2022年9月1日木曜日

昔話「コアラのひょうたん売り」その14

「カワウソやっと首になったにゃん。お話もうすぐおしまいかにゃん?」

31日にタヌキから首切りメールを受け取ったカワウソ、コアラへ「残念な結果になりました。お世話になりありがとうございました。」というメッセージ。「どうぞお元気で」と返し、意外にもすんなり収まったように見えたのですが、動物界もそう甘くはないのでした。


諦めきれぬカワウソ、いまだにたぬきチームへメールしたり電話しているそうです。その度にアライグマが嬉々として、コアラにああだ、こうだと報告して来ます。これがなんともうっとおしい。


アライグマ、オスのくせに、こういうところが実におばさんっぽいのです。一度洗ったものを、また取り出して何度も何度も洗うくせがあるんですね。コアラ「いいですよ、もうあの動物のことは。気持ちを入れ替えてがんばりましょうよ。」と言ったものの・・・アジア、アメリカのクライアントたちとのやりとりをするにつれ、カワウソを今すぐ海から引きずり出し、火あぶりの刑にしてやりたい気持ちになってしまいました。

写真と登場人物とは一切関係ありません)


表面化したカワウソの失態


1.アメリカのクジラとアメリカのカバ、両者の注文数を取り違えていた。 


クジラから、ひょうたん数が足りないけれどどうなっちょるとの問い合わせが来て発覚しました。申し訳ないと平謝りしましたら「きっとカワウソが間違ったんでしょう?」ですって。クジラは賢い、わかっていらっしゃる。 


2.カワウソ担当時に6つのひょうたんの受注キャンセルをしたアメリカのカバ、カワウソは「経営が苦しくなったのでキャンセルしたいそうだ」と報告していたが、実はカワウソのせいだった。 


このキャンセル騒ぎから、カバは当社のブラック・リストに載り、取引は停止していました。もちろん新商品情報も送っていなかったのですが、もしかすると上記クジラとの注文数間違いなどと何か絡んでいるかもしれないと思ったコアラ、一応メールを送ってみました。 


すると、どうでしょう。あのキャンセルは経営のせいなどではなく、カワウソのやり方に不都合と不快感を感じたからで、お宅のひょうたんは是非欲しいのだとの返事が来ました。電話で話をすると、カバは「カワウソの動物性そのものに問題があった」とまで断言しました。これには恐れ入りました。いったい何をするとクライアントにそこまで言われてしまうのでしょう。 


(後日談 その後のカバからの打ち明け話で、カワウソがカバから3%のマージンを巻き上げていたことが発覚しました。お人よしのカバは、みんな払っているものだと思っていたようです。ちょっとカバもおバカだと思いますが、カワウソ、それじゃ詐欺です。名前も鷺に変えましょうか。)


そんなわけで、このカバとは様子を見て取引再開の見通しです。 


3.香港にはツルとカメが居るが、カワウソはツルに「香港で直接取引しているのはお宅だけ。」と嘘をついていた。 


やたら丁寧で手続き書類が多く、少々手間のかかるツルです。毎回、何もそこまでしなくてもと思ってしまうのですが、実に誠実なクライアントです。こんなツルに、電話であれこれ嘘情報を流して惑わしていたカワウソは許せません。疑い深くなってしまったツルへの信用回復に努めています。 


実はまだまだあるのですが、全部書いていてはきりがありません。それに、コアラの血圧が上がり、眉間のしわが増えるのでやめておきましょう。つづく


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