「なに、なに?」と、助手席から身を乗り出して目を凝らすと、私にもようやく見えました。みなさん、おわかりでしょうか。
そう、田んぼの中に一羽の鷺がたたずんでいたのです。なんとものどかな光景でしたよ。
白鷺はよく見かけますが、灰色はあまり見た覚えがありません。若鳥でしょうか。種類によっては、季節ごとに体毛が変わる鷺もあるようですね。それとも鷺ではないのでしょうか。餌を探しているのだとは思いますが、私には何だか、孤独に物思いにふけっているかのように見えました。
それで思い出したのが、2006年頃に作った「孤独」という額です。母の羽織の端切れを背景に、和紙を切り取って模った一羽の鶴を収めた額です。
ノルマンディで暮らしていた頃、和紙や着物の端切れなどを使って、自己流で額やランプなどを作って楽しんでいました。このブログPC版の右横の「アートもどき」というカテゴリーで、今までにご紹介した作品をご覧頂けます。
当時、この片足で立つ孤独な鶴に合わせて作った、なにやら詩のようなものもご紹介します。
「夜の静寂の中で、
一羽の鶴がひとりぼっちで・・・
夜の静寂の中で、
どうやら彼女には心配事があるらしい・・・
夜の静寂の中で、
なんだか彼女はうわの空で・・・
夜の静寂の中で、
いったい彼女は何をしているのか?
話は簡単、
夜の静寂の中で、
足がしびれちゃったとさ。」
なんともくだらない落ちで、我ながら呆れてしまいます。
この「孤独」の額は、ノルマンディの友達のロランとヴェロ夫妻が家を新築した際、廊下の壁紙にぴったりなのでと買ってくれました。後日ロランから、廊下に飾った額の写真と共に、この鶴のつぶやきも届き、笑ったものです。
「壁が輝く夜。
さようなら、私の孤独よ、
家族を見つけた」(ロラン)
私のあの切り絵の鶴や、田んぼでたたずんでいた鷺らしき鳥は今頃どうしているでしょうか。仕事もせずにぼんやりと考える、水曜日の朝であります。
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