アペリティフとは、食事前に食欲を刺激させたり、その場の雰囲気を和やかにするために頂く食前酒のことです。フランスでは略して「アペロ」と呼ばれ、友達や知人などと「アペロする?」と声を掛け合い、気軽に家に呼んだり、呼ばれたりすることがよくあります。晩御飯も食べずにおつまみをつつきながら、夜遅くまでお喋りの花を咲かせます。
さて、フィリップが食前酒のおつまみに準備したのは、3種類のプティ・フール・サレ、アボガドのムースの鯖の燻製添え、ハム・きゅうり・チーズ和えなどです。これらを全部テーブルに並べてしまえば、あとは席を外さずに済むのがアペリティフの良いところです。リカールやノルマンディ風キールなどを飲みながら、思い思いにおつまみに手を伸ばし、みんなでお喋りを楽しみました。
8歳の海吏くんは食が細いとのことで、用意したものを食べてもらえるか心配だったのですが、プティ・フール・サレのピザと、ハム・きゅうり・チーズ和えなどを喜んでくれて、たくさん食べてくれました。フィリップが「セ・ボン!(美味しい)」とフランス語で言うと、上手にまねをして発音して、とても可愛かったです。
こちらのサーモンのケーク・サレも、みなさんに好評で良かったです。
敦さんは、現在は階上のフットボールクラブ運営・ヘッドコーチをなさっています。サッカー好きのフィリップと話が合いそうです。昨日はジダンの頭突き話で沸きました。また、敦さんはそれ以前にバーを経営なさった経験がおありだそうです。カクテルやワインなどにとても詳しく、話が弾みました。お土産に頂いたイタリアワインをお味見するのが楽しみです。
最後に、半生チョコレートのお菓子を食べて頂きました。これはDouce France第1回、第2回フランス料理教室でもご紹介した、世界のトップパティシエ、クリストフ・ミシャラクのレシピで、とても美味しいのです。海吏くんも気に入って、「セ・ボン!」と言ってくれました。
アペリティフの会が、家族ぐるみで気軽にお互いを知り合う良い機会になるということを実感した、とても楽しい晩でありました。海吏くんが、「ここに住みたい。」と言ってくれたことを思い出してにやける、火曜日の夕方であります。
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