すす「マミィが猛ダッシュ?想像できないにゃん、見てみたいにゃん」
2007年10月18日
今朝はまずまずのお天気。友人との11時の待ち合わせに、るんるん、さぁそろそろでかけようかと思ったその時、自宅の電話が鳴った。それはエマの学校の先生キャロリンヌからで、「エマが転んで頭を打ちました。両親の携帯に連絡してもつながりません。ふらふらするようなので、救急車を呼んで病院へ連れて行きますから、あなたが来て頂けないでしょうか?緊急窓口に着きますから。」と言う。「はい、はい、今すぐ行きます。」と即答し、友人に断りの電話をかけ、スマートをぶっ飛ばして病院へ。
病院前に着いたものの、初めてなので駐車場の入り口がわからない。病院前は工事中でもあり、路上駐車で溢れていた。脇に止めて車の中から大声で歩道のおばさんに呼びかけて訊ねると、ぐるりと回ってちょうど病院の裏手にあると言う。が、結局その入り口はわからず、ずっとずっと遠くの路上に止め、緊急窓口までぐるりと来た道を全速力で走った。
ぜいぜいと言いながら受付に着いたが、エマはまだだった。それからじりじりと待つこと約25分。その間うろうろと何度も立入禁止の救急車到着口を覗き込む。25分間に救急患者が3人も運ばれたのには驚くが、なにしろエマは来ず、どうしたのだろうと不安になり始めた頃、携帯がコケコッコー、コケコッコーとけたたましく鳴った。キャロリンヌからで、予想に反して本館の1Fの方に今着いたとのこと。「問題ない、問題ない。すぐ行くから。」と応えて、緊急建屋から外へ飛び出て再び猛ダッシュ。またもぜいぜい。
ほとんど死にそうになりながら病室に着き、照れくさそうな顔をして横になっているエマの顔を見た途端、たいしたことはなさそうだと安心した。さっそく「エマったら、救急車に乗るなんて貴重な体験しちゃったじゃん。」とくすぐりながらからかうと、にやりと笑った。やがて女医が現れ、エマに優しく話しかけながら、身体をすみからすみまで診察。
そうするうちにママ到着。病室に入るなり、ダダダダダッとエマに駆け寄り、身体にすがって泣く姿を見て、あぁ、やはり母親は違うなぁと妙に感心した。「大丈夫、心配いりませんから。」という女医の言葉に、やっと落ち着きを取り戻したママは心底ほっとした様で、私にも明るい笑顔を向けた。
それから、女医がエマのおなかを押しながら、「あ、ずいぶんうんちがたまっているねぇ。ちゃんと野菜や果物を食べている?」と質問した。エマは元気よく「ママんちでは食べないけどね、マミィんちではちゃんとたくさん食べてる!」と応えた。あちゃちゃちゃ、出たよ、空気の読めない子だよ、この子は。ところがママの笑顔は一瞬も曇ることはなく、娘を愛おしそうに見つめるばかりであった。セーフ!ぜいぜい。
質問にもしっかり答えられるし、身体のどこにも異常は見当たらないので大丈夫との太鼓判をもらい、さぁでは帰りましょうという頃、コケコッコー、コケコッコーとまた携帯が鳴り響き、それはやっとメッセージを受け取ったパパ。概要を伝え、大丈夫だからと伝えたものの、「すぐ」行くからと言うので3人でその病室で待つことになった。
ママはエマの横にぴったりと座り、「今日は野菜や果物をちゃんと買って帰ろうね。」と話しかけた。あ、その話題は…と思った瞬間、エマは「ほら、マミィ、あれ、美味しいんだよね、いっぱいいっぱい野菜が入ってて、ご飯と炒めるやつ。ね~。」などとぬかす。酸素不足で気が遠くなる私。「それよりさ、エマ、最近太った2キロってさ、実は全部うんちなんじゃない?」と慌てて茶化した。するとママも「そうよ、そうよ、エマったら、いやぁね。」と笑った。レッドカードすれすれセーフ。ぜいぜい。
パパの「すぐ」は40分で、それはとてつもなく長く感じた。その間、エマは「おなかすいた、パパはまだ?」を10回ほど繰り返した。いつもなら「エマ、お黙り!」と一括するところだが、ママが嬉しそうに笑っているのだからそうもいかず。
そしてやっと着いたパパは元気な顔を見て安心し、とんぼ返りでまた職場へと戻ったのであった。
今日学んだ大切なこと:友人との約束時は1時間前には家を出て、携帯は切る。
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