2014年3月11日火曜日

東日本大震災発生から3年・・・

3年前ノルマンディの自宅で東日本大震災発生を知り、凄まじい津波の映像をネットで見た時の驚愕は、今でも忘れることができません。日本に暮らす家族や親戚となかなか連絡が取れなかった時の不安と狼狽、無事を知った時の安堵が蘇って来ます。そして、愛する家族がいまだに行方不明である方たちの胸中や、以来ずっと不自由な生活を余儀なくされている被災者の方たちを思うと心が痛みます。

今日は、2011年5月28日(土)にヴァローニュ市でヴァローニュ柔道クラブによって開催された「日仏親善の集い」のことを思い出しています。大三沢柔道協会や宮城県石巻市の木村柔道館と交流のあるヴァローニュ柔道クラブが、石巻市の津波被害者支援のために開催した素晴らしい集いでした。


 
 
ヴァローニュ柔道クラブ会長のパトリックやボランティアの人たちの尽力により、600人以上の人たちが集まり、賑やかに会食しました。また、会場となった広い体育館の一角で、地元のアーチストたちが作品を展示販売しました。





私も、趣味で楽しみながら作ったいくつかの作品を展示させてもらいました。このうち3点が売れ、その売上を義援金として寄付させて頂くことができました。

 
この日に集まった義援金は全部で7千ユーロ(当時約70万7千円)で、その小切手が石巻市に届けられました。フランス人たちの暖かい思いやりの精神と、凄まじい行動力をひしひしと感じた出来事でした。
 
また、震災直後にノルマンディのラジオ局や新聞社から、「今回の大震災をどう感じるか?」「家族は無事か?」などの質問や取材の申し込みがありました。日本人の生の声を聞きたいメディアの気持ちは理解できたのですが、一切お断りしてしまいました。とても冷静にお話ができるような心境ではなかったからです。今から思うと情けない気がします。黙祷しつつ、少し反省する火曜日の午後であります。
 
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