フィリップの長女のマリオンは、小さい頃から美術のお教室に通い、絵やデザインがとても上手で、いつもみんなに褒められていました。一方、次女のエマの方は、性格通りにのびのびと独創的なものを描き、上手とは言えないかもしれなくとも、面白いものを作り出していました。まだ子供の頃は、私が何かを作っていると興味を示したので、何度か一緒にアートもどき作りをして遊んだものです。
この「ロドダンドリン」はその一つです。エマがデザインを描き、彼女の空想の世界から生まれたロドダンドリンを立体化しました。配色や着物地選びなど、こうしたら、ああしたらと思うことはいろいろあったのですが、エマの世界を尊重して、私はなるべく手を出さないようにしました。当時7歳のエマはお裁縫をしたことがなく、針を持つのも初めてでしたが、ちくちくと楽しそうにやりました。出来上がった額に合わせて、エマが詩のようなものも作りました。完成した額を囲んで、みんなでエマを褒め、そして笑ったものです。
"Rododindrine" par Emma, 7ans
「こんにちは、私の名前はロドダンドリンよ、
サーキュスの妻。
で、あなたは?旦那さんは居る?
って、冗談よ、どうせ私には関係ないもの。
私が興味あるのは自分のことだけ!
じゃあね、鏡を覗きに行くことにするわ。」
来月で16歳となる高校生のエマは、やはり鏡を覗き込む時間が長いようです。素顔で充分可愛いのに、丹念にお化粧をするのでもったいない気がしますが、お年頃ですから仕方ないですね。夢中になって縫ったり貼ったりしていた様子や、「できた、できた!」と完成した「ロドダンドリン」の額を持って大喜びをした無邪気なエマを思い出して笑う、水曜日の朝であります。
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