写真ではちょっとわかりにくいのですが、実はこのランプは四角柱で、正面の面の真ん中あたりだけわざと、ちょっと骨組みがくぼませてあります。母が大昔に紅型で染めた着物地を使いました。床に座って大きなランプの骨組みを足に抱え込んで、ちくちくとその着物地を手縫いで留めて固定させた苦心の作です。
当時、この「山伏」のランプに合わせて作ったつまらない小話もあります。
『ある山奥に、ぶつぶつ文句ばかりの山伏がいた。
「あぁ、腹がすいて死にそうだ…。なんと悲惨なことよ、この山は。」山の神は山伏を哀れに思い、彼に山盛りの寿司と酒を一本与えた。
だが翌日、山伏はまたぶつぶつ言った。
「あぁ、孤独だ…。なんと悲惨なことよ、この山は。」
山の神は再び山伏を哀れに思い、彼に着物姿の美しい娘を与えた。
だが翌日、山伏はまたぶつぶつ言った。
「退屈だ…何もすることがない…。なんと悲惨なことよ、この山は。」
山の神はまたもや山伏を哀れに思い、彼にインターネット付きのパソコンを与えた。
さて全てを手にした今、山伏は山を降りることに決めた。
しかし怒り狂った山の神、今回は彼の決心に情け容赦はしなかった。
大きな荒波を巻き起こし、山伏を打ち砕いた。
ある山奥に、ぶつぶつ文句ばかりの山伏はもう居ない。』
母と私の合作とも言えそうなこのランプは、スイッチを入れるとぼんやりと幻想的な雰囲気をサロンに醸し出してくれ、私たちがお気に入りでした。日本への引越が決まってから、友達のアランとアン・マリー夫妻が気に入ってくれたので、手放しました。ああ、私の山伏はどうしているかと懐かしむ、土曜日の朝であります。
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