文でしょうか。


健康に良いマグ・・・なわけはありません。


もう見ているときりがありませんので、最後に、こちらをご紹介しておしまいにします。

 
フィリップにぴったりのTシャツです!
日本の食材は何でも美味しく食べることができるフィリップですが、唯一納豆だけは苦手で、見るだけで怒り出す程です。これを着せたら好きになるかもしれませんよ。

馬鹿げた想像はこの辺でおしまいにしなさいと、自分を戒める朝です。

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2013年9月23日月曜日

葦毛崎展望台からの遊歩道

昨日は秋晴れで気持ちが良かったですね。少々風邪気味だったのですが、フィリップと種差海岸の遊歩道をお散歩しに出かけました。出発地点は葦毛崎展望台です。


葦毛崎展望台の駐車場で、サンダルからスニーカーに履き替えました。スニーカーは随分と古ぼけていますが、ノルマンディの遊歩道をさんざん歩き、足に馴染んだ愛着のあるものです。

結構たくさんの観光客が来ていました。私たちも上からの景色を眺めに、展望台へ向かいました。展望台前の立て看板によると、南部藩は古くから知られた馬産地であったそうです。広大な遊牧地の一部であった葦毛崎は、葦毛の馬にちなんで名付けられたと言われているそうです。恥ずかしながら「葦毛」の意味を知らなかったのですが、馬の毛色の名で、栗毛、青毛などの毛色に、年齢につれて白い毛がまじってくるものを指すのだそうです。


展望台からどこまでも続く太平洋を眺めました。


右手には、これから歩く遊歩道が見えました。ここからゴール地点の種差海岸天然芝地までは5.4kmです。何しろ久しぶりのウォーキングなので、ゴールまでは行かず、白浜海岸あたりまで歩いて戻って来ることにしました。

 
展望台からいったん下がり、遊歩道の階段を上がって行きました。すでにぜいぜいと言いながら、青空に映える松の緑にうっとりと見とれました。
 
 
フィリップの後を歩きながら、植物を見つけては立ち止まってしまいます。
ガマの穂を見るのは何年ぶりでしょうか。この茶色い円筒状の部分が雌花の集まりで、この上部に少し色の淡い雄花をつけるのだそうです。
 


潮風に揺れるススキの穂の風景は、いつ見ても趣があります。と言いながら、私はススキを見ると花札の坊主を連想して笑ってしまいます。


こちらは青森アザミです。アザミとは漢字で「薊」と書きます。花なのに魚がつくのはなぜだろうとちょっと調べてみました。「薊」を分解すると「草冠+魚+刀」となり、「魚」はトゲトゲした骨を表しているのだそうです。つまり、トゲがあって刀のように刺す草を表わしているのですね。

 
そしてこちらが浜菊です。花言葉は「逆境に立ち向かう」だそうです。岩にまでびっちりと生えている逞しさを見ると頷けます。
 

 
この浜菊とフランス菊が交配されて、シャスターデージーという下の写真の花が生まれたのだそうです。いわば、日本とフランスの国際交流菊ですね!


海のいい匂いを、二人で胸いっぱいに吸い込みました。私にとっては同じ匂いですが、嗅覚の優れたフィリップによると、ノルマンディの海とは何か違う匂いがするのだそうです。


少し肌寒くなって来ました。ススキに囲まれた道を、少し足を速めて進んで行きました。


 
海へ下りて行く途中で、整備された遊歩道が途切れていました。探せばあるのかもしれませんが、砂浜を歩くことにしました。
 
 
途中に大きな切り株があったので、これ幸いと先に進むのを止めて腰を下ろし、おやつにしました。私はチョコレート入りクッキーですが、フィリップはなんとサキイカです。波と遊ぶサーファーたちを眺めながら、くつろぎのひとときでした。
 


潮風が随分と冷たく感じられて来ました。風邪を酷くしてはいけないので、重い腰をよいしょと上げました。砂浜は砂に足を取られて歩くのがきついので、松林の中の小道を歩いて帰りました。

 
往復約6kmほどのお散歩でした。日本の自然を満喫しながら歩き、とても良い気分転換になりました。今日からまた二人でがんばって、Douce Franceの道を歩いて行きたいと思う朝です。
 
 
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2013年9月22日日曜日

切り絵の思い出

先日「蝶の思い出」で少し書きましたが、ノルマンディに暮らしていた頃、切り絵に夢中になった時期がありました。なぜ切り絵だったのか、始めたきっかけはわかりません。もしかすると何かのきっかけで、幼い頃に大好きだった一冊の絵本の記憶が、突然蘇ったのかもしれません。
 




ご存知の方も多いと思います。斎藤隆介さんのお話を、切り絵、版画作家の滝平二郎さんが生き生きと描いた「花さき山」です。

滝平二郎さんの作品をご覧頂いた後で、とてもお恥ずかしいのですが、私が楽しみながら切った作品をいくつかご紹介したいと思います。

「松に鶴」
 
日本固有の文化である家紋の中から「三羽鶴」を選び、花札の「松と鶴」を意識して松を添えて作ってみた小さな額です。これは、ノルマンディの心の友れいちゃんが、大切な人へのプレゼントにと買ってくれました。
 
「笑う竜」
 
こちらは家紋の「日蓮宗竜の丸」を切り、背景に3種類の和紙を敷いて作った額です。この額は、友達のドミニクとシルビィ夫妻が買ってくれました。
 
 
 
そして最後がこちらの竜と鳳凰の紋様です。2匹が踊っているように見えたので「タンゴ」と名づけた35㎝四方の額です。
 
「タンゴ」
 
これには結構時間がかかりました。時折写真を撮っては、少しずつでも確かに進んでいると、自分を励ましました。暇を見つけてはカッターを手にして、黙々と切っていました。
 
 





やっと切り終え、にやにやとしながら、墨で色を付けました。

 
この額は、友達のドゥニーズが、旦那さんのミッシェルへの誕生日プレゼントにと買ってくれました。
 
 
「松に鶴」と「タンゴ」の売上金は日本赤十字社に、そして「笑う竜」の売上金は宮城県石巻市の津波被害者支援のために、それぞれ寄付させて頂きました。ささやかではありますが、日本を遠く離れ、何もできないで居る自分のもどかしい気持ちを、ちょっぴり和らげることができるような気がしました。買ってくれた人たちも、「日本がんばれ!」と同じ気持ちだったと思います。
 
「花さき山」の山ンばのこんな言葉を思い出します。

「この花は、ふもとの 村の にんげんが、
やさしいことを ひとつすると ひとつ さく。
あや、おまえの あしもとに さいている 赤い花、
それは おまえが きのう さかせた 花だ。」
自分の足元にも、これから花をたくさん咲かせることができたらいいなと思います。
 
切り絵の進み具合のように、ちょっと緩やかな思い出です。
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2013年9月21日土曜日

遊歩道の思い出 Le Vast 編

先日こちらでご紹介した「遠足ガイド」から、今日はLe Vastの9.2kmコースをご紹介したいと思います。Le Vastは、私たちが暮らしていたUrville-Nacquevilleという町から40kmほど東に位置する、人口300人ほどの小さなコミューンです。

このコースも私たちのお気に入りの一つで、地図はぼろぼろで薄汚れています。歩くだけではなく、マウンテンバイクでも走ったコースです。


歩き出すとすぐに教会が目に入ります。建物は14世紀末、ステンドグラスは15世紀のものだそうです。


教会内に入ったことはないのですが、ステンドグラスのことが気になり、ネットで写真を探してみました。パリのノートルダム寺院やサント・シャペルのような華やかさはないものの、とても美しいですね。


 
さて、散歩道はこんなうっそうとした、まるで洞穴のようなところを入って行きます。本当に大丈夫なのだろうか、戻れるのだろうかなどと思いながらも、わくわくと進みます。
 
 
緑の洞窟をしばらく歩き、やっと開けたところに出て来ました。このコースの魅力は水との出会いです。小川のせせらぎに沿って歩くのは気持ちの良いものです。
 



下の写真の左下にあるものは、見所に関する説明書きです。立ち止まって蓋を上に押し上げては、この説明書きを読むのも楽しいものです。

 
フランスではあちらこちらで十字架に出会います。フランス国民の約7割がカトリックだそうです。私は信者ではありませんが、足を止めて像を見上げると、少し厳かな気持ちになります。
 


散歩道では、大好きな蜻蛉とも出合うことができます。蜻蛉を見ると私が動かなくなり、よくフィリップにため息をつかれたものです。


ふたたび池が現れました。牛たちがのんびりと気持ち良さそうです。「ギュウニク!」と日本語で呼びかけると、面白くもなさそうにちらりとこちらに目を向けました。


歩いて、歩いて、道は森へと続きます。前が見えない程の急坂です。ここをマウンテン・バイクで走った時の楽しさは忘れられません。


さらに歩いて、歩いて、緑の洞窟へと進みます。

 
勇気を出して分け入って行くと、そこは夢のように穏やかです。土と木々のいい匂いがします。



写真には残っていないのですが、このコースではいくつもの風車跡や小さな滝なども楽しむことができます。いつの日にか、またこのコースを歩いてみたいなと思います。

また、Le Vastで忘れられないのがブリオッシュです。このコミュンにはBoulangerie du Vast というパン屋さんがあり、そこのブリオッシュが絶品なのです。


昔はひっそりと目立たない小さな店でしたが、新装オープンして随分お洒落な店になりました。ブリオッシュが食べたくて、わざわざ買いに行くこともありました。

Le Vastのブリオッシュのように、しっとりとした思い出です。

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