こちらでご紹介したように、前回はフィリップがフェーヴを当ててしまい、長年「フェーヴの女王」を誇っていた私としては納得が行きませんでした。我ながら大人気がなくて呆れてしまいますが、あれはよそのお家だったからかもしれない、何かがおかしい・・・というわけで、姿勢を正しての再挑戦です。
ところが、なんと、今回もフェーヴが出て来たのはフィリップの一切れからでした。「もう2016年はもうだめだ!」とがっくり肩を落とす私を前に、「なんたって猿の年だからさ、そりゃ僕のようなお猿には叶わないでしょう。」と、フィリップはちょっと申し訳なさそうにおどけていました。
そんな優しい王様が冠とフェーヴを恭しく私に譲ってくれたので機嫌を直し、他のフェーヴと一緒に飾りました。手前まん中のエクレアがそれです。他のお菓子のフェーヴは、ノルマンディ時代に通っていたパティスリー Jean-François FOUCHER (ジャン・フランソワ・フシェ)のものです。
大晦日に当てた、もうひとつのLe Plaisir(ル・プレジール)さんのフェーヴも大切に、別の棚に飾ってありますよ。
どうやら10数年続いた私のフェーヴ運は尽き果てたようだと諦める、木曜日の朝であります。
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