2014年5月2日金曜日

すずらん

昨日、5月1日はメーデーでしたね。フランスでは、この労働祭の日が有給休日となります。そしてこの日には、愛する人や大切な人に、春を象徴する花、すずらんを贈る習慣があります。


この日には、フランスでのすずらんの販売に必要な手続きや課税が、特別に免除されるそうです。休日で静まり返った町中や道路ぎわに、さまざまな人たちによるすずらんの出店がいくつも出ます。私も毎年フィリップに、そんな出店あるいはお花屋さんで、すずらんの小さな鉢やブーケを買ってもらったものでした。ある年の、飾ってから随分日にちが経ってからのものですが、写真がありました。

 
このすずらんの花を贈る習慣は、中世の頃から続いているものだそうです。起源はヴァロア朝第12代フランス王シャルル9世(1550年~1574年)によると知りました。
 
 
シャルル9世が10才の頃、プロヴァンスの人々から「幸運をもたらす花」としてすずらんの花を贈られ、その美しさと人々の優しい心に感動し、翌年から毎年、同日の5月1日に宮廷の女官たちにすずらんを贈ったそうなのです。
 
さて、昨日フィリップに「ねぇ、ねぇ、私にすずらんは?」と催促してみたら、「ここは日本だし、庭に似たようなのが出て来たからいいでしょう。」と言われてしまいました。このすずらんによく似た可愛い花を摘み取ってしまうのは惜しいです。フィリップを睨みつつ、彼の撮った写真を眺めてがまんする、金曜日の夕方であります。
 
 
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