2014年2月12日水曜日

フランス女性写真家によるフード・アート

ル・モンド誌のネット画面片隅で、クリステル・ジャンヌさんという女性写真家による愉快な写真を見つけました。パリ12区のお洒落なショッピング・モール、ベルシー・ヴィラージュ内で、先月末より彼女の写真展が開催されているそうです。

「ここはどこ?」
"Où suis-je ?" par Christel Jeanne
 
野菜や果物を使ったフード・アートです。洋梨のとぼけた表情が笑いを誘います。
 
他にも何枚か掲載されていて楽しいので、みなさんにもご紹介させて頂きたいと思います。以前、何かで似たようなフード・アートを見たことがありますが、クリステルさんの作品はユーモラスなだけでなく、写真の美しさが違います。さすがにプロの写真家ですね。
 

「うさぎ」
"Le Lapin" par Christel Jeanne
 
説明文の中で、「どんなアンディーブ(チコリ)でも兎になれるわけではないのよ。」とクリステルさんは仰っています。どれも同じに見えるアンディーブですが、この鼻や口元を表現できるものは限られているそうです。選び抜かれたアンディーブなようですね。


「鹿」
 "Le Cerf" par Christel Jeanne
 
パリ東部のマルヌという所で見つけた枝を角に見立て、マルメロの実を頭にして鹿だそうです。このように、自然の中で撮るのがお好きだそうです。
 

 「ドラゴン」
"Le Dragon" par Christel Jeanne
 
偶然手にしたピーマンが意地悪そうに見えたので、ドラゴンにしてみたのだそうです。そういえば、フランスでは野菜は山積みでキロ売りをしていることが多く、形もさまざまです。フィリップは、皆同じ大きさと形でお行儀良く店頭に並んでいる日本の野菜や果物に、少し違和感を感じるようです。
 

「ダチョウ」
"L'Autruche" par Christel Jeanne
 
胡桃とシナモンスティックで出来たダチョウだそうです。目は粒胡椒でしょうか。

「金魚」
"Le Poisson Rouge" par Christel Jeanne
 
苺をパック売りしていた人に、ひとつ選ばせてほしいと頼んで作った金魚だそうですよ。作品ごとに書いていることも面白いので笑ってしまいました。クリステル・ジャンヌさんとはどんな人だろうかと想像が膨らむ、水曜日のお昼前であります。
 
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