2015年11月6日金曜日

明治の芝居小屋見学 康楽館~母と蔦温泉小旅行その5

母とフィリップと2泊3日を満喫した蔦温泉。後ろ髪を引かれる思いで宿を後にして、三沢へ戻る前に秋田県鹿角郡小坂町の康楽館寄りました。日本最古の芝居小屋で、国重要文化財となっているのだそうです。

康楽館に近づくと、色とりどりののぼりが賑やかに出迎えてくれ、胸が躍りました。



外観は、正面がアメリカ木造ゴシック風、


そして側面は純和風で和洋折衷です。明治43年(1910年)落成だそうです。建物はほぼ建築当初のままと知り驚きました。その時代に飛躍的な発展を遂げた、小坂鉱山の厚生施設として建てられたのだそうです。



館内見学の前に、しばらくの間、上演中の常打(じょううち)芝居「天空の魚影」を2階席で覗くことができました。十和田湖ひめますの生みの親、和井内貞行とその妻の物語だそうです。フィリップは台詞が理解できずとも、役者さんたちの生き生きとした演技を興味深く眺め、雰囲気を楽しんでいました。



その後、黒子のガイドさんと共に、切穴(すっぽん)と呼ばれる本花道下の役者をせり上げる装置や、奈落(ならく)と呼ばれる舞台下の回り舞台のしくみなどを見学しました。


康楽館HPより

芝居上演中のため、楽屋は見学できずに残念でした。その壁には、明治時代からの役者たちの落書きがたくさんあり、若き頃の平幹二朗、仲代達矢、東野英二郎などのものも見ることができるそうです。

そうしているうちに上映中の芝居が終わり、明かりのついた一階の芝居席に入り、さきほど下を通って見学した本花道や、


康楽館HPより

舞台や座敷席を見ることができました。

母は以前、俳句のお仲間たちと歌舞伎を観に来たことがあり、是非もう一度訪れてみたいと思っていたそうです。楽しい蔦温泉小旅行の締めくくりに、一緒に康楽館を見学することができて嬉しかったです。

母に教えられて、フィリップとすぐそばに建つ小坂鉱山事務所も見ました。明治には、日本一の鉱山を誇るシンボルであったそうです。今回は建物内を見学しませんでしたが、いつかまた機会があれば。



一部がレストランになっているようですよ。



さて、今回が蔦温泉小旅行シリーズの最後となります。ブログには、あのことやこのことと、書きたいことがたくさんたまっています。明日からもみなさんにお付き合い頂けますようにと祈る、金曜日の朝であります。

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2015年11月5日木曜日

ふた晩めのお献立~母と蔦温泉小旅行その4

昨日に引き続き、今日はどうぞ蔦温泉ふた晩めのお献立にお付き合いくださいね。


【前菜】
青螺福め煮
マナガツオ幽庵焼き
牛ロース焼
鴨蒸し煮
帆立南蛮和え

【小鉢】
田酒酒粕 山菜と山葵和え

【酢肴】
もずく 蟹棒

【お造り】
牡丹海老
サーモン叩き
焼き柿、花山葵お浸し


【焼魚】
岩魚のムニエル


【煮物】
帆立焼売蒸し


【焜炉】
海鮮鍋 味噌仕立て

【食事】
鶏炊き込み御飯

【香の物】
べったら漬け 山牛蒡


【甘味】
ラフランス

ひと晩めよりさらに美味しく感じたお食事で大満足でしたが、最後の洋梨ラフランスが熟れていなかったのが少し残念でした。フィリップが、もうひと手間かけてワインで煮ればより美味しく食べられたのにと惜しがっていました。

日中は天気があまり冴えず、夕方から雨の予報だったので、奥入瀬から十和田湖をぐるりと一周して、3時間あまりドライブを楽しみました。こちらは十和田湖の南、御鼻部山(おはなべやま)展望台に立って3人で見下ろした十和田湖です。


湖畔では、母の大好きなゆずりはさんに立ち寄ったりして、のんびりと楽しい一日でした。宿に戻ってから、また泉響の湯で身体をほぐし、ふた晩めのお献立を満喫した次第です。

極楽がたたって、いささか太ってしまいました。これから寒くなるので贅肉も必要と開き直る、木曜日の朝であります。



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2015年11月4日水曜日

ひと晩めのお献立~母と蔦温泉小旅行その3

蔦温泉の魅力で忘れてはならないのは、お食事です。上品な味付けで秋色満載のお料理を、ちびちびと豊盃を楽しみながら堪能しました。バランスも量も私たちにはちょうど良かったです。今日は、まずひと晩めのお料理をご紹介させて頂きたいと思います。

【前菜】
揚げ干し柿
石垣長芋田楽
サーモンのサラダ巻き
芋茎の胡麻和え
秋刀魚のけんちん巻
味覚串(銀杏・栗・黒豆)

【小鉢】
蔦名物旬の豆腐 南瓜豆腐

【酢肴】
山菜と鮭の粥寿司

【お造り】
陸奥湾産平目
帆立焼霜造り
虹鱒かさね造り


【蒸物】
茸とトマトの醍醐蒸し

【焼魚】
岩魚姿焼串刺し盛
府草焼、鶏牛蒡団子照焼き

【蓋物】
蓮根東寺蒸し
里芋、小茄子海老肉詰 紅葉麩

【陶板焼】
五戸産シャモロック
県産野菜と共に

【食事】
八甲田細越地区
大柳さんの天寿米白飯

【香の物】
自家製糠床 胡瓜、人参、大根

【止椀】
つるつる若布
あおさ海苔、三つ葉

【甘味】
洋梨寒

あぁ、よく食べました!窓越しにからっぽの田んぼを眺めながら、母とフィリップと一緒に楽しんだ湯上りの晩御飯を振り返る、水曜日の朝であります。

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2015年11月3日火曜日

泉響の湯~母と蔦温泉小旅行その2

蔦温泉の魅力、それはなんと言っても泉響の湯ではないでしょうか。源泉の真上に浴槽があり、ぷくぷくとお湯が沸きあがっています。少し熱めながら、さらりと滑らかで優しいお湯で最高に気持ちが良いのです。

夕方16時からの入浴は宿泊客に限られます。その時間帯を狙って行けば、この時期ならほぼ貸切状態。今日も誰もいなかったので、写真を撮りました。



蔦温泉HPによると、井上靖氏が蔦温泉を訪れた折にその雰囲気を「泉響颯々(せんきょうさつさつ: 泉の響きが風が吹くように聞こえてくる)」と詠ったことから「泉響の湯」という、なんとも風情のある名が付いたのだそうです。

驚いたことに、天井の梁のてっぺんまでは12メートル。たまらぬ開放感です。




毎日16時頃、寝る前、そして翌朝と、この泉響の湯を満喫しましたおります。フィリップも、蔦温泉を大変気に入ったようで嬉しいです。

昨日は母がお昼寝をしている間に、温泉の後でフィリップと奥の「楓の間」へ行ってみました。こちらも貸切状態でしたよ。湯上りに冷たい麦茶を頂きながら、窓越しに秋の景色を愛でました。冬の景色もさぞや美しいことでしょう。






2泊3日の小旅行はあっという間に過ぎ、今日はもう三沢へ戻らなくてはなりません。美味しかったお食事のことや、ドライブのことなど、また明日以降このブログでゆっくりとご紹介させて頂きたいと思います。母と3人で幸せな時間を過ごせたことをしみじみと幸せに感じる、火曜日の朝であります。

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2015年11月2日月曜日

蔦沼散策~母と蔦温泉小旅行その1

こちらに書いたように、昨日から母と一緒に蔦温泉へ来て、3人でのんびりと過ごしております。道中、十和田の紅葉はすでに終盤だったものの、車の窓越しに奥入瀬渓流の美しい景色に見とれました。

約20年ぶりの蔦温泉はいくぶん改装されていましたが、鄙びた雰囲気は昔のまま。


部屋に荷物を下ろしてから、澄んだ秋の日差しに誘われて、フィリップと二人でぶらぶらと蔦沼まで歩きました。






お喋りをしながらかさこそと枯葉を踏みしめ、古木の遊歩道をたどったり歩き、あっという間に蔦沼に到着しました。先月中旬頃には、ブナをはじめとする木々の紅葉が湖面に映し出されて、さぞや美しかったことでしょう。


 

二人で覗き込むと、水が透き通っていて、ゆらゆらと揺れる水草が見えました。鯉や岩魚などが生息しているそうです。そうそう、晩御飯に最高の美味しい岩魚の姿焼きが登場しました。

風が冷たくなって来て慌てて宿へ戻ってしまいましたが、蔦沼の周囲の沼めぐりをすることができるお散歩コースがあるようです。

今朝は曇り空が広がっています。さすがに山の朝の空気は冷たいですね。今日もゆっくりしましょうと朝食後のおなかをさする、月曜日の朝であります。


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2015年11月1日日曜日

たまには親孝行~母と千年の秘湯 蔦温泉へ

今日から週末と祝日を利用して、母と一緒に3人で温泉へ行って参ります。先月からどこの温泉にするかさんざん迷った挙句、 蔦温泉を選びました。南八甲田の中腹へと西に車を走らせれば、三沢市からわずか一時間ほどです。


蔦温泉HPより

千年の秘湯と呼ばれる蔦温泉に泊まるのは、おそらく20年ぶりくらい。フィリップは初めてなので、この鄙びた温泉にどんな反応を示すか楽しみです。

たまには温泉の和室で、3人で枕を並べて眠るのもいいものですよね。残念ながら紅葉の時期は逃してしまいましたが、豊かなブナの森に囲まれて、少しゆっくり、ぼんやりとして充電したいと思います。とはいえ、ネットがつながる限り毎日ブログを更新しますので、どうぞお付き合いくださいね。


「ブナの森」で思い出したのが、中学生の頃に仲間たちと歌ったシューマンの合唱曲「流浪の民」

ブナの森の葉隠れに
宴(うたげ)寿ひ(ほがい)賑はしや
松明(たいまつ)明く(あかく)照らしつつ
木の葉敷きてうついする
これぞ流浪の人の群れ
眼(まなこ)光り髪清ら
ニイルの水に浸されて
きららきらら輝けり

頭の中をこだまするメロディに合わせて鼻歌を口ずさむ、日曜日の朝であります。

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