これらの大木は、細葉榕(ガジュマル)で、クワ科イチジク属だそうです。
逞しく根を踏ん張っている様があまりに見事なので、立ち止まっては写真を撮っていました。
幹の途中から垂れ下がっているものは何なのだろうと調べてみると、気根だそうです。気根を大地に向かって伸ばし、地面や他の木に多くの気根を絡ませ、どんどん生育するのだそうです。
熱帯地方では街路樹や防風林として利用されているそうですが、一方で「絞め殺しの木」と言われていると読みました。他の木に気根を絡ませ寄生して、終いには枯らせてしまうからだそうです。
そういえば、アンコールトムのバイヨン寺院と石の神々を浸食しているのもガジュマルでした。私は行ったことはないのですが、兄が国内における近世建築調査の他、インド・スリランカ・カンボジア・ヴェトナム・エジプト・チュニジア・レバノンなど、さまざまな国における遺構の建築調査に参加しており、写真や本を見せてもらったことがあります。
香港の細葉榕(ガジュマル)は、私の目からは街や建物、人々とうまく共存しているように見えました。夏には強い日差しを遮り、憩いの場を提供してくれていることでしょう。
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