2014年2月23日日曜日

「小さなパリジャン」(ウィリー・ロニ)

昨日「猫の日」の中で、ウィリー・ロニ(1910年-2009年)というフランスの写真家の作品をご紹介しました。猫と男の子との窓辺での写真がそうです。

今は亡きウィリー・ロニ氏の作品の中で、今でも皆に大変愛されている写真が、1952年に撮影された「小さなパリジャン」というこちらの写真です。

"Le Petit Parisien" (1952) par Willy Ronis
 
少年が焼きたてのフランスパンを大事に抱え、嬉しそうに走って来るパタパタという足音が聞こえて来るような気がします。この愛らしいパリジャンはいったい誰なのでしょうか。そしてこの心温まる素晴らしい写真を、ウィリー・ロニ氏はどんな風にして撮ったのでしょうか。
 
同氏のインタビュー記事によると、パリ15区のあるパン屋さんで列に並んでいた時、お祖母さんと一緒に順番を待っていたこの少年を偶然見かけたのだそうです。パリらしい写真を撮りたいと考えていたので、フランスパンとこの少年に心を動かされ、お祖母さんに「すみませんが、お孫さんとパンの写真を撮らせていただけないでしょうか?パンを脇に抱えてパン屋から走って出て来るところを見てみたいのですが。」とお願いしたそうなのです。お祖母さんは快諾してくれ、少年には3回走ってもらい、素晴らしい写真が撮れたのだそうです。記事を読んでいて、ウィリー・ロニ氏自身もこの写真にとても愛着を持っていらっしゃる様に感じられました。
 
Willy Ronis
 
写真で見るウィリー・ロニ氏は、まさに芸術家という雰囲気ではありませんか?もともとは、作曲家志望だったのだそうですが、1932年に兵役から戻ると、重病の父親からスタジオを手伝ってもらえないかと頼まれ、写真家の道へ進むことになったそうです。
 
さて、ウィリー・ロニ氏は小さなパリジャンに再び会うことはなかった様ですが、本の表紙となったこの写真を見た少年のお義母さんが電話をくれ、当時を思い出しながら彼女とお喋りをする機会に恵まれたそうですよ。
 
ウィリー・ロニ氏の「小さなパリジャン」という写真に、日常生活の中にはささやかな幸せの場面がいくつもあることを教えてもらった、日曜日の午後であります。
 
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