2013年9月21日土曜日

遊歩道の思い出 Le Vast 編

先日こちらでご紹介した「遠足ガイド」から、今日はLe Vastの9.2kmコースをご紹介したいと思います。Le Vastは、私たちが暮らしていたUrville-Nacquevilleという町から40kmほど東に位置する、人口300人ほどの小さなコミューンです。

このコースも私たちのお気に入りの一つで、地図はぼろぼろで薄汚れています。歩くだけではなく、マウンテンバイクでも走ったコースです。


歩き出すとすぐに教会が目に入ります。建物は14世紀末、ステンドグラスは15世紀のものだそうです。


教会内に入ったことはないのですが、ステンドグラスのことが気になり、ネットで写真を探してみました。パリのノートルダム寺院やサント・シャペルのような華やかさはないものの、とても美しいですね。


 
さて、散歩道はこんなうっそうとした、まるで洞穴のようなところを入って行きます。本当に大丈夫なのだろうか、戻れるのだろうかなどと思いながらも、わくわくと進みます。
 
 
緑の洞窟をしばらく歩き、やっと開けたところに出て来ました。このコースの魅力は水との出会いです。小川のせせらぎに沿って歩くのは気持ちの良いものです。
 



下の写真の左下にあるものは、見所に関する説明書きです。立ち止まって蓋を上に押し上げては、この説明書きを読むのも楽しいものです。

 
フランスではあちらこちらで十字架に出会います。フランス国民の約7割がカトリックだそうです。私は信者ではありませんが、足を止めて像を見上げると、少し厳かな気持ちになります。
 


散歩道では、大好きな蜻蛉とも出合うことができます。蜻蛉を見ると私が動かなくなり、よくフィリップにため息をつかれたものです。


ふたたび池が現れました。牛たちがのんびりと気持ち良さそうです。「ギュウニク!」と日本語で呼びかけると、面白くもなさそうにちらりとこちらに目を向けました。


歩いて、歩いて、道は森へと続きます。前が見えない程の急坂です。ここをマウンテン・バイクで走った時の楽しさは忘れられません。


さらに歩いて、歩いて、緑の洞窟へと進みます。

 
勇気を出して分け入って行くと、そこは夢のように穏やかです。土と木々のいい匂いがします。



写真には残っていないのですが、このコースではいくつもの風車跡や小さな滝なども楽しむことができます。いつの日にか、またこのコースを歩いてみたいなと思います。

また、Le Vastで忘れられないのがブリオッシュです。このコミュンにはBoulangerie du Vast というパン屋さんがあり、そこのブリオッシュが絶品なのです。


昔はひっそりと目立たない小さな店でしたが、新装オープンして随分お洒落な店になりました。ブリオッシュが食べたくて、わざわざ買いに行くこともありました。

Le Vastのブリオッシュのように、しっとりとした思い出です。

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