昨日の「食事編」に引き続き、今日はドゥニーズとミシェル宅で祝った復活祭のデザートのお話から。
ミシェルがホット・クロス・バンズを桜の形で焼き、ドゥニーズは3種類のムース・オ・ショコラを作ってくれていました。ムース・オ・ショコラは、こんな風に、復活祭のシンボル「卵」の殻に詰めてありましたよ。どちらもすこぶる美味しかったです。
なにしろ、復活祭と言えばチョコレート。このブログでは以前、フランスでの復活祭の思い出などをこちらで、2015年の復活祭の有名店チョコレートについてはこちら、また2016年のものについては「有名パティシエ、ショコラティエ編」と「庶民の味方編」にて、ご紹介したことがあります。
さて、ドゥニーズとミシェルの愛情のこもったお昼ごはんをご馳走になった後、お天気が良かったので、みんなでお散歩に出ました。じっとがまんして待っていた彼らの愛犬、ドラコスは身をよじって大喜び。
まずは、近所の牧場で、最近生まれたばかりのロバにご挨拶。社交的なドゥニーズは、すでに牧場主とも知り合いになり、牧場内に入ることを特別に許されているそうです・・・さすが!野菜の皮や林檎を与えに度々来ているので、ロバの親子はすっかり彼女に懐いていました。
その後、藪の中の小道をザクザクと音を立てて進み、小さな池に出ました。向こう岸では、鴨たちがたくさん水面を漂っていました。釣りをしている親子のそばで、ドラコスは嬉々として泳ぎまくり。
それからぐるりと回って、牧場の馬にも挨拶をしに寄りました。初めて見るフィリップと私のことを警戒するそぶりを見せたので、ドゥニーズが優しく撫でて話しかけると、すっかり安心した様でした。動物好きな彼女は、どんな動物ともすぐに心が通い合ってしまうのです。
ドゥニーズとミシェルのおかげで、こんな風に美味しく、穏やかで、とても気持ちの良い復活祭を過ごすことができました。
ふと、10年ほど前の復活祭翌朝、フランスの彼らの家の庭で、フィリップの娘マリオンとエマがチョコレート探しをさせてもらった時のことを思い出しました。ごそごそと写真を探してみたら、ありました、ありました。
子供たちは興奮して広い庭を駆け回り、ドゥニーズが隠したチョコレートを真剣に探したものです。マリオンもエマもまだあどけなく可愛い盛りでしたよ。あれから、二人とも外見が変わったものの、中身はあまり変わっていないような気がします。
2006年 エマ7歳
2006年 マリオン10歳
それにしても、あれから10年後になんと青森県おいらせ町で、またこうしてドゥニーズとミシェルと一緒に復活祭を祝うことになろうとは。なんだかしみじみとした思いに浸る、水曜日の朝であります。
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