今週はその8回目でした。始めたばかりの頃は、フィリップが言うことを私が全て日本語に訳して伝えていましたが、最近は随分フランス語に慣れて来たようです。時間内にできるだけたくさん、ネィティヴのフランス語に触れてもらいたいと思うので、通訳は最小限に留めるようになりました。理解しようとフィリップに集中して、一生懸命耳を傾ける千夏ちゃん。フィリップが言っていることがわかって、フランス語で返事をして、それが通じた時の嬉しそうな笑顔を見ると、こちらまで顔がほころんでしまいます。わからなくて困った顔、驚いた顔、喉を震わせるRの発音に戸惑う顔、おどけるフィリップを面白がる顔・・・表情豊かに生き生きとレッスンを受けてくれている千夏ちゃんを見ていると、とても幸せな気持ちになります。
フランス語では数の数え方が少々ややこしいのですが、苦手意識を持たず、規則を覚えてゲーム感覚で練習するうちに自然と身につくものです。数学が得意という千夏ちゃんは、楽しみながらレッスンするうちに、もうユーロでの支払い方法が飲み込めた様子なので感心してしまいます。
数字に慣れて来たところで、時計の読み方の練習も始めました。"Quelle heure est-il?" （何時ですか？）とフィリップに聞かれて、うーんとタブレット画面の時計を見つめる千夏ちゃん。
フィリップが面白がって"Chinatsu, langue au chat?" （千夏、降参する？）と言うと "Non!" （いいえ！）という元気な返事が。その後、千夏ちゃんがフランス語でちゃんと時間を言うことができたので、私たちも一緒に大喜びしてしまいました。
いつの日にか、千夏ちゃんが大好きなフランスを旅行することができますように。その頃には千夏ちゃんはすっかりフランス語を操るようになり、旅行中ご家族のために通訳をしてあげられるかもしれない！などと想像して益々レッスンを楽しみに思う、金曜日の午後であります。
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