2014年1月18日土曜日

香港の竹棚

この週末、白山台のあちらこちらで新築住宅の完成見学会が開催されているようです。うちのちょうど裏側に建ったばかりの家も一般公開されているようで、見学者たちが出入りしてるのが2階から見えました。その横の土地にも新たに家が建つようで、準備が始まっています。鉄筋で組まれた工事の足場などを見て思い出したのが、香港で見た竹の足場です。


建物の一角を工事していました。近くで見るとがっしりと組まれていて意外と頑丈そうでしたが、この下を通るのにはちょっと勇気が必要でしたよ。

こちらは高層ビルの改装工事かなにかでしょうか。足場が竹でびっちりと組まれていました。このように竹で組まれた香港の伝統的な高所作業用足場を「竹棚」と呼ぶそうです。

 
墨絵を楽しんだ香港美術館の入り口には、こんな竹の階段があるのが印象的でした。あれは何のためのものだったのでしょうか。
 

 

香港で鉄ではなく竹を利用する理由は、安価な上、鉄のように錆びることがないからということのようです。やはり中国から良い竹材が安く入るのでしょうか。竹は軽いので、運搬にも便利だとのことです。そういえば、乱雑に竹を詰め込んだトラックをよく見かけました。

また、これらの竹棚は決して適当に作られているわけではなく、国が定める一定のコースを履修した竹柵職人が、既定に則って組んでいるそうです。しなやかな竹の上を、まるで曲芸師のようにひょいひょいと移動していた香港の職人たちを思い出す、土曜日の夕方であります。

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