青森が恋しくて～青い森のランプ

昨日ご紹介した笑う仔猫の根付で、猫の背中を這うトカゲを見て思い出したのが「青い森」と名付けたランプのこと。ノルマンディ在住時代に和紙と帯揚を使って作った、高さ６０cm 程の明かりです。

ランプ台にと選んだのは、ありふれた陶器の花瓶。繊維の入ったしっかりとした和紙で包み込み、一匹のトカゲを貼り付けました。

粘土でこさえたトカゲは、鮮やかなシーブルーに塗り、紫色を基調とした帯揚を纏わせました。

明かりを灯すと、シェードの裏に貼った蜻蛉や蝶たちが浮かび上がります。

自然豊かなノルマンディでの生活は快適でしたが、四季の移り変わりを感じられないのが物足りなくて。また、青森県で見ていた昆虫たち（春に舞い踊る紋白蝶、夏の終わりに物悲しく鳴くカナカナ蝉、秋に姿を見せる黒羽蜻蛉など）が恋しくてたまりませんでした。そんな、私の青森県へのノスタルジーが詰まったランプは、素敵なフランス人ご夫妻のお宅にお嫁入りしました。

例によって、ランプに合わせて作った詩もどきがあります。

La forêt bleue est en ébullition,

Ce soir il y aura une réunion.

Où tout le gratin est convié :

-La chenille verte fainéante,　

-La noix têtue,

-Le papillon capricieux,　

-Le lis fier,

-Les branches du saule pleureur découragées,

-La libellule énervée

-La grape de raisin raisonneuse,

-La psyché timide,

-L’alouette bavarde

Et le président sera...

Vous !

青い森は大騒ぎ。今宵会議が開催され、エリートたちが集結する：

―なまけん坊の芋虫
―頑固者の胡桃
―わがままな蝶
―高慢ちきな山百合
―落胆する枝垂れ柳
―落ち着きのない赤蜻蛉
―理屈っぽい山葡萄
―内気な蓑虫
―お喋りな雲雀

そして議事進行は･･･
あなた！

ぽちっと応援よろしくお願いにゃん❤️

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓