2016年11月29日火曜日

まっすぐなその傷跡を測ってみたら〜ポンコツ心臓修復日記 その11

目を覚ますと外は一面の雪景色。今朝は家の前の田んぼにも、真っ白な絨毯が敷き詰められています。いよいよこの季節がやって来かという感じです。
私のポンコツ心臓が生まれ変わってから、今日で28日目。早いもので、もうすぐひと月が経とうとしています。術後のガイドには、術後一ヶ月からはシャワーだけでなく、浴槽に入ることができるとあります。ゆっくりとお湯に浸かったら、どれほど気持ちがいいかしら。とはいえ、まだ傷が痛むので、長くお湯にというのはちょっと心配だったりします。

実は、ニューハートワタナベ国際病院での僧帽弁形成手術では、当初は右の乳房の下、第4肋間の皮膚を7〜8cm切るだけの予定でした。このような小切開手術の場合、体や心臓への負担が軽く済み、手術後の回復も早いのです。

ところが、手術の前の晩。渡邊剛総長が私の病室にいらっしゃって、高過ぎるリスクを避けるため、どうしても胸骨正中切開をしなくてはならないという説明がありました。
というのも私の場合、
◯肥大した心臓が極めて左に寄っており、右の切開部分から僧帽弁までのアクセスが遠過ぎる
◯胸板が薄く、左の肺だけでは手術中の呼吸が持たないかもしれない(手術中は、右の肺を一時的に潰さなくてはならない)
などの問題があるためということでした。
そう聞いた時、不思議とそれ程のショックはなく、信頼する総長のご判断通りにして欲しいという思いだけでした。

だいぶ見慣れて来た傷の長さを、最近浴室でこっそり測ってみました。なんと21cmもありました!胸のど真ん中に、見事にまっすぐに刻まれています。あぁ、胸もとの大きく開いた、お気に入りのワンピースはもう着られないのかとため息をつく、火曜日の朝であります。

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