カンという隣町のプランタンで見つけた陶器の花瓶を土台に使いました。白い小さな傘を選び、明かりを点けない時はどこか白鳥を思わせるよう風姿にしてみました。電気配線や傘の取り付けはいつも通りフィリップがやってくれました。
明かりを点けるとがらりと雰囲気が変わって、2つの顔が浮かび上がります。一つ目の花は、1976年頃に私の兄が切り絵したものです。当時、母は趣味で紅型染めをしていました。市販の型はとても高価だったので、母は器用な息子にお小遣いをあげて型を作ってもらっていたというわけです。
ランプの面をくるりと回すと二つ目の顔を見ることができます。お恥ずかしながら、私が筆で書いた「春燈」の文字です。
当時、このランプに合わせて作ったつまらない小話のようなものがあります。
「控えめなランプだから…『シュントウ』と名付けることにするわ。」
「うん、うん、そうだね、ちょうど季節だからね。
「うん、うん、そうだね、ちょうど季節だからね。
僕らの給与が上がることを期待しつつ・・・」
「え?何言ってんの?その『春闘』じゃなくて『春燈』よ!」
「え?何言ってんの?その『春闘』じゃなくて『春燈』よ!」
長い間リビングに優しい明かりを灯してくれていた春燈のランプですが、日本への引越前に手放しました。さて、このランプは誰のところへお嫁入りしたっけ・・・と遠い記憶をぼんやり辿ってみたりする、月曜日の朝であります。
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