2022年10月14日金曜日

(続)懐かしのポルナレフ〜2007年04月26日のフランス日記より

昨日のフランス日記で触れていたポルナレフのコンサートについては、以前このブログの「懐かしのポルナレフ」でご紹介したことがあります。当日のコンサート会場での様子を綴ったフランス日記も読み返してみました。

すす「フランス語の曲もいいにゃん!パパと同じ言葉だにゃん!」

20070426

ポルナレフは63歳にして、歌声もピアノ演奏も健在であった! 


火曜日夜9時に始まったコンサートは終始盛り上がりをみせた。会場の割れんばかりの拍手と歓声に、2回もアンコールに応え、彼が幕を閉じたのは11時半。3月のパリ公演へも行ったロランいわく、カンでのコンサートの方が曲数が多く、バランス、ライトなど全般に渡って良かったそうだ。フランスでのコンサートは34年ぶりということだから、初っ端のパリではまだ古いエンジンがかからなかったのかもしれない。 


5時にロラン夫妻が拾ってくれ、カンのコンサート会場到着6時半。長蛇の列に並び、会場内に入ったのは7時半頃だったろうか。自由の立ち席スペース中央辺りを陣取り、ベロニクの用意してくれたサンドイッチを立ったまま皆で食べた。そのうちロランの従兄弟夫妻が合流し、わいわいと馬鹿話をしているうちにどんどん人が増えてイモ洗い状態。 


ポルナレフがやっとその姿を現したのは9時頃。私はフィと並んで立っていたのだが、後ろの女の子たちにぐいぐいと押されて少し前に。コンサートに集中したくとも、様々な困難が私を待ち受けていた。


前の男性は曲に合わせて大きな体を揺らし、しょっちゅう携帯で舞台の写真を撮る。その横の男の子は演奏中にもかかわらず、携帯で喋るわ、サンドイッチを食べるわのりラックスぶり。左隣の女の子はどっぷりとポルナレフの世界に入り込んでおり、手を彼女と私の目の前で左右にゆらゆらと揺らしながら歌う。その手を叩いてやろうかと何度も思った。 



後ろの女の子たちは押すばかりでなく、べちゃべちゃとお喋りがうるさい。たまりかねて後ろへ行こうと振り返ると、そのうちの一人が「ちょっと、この子を前に通してあげてくれないかしら?」と一人の子を指してたたみ掛けるような口調。さすがに頭に来て、「どうぞみなさんで前へ行ってちょうだい。あなたたちが押すのには耐えられないわ。」と冷ややかに応えた。 



そうして8人ほどのその集団を前にやると、彼女たちは大声でお喋りをさんざんした後、手を上に振りながらぴょんぴょん飛び跳ね始めた。ぶつかるのを避けようにも、私の後ろのおばさんが足元にかばんをどっかりと置いて、背後にぴったりとくっついて立っており、後ろへ下がれない。後ずさりながら、踏まないようにとかかとでほんの少し押すと、すかさず「ちょっと、あたしのかばんを踏まないでくれない!」とすごい形相で言われた。フィがおだやかにかばってくれたが、私の忍耐ランプはピコピコと点滅を始めていた。「ふざけんじゃないわよ、踏むっちゅうのはね、こうやることをいうのよ!」と25,5cmの足でガシガシガシッとかばんを踏みつけてやろうかと思ったけれど・・・やめた。 



翌日の朝、さっそくロランが写真を送ってくれた。奥さんのベロニクがデジカメで撮った写真を見ていると、今にもポルナレフの歌声が聞こえて来そうだ。


きっとポルナレフのコンサートに行けるのは今回が最初で最後だろうと、彼の曲を流しながらしみじみとフィと話した。次は誰のコンサートに行けるだろうか。何はともあれ、「立ち席」というものも今回が最初で最後と、腫れあがった足をさすりながら頷きあったのであった。


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2022年10月13日木曜日

ロックに酔い、はじけた夜〜2007年04月24日のフランス日記より

みなさん、おはようございます。ブログご訪問ありがとうございます。

洋楽ロック好きな私たち。毎日聴かされる煤(すす)にとっては迷惑でしょうね。でも、音が鳴っている時に目を見開いたり、耳が後ろ向きにピンと立つようなことはなく、リラックスしていて、不思議とストレスになっていない様子ですよ。

今日は、フランス在住時代のロックにまつわる楽しい思い出日記をご紹介させていただきます。

すす「ロックにはすっかり慣れたにゃん。すすも結構好きかもにゃん!」

20070424

土曜日の夜、ロランとベロニク夫妻の新居に家族4人でお呼ばれ。どかんと広いリビング・ダイニングと床暖房が魅力的な新築一軒家は羨ましい限りであった。 


ところでロランは、フィ同様に大のロック好き。お兄さんが仕事の傍らバンド活動をしており、彼もそこへ時々加わってギターで参加したり歌ったりしている。仕事で数ヶ月日本に滞在した際には、アメリカン・バーに足しげく通ってカラオケでロックを歌いまくり、人気を博していたらしい。(本人弁) 


美味しい夕食の後、ロランが小さなミラーボールを天井に設置し、電気を消した。それから懐かしのロックの名曲をがんがんと流し、そこはたちまちライヴ・ハウスと化した。The Who, Stevie Wonder, Sting, The Beatles, The Rolling Stones, Prince, The Crush, 10CCなどが次々に飛び出す中で、若かりし頃にバンドでボーカル&ベースをやっていた私がおとなしくしていられようがない。アルコールが入っているせいもあり「日本女性の恥じらい」はどこへやら。ロランと大声で歌い、叫び、はじけたのであった。 


こんな私の姿を見て、マリオンとエマは口をあんぐり。ロランの娘リュシー(13歳)は一緒にのりのり、お年頃のリザ(16歳)は微動だにせず静かに父たちを見守り、そしてベロニクはひたすら笑いころげていた。フィはといえば、遠慮がちに口ずさみながら、時々私の額や頬に手を当てていた。妻の電池がいつ突然切れるかと心配だったようだ。 


さて、後ろ髪を引かれつつロランたちにおやすみを言い、帰宅したのは午前1時。ベットへ行く前、エマは眠い目をこすりながら「もう、マミィったら、気がふれたように歌いまくるんだもの。」と大きくため息をついた。がんがん痛む頭を支えつつ、今回ばかりはエマに返す言葉のない私であった。 


そして明日火曜日の夜。このロラン夫妻と彼のお兄さん夫妻と私達とで向かうは、カンでのMichel POLNAREFFのコンサート。一枚45ユーロ(約7200円)もしたチケットなのに、そこにはDEBOUTという過酷な文字が。つまり舞台前の立ち席なのである。電池が切れてぶっ倒れたらフランス人たちに踏まれる。そう思い、恥じらいを持っておとなしくコンサートに臨もうと心に決めているが、さて、どうなることやら?


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2022年10月12日水曜日

煤(すす)と暮らす〜マヌカハニーって凄いにゃん

がりがりやり過ぎて、一部分毛が抜け、地肌に醜いかさぶたができていた煤(すす)の首の下。以前、獣医さんに診ていただいたところ、「マヌカハニーを塗ると、傷が綺麗になりますよ。」とのアドバイスが。


へぇ、マヌカハニーが?と、半信半疑ながらもすぐに買って、1日一回、綿棒でちょびっと塗ってみていたら、わずか三日程で本当に綺麗に治りました。あとは毛が生えるのを待つだけです。


凄いな、マヌカハニー!調べてみると、強い殺菌・抗菌・抗炎症作用を持つハチミツなんですね。塗り薬と違って、すすが万一なめてしまっても大丈夫なので、安心して使うことができました。



健康にも良さそうなので、残りはフィリップといただこうと思います。今度から自分たちの傷にも使ってみましょう。

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2022年10月11日火曜日

超オススメ!青森市フランス料理ポミエの秋のメニュー2022

先日、青森市の本格フレンチ ポミエさんから、期間限定「秋のメニュー」のお知らせが届きました。桜田シェフ、メルシーでございます。もうハガキを見ただけでよだれが!お近くにお住まいの皆さん、または青森市へお出かけ予定の皆さん、どうぞお見逃しなく!(要予約 017-735-7057 )


青森市在住時代、フィリップと共に桜田シェフのお料理を楽しんだ口福な思い出は、このブログの

ヒラメとアオリイカの一皿)


牛フィレとフォアグラのソテー トリュフソース ロッシーニスタイル)


(ウズラと寒立菜(東通村産ほうれん草)のトリュフソース)

甘鯛のひと皿、春の山菜フリットとクスクス

などに綴っております。(上の写真は過去の各コースメニューの一部です。「タイトル」をクリックすると、すべてのお料理の写真をご覧いただけます。)

気さくな桜田シェフとは、会話も楽しみのひとつでありました。そうそう、シェフは昨日もまた青森テレビわっちに生出演なさったとか。もはや青森のスターですね(笑)あぁ、フィリップと一緒にまた、桜田シェフのいらっしゃる青森市へ食べ歩きに行きたいです!じゅる。

「すすも、ポミエの魚料理食べたいにゃん!」(←無理です)

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2022年10月10日月曜日

煤(すす)と暮らす〜薪ストーブ前の特等席にゃん

おはようにゃん。すすのおウチにいきなり現れた薪ストーブの炎。最初はもうびっくりしちゃったけど、触らないで離れて眺めている分にはぬくぬくとっても快適だってわかったにゃん。

マミィとパパが、アペロの場所にすすの席も作ってくれたから、炎を見るには最高、特等席にゃん!

もうすすのもの、誰にも渡さないにゃん!


でべその手術が終わって落ち着いたら、パパが高いところから炎を見ることができるように、本棚の上にこのかごを設置してくれる約束にゃん。楽しみにゃん!
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2022年10月9日日曜日

11年前の秋のある日の独り言〜2011年10月07日のフランス日記より

おはようございます。今日ご紹介するのは、11年前の今頃の、現在とあまり変わり映えのしない独り言いろいろでございます(年ばかり取って、自分がちっとも進歩していないことを実感中)。

すす「ちょうだい、ちょうだい、お話はどうでもいいから、はやくちょうだいにゃん!」

20111007

先週は汗ばむほど気温の高い晴天が続き、とても気持ちの良い一週間を過ごすことができて幸せだった。ところが今週はうって変わっての低気温、風が強く悲しげな天気が続いている。 


肩から腕にかけての痛みは一進一退。整体へは相変わらず週2回通っている。昨日は肩のエコグラフィを撮って来た。結果は肩関節周囲炎。「じゃ五十肩と同じじゃん」と思ったが、「パソコン作業による」という「特定の原因」がわかっている場合、日本ではそう呼ばないらしい。名称はどうでも良いので早く治したい。不意に何かの拍子に激痛が走る、手をまっすぐ上に伸ばせない、後ろで蝶結びができないなど、ちょっと冴えない。 


こんなぱっとしない週を喜びで満たしてくれたのは、さまんた第二子男児無事出産のニュースだ。迷惑顧みず、104日の出産日と翌日に病院へ会いに行って来た。ひしっと母の胸に顔をうずめて一心におっぱいをちゅぱちゅぱやっている赤ちゃんほど愛おしいものはない。母子ともにとても元気なので安心した。 


さてこの季節、天気は冴えないが、いろいろな種類のきのこ、大好物の栗などが登場して嬉しい。 


フィが作ったきのこのリゾットは秋の香り、かなり美味しかった。使ったきのこはトロンペット・ドゥ・ラ・モール、ボレ茸、シャンピニオン・ド・パリ、ジロル、そして椎茸の5種類。 


今週は母からの荷物が届き、久しぶりに日本の野菜を堪能している。入っていたのはれんこん、ごぼう、栗かぼちゃ、さつまいもなど。他にも和菓子や本やラーメン、漬物など、いつもながら愛情がぎっしりと詰め込まれており、大感謝。 


それらの野菜で 、れんこんのきんぴら、大学芋、かぼちゃの煮つけと


煮物 


などを作って満喫した。 

今夜は怪獣たちが来るので、かぼちゃのコロッケをしよう。 


最近よく聴いているのはLenny Kravitzの新アルバムBlack White Americaや、Red Hot Chili PeppersI'm With Youなど。特にLenny Kravitzにしびれる。コンサートへ行きたいとかねがね願っていたのだが、今月末にルーアンに来ると知り、先日チケットを無事に予約することができ、願いが叶いそうだ。 


コンサートは新譜からの曲が中心になるとは思うが、懐かしいこの曲はやってほしいなぁ:http://www.youtube.com/watch?v=TcU57tAKzng&ob=av2e 


最後にフィとコンサートへ行ったのは、2006年のディープ・パープルだ。あれからもう5年も経っているとは信じられない。 


なにしろ今月は、生Lennyを楽しみに、雨ニモマケズ、風ニモマケズ、がんばるぞ。


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2022年10月8日土曜日

アストラントが鳴り札幌医大へ飛んだ私はゲイシャ〜2007年05月28日のフランス日記より

おはようございます。いつもブログご訪問ありがとうございます!

今日ご紹介するのは、アストラントの思い出を綴ったフランス日記です。ここに登場するRは、いささか不器用ながらも心優しくて大好きな友達でした。仕事を離れてからも、たまに連絡を取り合っていましたが、残念ながら近年、突然亡くなってしまいました。笑い話だったRとの思い出ですが、今では思い出すと泣き笑いになってしまいます。


すす「朝4時半から夜寝るまで、すすはずっとパパを追っかけてストーカーしてるのにゃん!時々しつこくなるパパだけど、大好きだからガマンするにゃん!」

20070528

先週無事Sénic売却、めでたく新車のVolvoが手に入った!この週末は気分良くかっ飛ばして少し遠出とでもいきたいところではあるが、フィが水曜日から一週間のアストラント期間にあり、そうもいかず。 


アストラントとは直訳をすると「強制、拘束」となるが、彼が何か悪いことをしたわけではないのでご心配なく。いわば「緊急事態対応係」のようなものである。職場から携帯電話を渡され、夜中であろうと、休日、週末であろうと、何か問題が発生した際に職場の誰かから連絡が入ることになっており、彼はそれに応対して必要部署へ連絡、最悪の場合にはすぐに職場へ駆けつけるよう義務付けられているのだ。ゆえに遠出はできない。 


その電話はもう3度もピロピロと鳴り、そのたびに彼はいつもは見せない真剣な顔つきになり、あちこちへ電話連絡をし、確認や指示などに忙しかった。 


その様子を横目で見ながら、自分がこのアストラントを持たされていた頃のことを懐かしく思い出した。日本のフランス企業で働いていた約4年間、常に携帯電話を首からぶら下げ、私は「年中無休のアストラント」を務めていたものだ。 


フィのアストラントとの大きな違いは、私の携帯が鳴る理由が「職場」ではなく「職場外」にあることだった。右も左もわからず、言葉も通じない日本という国へ来た60名以上のフランス人エンジニアとその家族たち。もちろん異国であろうとおとなしくしている人種ではないから、あちこちへ出かけ、そしてまたそこではいろいろなことが起きるのであった。 


「高速道路の料金所に居るんだけど、チケットが見つからなくて出られない。」「新宿駅に財布を置き忘れた。」「ガードレールに車をぶつけた。」など例を挙げればきりがないが、中でも特に思い出に残っているのが、北海道へ遊びに行った当時20代前半のRからの電話。 


「あのさ、今病院に居るんだけど 

「は?どこの?」 

「札幌の。」 

「ど、どうしたの?」 

「自転車で走っていてこけた。目の上を切る、腕は曲がるでさ、結構深刻らしいけどよくわからない。医者に代わるから聞いてみてくれる?」 


ドクターによると、それは腕から肘にかけてのやっかいな複雑骨折で、緊急手術を要するとのことだった。本人と職場の上司ミシェルに説明・確認の後ドクターに「どうぞよろしくお願いします。」と伝えたが、「手術後数日の入院が必要となるし、英語もままならないので誰か通訳に来てもらえないだろうか。」と言われ、私が行くことになった。 


翌日札幌医大に着くと、ロビーで待っていたRが、迷子になってやっと親に会えた子供のような顔をしてひしっと抱きついて来た。そして「ごめんね、マミィ。こんなところまで来させてさ。」と泣きそうな顔をして言った。 

「いいよ、仕方ないよ。それよりどうなの?痛む?」と手術後ギブスで固定された腕を見て訊くと、Rは顔をくしゃくしゃにして「ダイジョブ、ダイジョブ」と日本語で応えた。 


さっそくドクターに会いに行き説明を聞いた後、一旦Rと別れ、病院前から会社に連絡を入れてミシェルに状況を報告。引き続き保険会社に電話。話のわかる担当者に当たるまでに何度もかけ直し、長々と同じ説明をしなければならず、随分といらいらとさせられた。 


それからRの病室へ。それは6人部屋で、他の患者さんたちはもちろん日本人だから、皆さんにきちんとご挨拶をしなくては。看護婦さんやドクターとの会話が成立せず、何かと騒がしいこともあり、ご迷惑をかけただろうという申し訳ない気持ちがあった。 


病室へ入るとRが待ち構えており、ベットから下りて私の横に立ち、皆に向かって胸をはって言った。 

「コレハゲイシャノマミィサンデス。」 

病室内は一瞬し~んとして、皆が私に注目した。 

「ちょっと、R。それを言うならゲイシャじゃなくてカイシャだってば。」 

「ア、 スミマセン、カイシャノマミィサンデス。」と真っ赤になって言い直したものの、時すでに遅し。ボケと突っ込みの漫才コンビの様な私たちは爆笑の渦の中にあった。 


その後保険会社との交渉などいろいろあって、この芸者出張は23日に及んだように覚えているが、不思議と大変だったことはけろりと忘れている。思い出すのはRの真っ赤になった顔ばかりで、今も一人笑い出さずにはいられない。


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