ノルマンディに暮らしていた頃、よくフィリップとふらりとカフェへ出かけ、テラス席に並んで腰を下ろし、行き交う人々を眺めながらちびちびとビールを楽しんだものです。そんなカフェやバーでのビールの写真が、思い出のアルバムの中に何枚か残っていました。
こちらは、シェルブールの街中、Place de la Fontaine(プラス・ドゥ・ラ・フォンテーヌ:噴水広場)のカフェLes Boucaniers(レ・ブカ二エール)で。
今頃だと夜の9時過ぎまで明るいので、おつまみのピーナツをねだって足元に寄ってくる鳩たちを追い払いながら、夕方からの時間をのんびりと過ごしたものです。空を見上げれば、カモメたちが飛び交っていました。
二人のお気に入りはベルギー産の、豊潤で香り豊かなLeffe(レフ)。レフ修道院の修道士たちが生み出したビールだそうです。私はいつもハーフサイズのGalopin(ガロパン)を頼んでいました。フランス産ビールは美味しくないので、ほとんど飲むことはありませんでしたよ。
フィリップの娘のマリオンとエマもよく一緒に行きました。彼女たちはその頃は未成年だったので、Diabolo(ディアボロ: シロップ + レモナード)やアイスティなどを飲んでいました。
Bière blanche (ビエール・ブランシュ:白ビール)を楽しみたくなったら、シェルブールの港近くのL'équipage(レキパージュ)まで足を伸ばしました。日焼けしたヨットマンたちが集まる場所で、レストランの横に居心地の良いバーもあるのです。時々、シェルブール在住の仲良しカップル、イタリア人のロレンツォ・ひろこちゃん夫妻を誘って、ビールを飲みながらお喋りしたものです。
そしてこちらは、パリのシャンゼリゼのあるカフェにて。田舎のシェルブールに比べると、かなり値段が高かった覚えがあります。
また、ビールで思い出すのはなんといっても、二人で訪れたベルギーのブリュッセルのことです。以前このブログの「ブリュッセルの思い出(後編)」でも綴ったことがあります。
と、ノルマンディ時代のビールの思い出に浸ってしまいましたが、フィリップは日本のビールの大ファンです。フランスではなかなか手に入らなかった味わい深いエビスビールを、今では気軽に飲むことができるので喜んでおります。
情けないことに、いまとなってはオンボロ心臓のせいでアルコールが全く飲めなくなってしまい、返す返すも残念で仕方ありません。美味しいビールの思い出を胸に、キリンフリーでがまんと自分に言い聞かせる、土曜日の朝であります。
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