2014年2月28日金曜日

地酒研究会はちのへ酒造見学会(がんこおやじ編)

昨日の「八戸酒造編」の続きで、今日は「がんこおやじ編」を書いてみようと思います。

八戸酒造さんで蔵見学とテイスティングの後、地酒研究会はちのへのみなさんと外へ出ました。その後は、みんなですぐそばの「がんこおやじ」という愉快な名前の居酒屋で食事と知り、フィリップと大喜びで向かいました。

参加者は私たちを入れて全部で14名でした。みなさんと一緒に座敷に腰を下ろし、楽しい宴会の始まりです。八戸酒造さんの3種類の八仙を味わいながら、美味しいお料理を楽しみました。

 
 


食材の鮮度が抜群で、大変美味しいお料理でした。お食事と頂く八戸酒造さんの日本酒はまろやかさが際立ち、より魅力的に感じられました。

ラベルにえんぶりの烏帽子を被った踊り手が描かれているこちらの八仙は、飲食店でしか飲むことのできないものだそうです。すっきりと軽く、飲み易かったです。

 
私の隣に座っていらっしゃったのは、株式会社八幡馬代表取締役の高橋さんでした。初めてお目にかかったのですが、とても気さくで、楽しくお喋りをさせて頂きました。Douce Franceの名刺と交換に頂いた高橋さんの名刺を見て、フィリップと歓声を上げてしまいました。
 
 
その他にも新たに、赤坂さん、西山さん、大塚さん、畠山さん、向井さん、伊藤さんたちとお知り合いになることが出来ました。今後も、この大切なご縁をなんらかの形でつなぐことが出来たらと思います。

 
また、この晩、がんこおやじさんで画期的なことが起きました。こちらの天ぷらの中央に見える、納豆を平目で挟んで揚げたものを、フィリップが食べることができたのです!



フィリップは好き嫌いがほとんどなく、和食は何でも美味しく頂けるのですが、納豆だけがどうしても苦手でした。匂いを嗅いだり見るだけで不機嫌になる程だったのですが、がんこおやじ代表の岡沼さんが運んでくださったこの納豆と平目の天ぷらに挑戦し、「美味しい!」と喜んで全部食べたのです。がんこおやじさん、本当にありがとうございました。


二人共、最後の焼き物、酢の物まで綺麗に平らげました。がんこおやじさんは、目の前にある市場から、毎日新鮮な魚介類を仕入れていらっしゃるそうです。自宅からは少し遠いのですが、笑顔を絶やさずとても親切な岡沼さんに会いに、是非またお邪魔したいと思います。
 
 
がんこおやじ
〒031-0812 青森県八戸市湊町1-1
0178-33-3538
 
山田さんのおかげで、地酒研究会はちのへの活動に飛び入り参加させて頂き、フィリップと共に日本酒の魅力を再認識することの出来た充実の一日でした。あれ程納豆を嫌っていたのに、「それにしてもあの納豆揚げは美味しかった。」とつぶやくフィリップに笑ってしまった、金曜日の朝であります。

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2014年2月27日木曜日

地酒研究会はちのへ酒造見学会(八戸酒造編)

昨日は、町内会長の山田さんにお誘い頂いて、地酒研究会はちのへ酒造見学会にフィリップと参加しました。山田さんには田子村での栗拾いに連れて行って頂いたり、ご近所友達のNさん宅や八戸キリンさくら会でお酒を飲み交わしたり、Douce France(ドゥース・フランス)の第一回「ワインと料理のマリアージュを楽しむ会」にご参加頂いたり、白山台公民館協力会開催「フランス文化に触れる会」 で日仏文化交流の良い機会を下さったりと、とてもお世話になっています。

集合場所は3軒お隣にお住まいのみっちゃんこと美智さんのお宅前でした。みっちゃんは狭い雪道をものともせず豪快に運転して、ご近所のSさん、山田さん、白山台公民館館長の金田さん、そして八戸キリンさくら会で一度ご一緒したFさんを次々に拾ってくださり、みんなで一緒に酒蔵へ向かいました。私たちは、山田さんからのお誘いにためらうことなく「行きます!」とお返事をしたものの、実はどこへ行くのかさえ尋ねもせず、到着するまで知りませんでした。見学先は八戸酒造さんでした。

裏の駐車場に到着して、まず目に飛び込んで来たのが「男山」と書かれた美しい蔵です。「西蔵」と呼ばれる、この土蔵造り2階建の蔵にしばし見とれました。

西蔵の写真(八戸酒造HPより)

この西蔵は、登録有形文化財(建造物)に認定されているそうです。大正1919年から1926年の建築物であることが、「文化遺産オンライン」に記載されていました。

また、この西蔵だけでなく、北蔵、文庫蔵、煉瓦蔵、主屋、煉瓦塀なども文化庁により登録有形文化財に、そして青森県で葉第一号の景観重要建造物にも選ばれていると知りました。

新井田川対岸からの景観(八戸市HPより)

八戸酒造さんの創業は1775年(安永4年)、現在の蔵元である駒井庄三郎氏が八代目でいらっしゃるそうです。建物のほとんどが創業時のままだそうです。



九代目後継者に当たる庄三郎さんが見学者たちを出迎えてくださいました。後継者は代々「庄三郎」という初代の名前を受け継いでいらっしゃるそうです。

さて、銘酒男山の看板をくぐって、いよいよ蔵見学の開始です。


●米貯蔵室
酒造に使われる青森産のお米が、新井田川を臨むこの貯蔵室にリフトで運ばれるそうです。「華吹雪」という銘柄の精米がありました。



●洗米
写真手前の洗米機でお米を洗います。その後青い箱の中で一定の時間水に浸しておきます。酒造の中では簡単な工程の様に思えますが、これによってお酒の良し悪しが決まると言っても過言ではないそうです。


丹念に洗い磨かれたお米は、糠がすっかり取れ、真っ白でした。


●白米を蒸す
充分に水分を吸わせた白米を、釜場の巨大な蒸し器で蒸します。

 
 
 ●麹造り
蒸したお米に種麹を混ぜ麹室で48時間繁殖させます。お酒の味わいの決め手となるのが麹だそうです。
 


●酒母造り
酒母タンクで酵母を培養します。


●仕込み
蒸し米に麹、酒母、水を加え、仕込み部屋の23本のもろみタンクで約20日から25日間、もろみを3段仕込みで造ります。


近くで見ると、ふつふつと発酵している様子が良くわかりました。


●圧搾・ろ過
奥に見える巨大な圧搾機でもろ味を搾り、酒と粕に分けます。
この壁の煉瓦や天井に張り巡らされている鉄筋は、大正時代にスコットランドから取り寄せたものだそうです。煉瓦の積み方が、長い煉瓦だけの段、短い煉瓦だけの段と、一段おきに積むイギリス積み方式となっているそうです。


●火入れ 
搾った酒に低温殺菌を行い、酵母の活動を休止させます。火入れをせずにある方法により発酵を止めたものが「生酒」だそうです。

火入れの後、貯蔵、調合、瓶詰めなどの工程を経て、お酒の出来上がりです。

とても興味深い蔵見学の後は、お楽しみのテイスティングタイムです。蔵見学をご案内してくださった方が、商品をひとつずつ丁寧に説明してくださり、5種類のお酒の味見に入りました。


日本酒ファンのフィリップは真剣そのもので、香りと味わいの違いを楽しみ、気に入った商品に星印をつけていました。


以前、ご近所友達のNさんのお宅の手打ち蕎麦見学の晩に、火入れした「八仙ピンクラベル」を味わったことがあり、とても気に入っていたのですが、今回味見させて頂いたそのピンクラベルの醸造生酒が最高に美味しかったです。


以前、フィリップと金沢の酒蔵を見学したことがあるのですが、今回はなにしろ地元の酒蔵ですから思い入れが違います。フィリップの日本酒好きに、さらに拍車がかかったようですよ。

見学会とテイスティングの後、居酒屋「がんこおやじ」さんに場所を移動し、お料理を頂きながら、愉快な参加者のみなさんたちと八戸酒造さんのお酒で盛り上がりました。それについてはまた明日、ご紹介させて頂きたいと思います。神秘的で奥の深い日本酒造りにひたすら感心する、木曜日の午後であります。

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2014年2月26日水曜日

思い出の詰まったランセルのキャリーバック

一昨日、こちらで新しく買ったスーツケースについて書きました。それを仕舞う際、久しぶりに収納庫から出し、しばらく眺めていたものがあります。

 
ランセルのキャンパス地のキャリーバックと、お揃いのトワレットバックです。パリのランセル本店で一目惚れして買ってから、かれこれもう20年以上が経ちます。
 
トワレットバックの方は内側が防水加工となっており、シャンプー類や化粧用品、ブラシ類などを入れて運ぶのに便利なので使うことがあります。キャリーバックの方も愛用していたのですが、重いし雨の日には適さないので、近年はあまり使わなくなりました。プラスチック製のキャスターも随分磨り減ってしまいました。あまり実用的ではないので、今後もあまり使う機会はないと思うのですが、たくさんの思い出が詰まっているので処分することは出来ません。
 
さて、私にとってこのバックたちは非常に古いものの部類に入りますが、創業1876年のランセル社にとってはそうでもないかもしれません。そんなことを思ったのは、こんなポスターを見つけたからです。
 

 
どちらも1928年のランセル社の広告です。2枚目の広告に記載されているAVIONAという名の旅行鞄は、絵を見るとどうやら洋服用の様ですね。
 
広告の下部には、LANCEL(ランセル)のアルファベットを使って、
Légère (軽い)
Agréable (心地よい)
Nouvelle (新しい)
Confortable (快適な)
Elégante (エレガントな)
L
と単語を当ててPRしているのが見えます。
 
ランセル社の鞄は、確かにこの時代には斬新で画期的だったことでしょうね。とはいえ、この衣装鞄はさぞや重かったことでしょう。ご婦人の衣装の詰まった鞄を棚に上げる当時のポーターを気の毒に思ったりする、水曜日の朝であります。
 
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2014年2月25日火曜日

Douce France の名刺ができました!

先日、こちらの「名刺あれこれ」でも書きましたが、私たちはまだ名刺を作っていませんでした。最近は印刷会社のサイトで、バラエティ豊かなデザインのテンプレートを使って簡単にお願いすることが可能ですが、自分で何かオリジナルなものを作りたいと思い、あれこれアイディアを練っていました。試行錯誤の結果、先ほどやっと手作り名刺が完成しましたので、みなさんにいち早くご紹介させて頂きたいと思います。

まずは、私たちが大切にしているプジョー社のアンピトワイヤーブル(情け容赦のないグラス)の写真を中心に、ロゴや会社名、二人の名前、住所、電話番号など、必要事項を入れて印刷しました。


さて、これだけではあまり面白くありません。これを補う形で、Douce France(ドゥース・フランス)のことをより良く知ってもらうために、こんなものも作ってみました。


先日見つけて購入した透明の名刺用紙に、アレンジした文字や文章を印刷したものです。これと先ほどの2枚を重ねると私たちの名刺になります。


好みが難しいフィリップも、とても気に入ってくれたようですよ。できたと言っても、完成したのはまだこのひと組だけなので、もうひとがんばりしなくてはなりません。ちょっと楽しい名刺になったのではないかと、自己満足してにやけている火曜日の夕方であります。

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2014年2月24日月曜日

新しいスーツケース

今日の午後は、フィリップと鞄屋さん巡りをしました。スーツケースを探していたのですが、4軒目でやっと気に入ったものを探し当てることができました。手前の白に赤いアクセントが入っているものがそうで、プラスワンというメーカーのアドヴァンス スイフトというシリーズだそうです。


二人で数泊旅行する際は、海外旅行に限らず、奥に写っている黒いサムソナイトのスーツケースに二人分の荷物を詰め込んで出かけていました。このサムソナイトは数年前、パリのプランタンのバーゲンで買ったものです。大容量のわりに軽量で、とても気に入っているのですが、新幹線では置き場所に困ってしまうのです。棚の上に置ける、もう少し小ぶりのスーツケースを探していました。

このスーツケースを気に入ったポイントがいくつかあります。

●上部4箇所についているステンレスのプロテクター
ボディの上部の角を衝撃から守ってくれます。


 
●キャスターが大きく、移動がスムースで静か
他の商品と比べ、キャスターのサイズが大きく、頑丈そうに見えました。移動も快適です。

 
 ●プルハンドルの位置
私たちは背が高いので、大抵のスーツケースはプルハンドルを一番高いところまで押し上げる必要があります。そうするとプルハンドルが左右にがたがたしてしまうのが気になっていました。このスーツケースの場合は、プルハンドルの低いポジションの時の高さが、私たちの手にちょうど良いのです。しかもワンプッシュで引き上げることが出来るので便利です。
 
 
その他にも、表面素材が傷つきにくい、内部の仕切りがきっちりしているなどの利点があります。べた褒めです。

昔からサムソナイトの製品を使って来たので、今でもサムソナイトに執着がないわけではありません。サムソナイトの美しい新商品への憧れも捨てきれないのですが、何しろ値段が高いのでちょっと手が出ません。その点、こちらのメーカーは比較的リーズナブルでした。雪の様に真っ白なスーツケースを手に入れて少しうきうきとする、月曜日の夕方であります。

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2014年2月23日日曜日

「小さなパリジャン」(ウィリー・ロニ)

昨日「猫の日」の中で、ウィリー・ロニ(1910年-2009年)というフランスの写真家の作品をご紹介しました。猫と男の子との窓辺での写真がそうです。

今は亡きウィリー・ロニ氏の作品の中で、今でも皆に大変愛されている写真が、1952年に撮影された「小さなパリジャン」というこちらの写真です。

"Le Petit Parisien" (1952) par Willy Ronis
 
少年が焼きたてのフランスパンを大事に抱え、嬉しそうに走って来るパタパタという足音が聞こえて来るような気がします。この愛らしいパリジャンはいったい誰なのでしょうか。そしてこの心温まる素晴らしい写真を、ウィリー・ロニ氏はどんな風にして撮ったのでしょうか。
 
同氏のインタビュー記事によると、パリ15区のあるパン屋さんで列に並んでいた時、お祖母さんと一緒に順番を待っていたこの少年を偶然見かけたのだそうです。パリらしい写真を撮りたいと考えていたので、フランスパンとこの少年に心を動かされ、お祖母さんに「すみませんが、お孫さんとパンの写真を撮らせていただけないでしょうか?パンを脇に抱えてパン屋から走って出て来るところを見てみたいのですが。」とお願いしたそうなのです。お祖母さんは快諾してくれ、少年には3回走ってもらい、素晴らしい写真が撮れたのだそうです。記事を読んでいて、ウィリー・ロニ氏自身もこの写真にとても愛着を持っていらっしゃる様に感じられました。
 
Willy Ronis
 
写真で見るウィリー・ロニ氏は、まさに芸術家という雰囲気ではありませんか?もともとは、作曲家志望だったのだそうですが、1932年に兵役から戻ると、重病の父親からスタジオを手伝ってもらえないかと頼まれ、写真家の道へ進むことになったそうです。
 
さて、ウィリー・ロニ氏は小さなパリジャンに再び会うことはなかった様ですが、本の表紙となったこの写真を見た少年のお義母さんが電話をくれ、当時を思い出しながら彼女とお喋りをする機会に恵まれたそうですよ。
 
ウィリー・ロニ氏の「小さなパリジャン」という写真に、日常生活の中にはささやかな幸せの場面がいくつもあることを教えてもらった、日曜日の午後であります。
 
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2014年2月22日土曜日

猫の日

今日2月22日は、日本では「猫の日」だそうですね。今年初めて知りました。愛猫家の学者や文化人が構成する「猫の日実行委員会」が1987年に制定した記念日なのだそうです。2月22日は2が3つ続き、「にゃん、にゃん、にゃん」という語呂合わせでこの日が選ばれたと知り、笑ってしまいました。

そんなわけで今日は猫の日に因んで、ネットで猫の写真を見ていました。人気者の猫の写真は数え切れない程ですが、中から私が個人的に気に入った写真を少しご紹介させて頂きたいと思います。

ズーム編




哀愁編



子供編

 

 
和み編
 

 
微笑編

 


 
ほとんどの写真の撮影者がわからないのがちょっと残念です。

猫の日の今日は快晴に恵まれ、ただいまの八戸の気温は1℃です。おかげで積もった雪が少しずつ溶け始めています。暖かな日差しと、屋根からポタポタ落ちる水滴の音に癒される、土曜日の午後であります。

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